今や「サドンストライク」と並ぶ，第二次世界大戦RTSの人気作「ブリッツクリーグ」（原題 Blitzkrieg）の続編として，シリーズ最新作「Blitzkrieg II」が2005年9月に欧米で発売される。
　3Dで描かれた第二次世界大戦RTSの中でも，とくに多くの要素が詰め込まれており，RTSのさまざまな側面を楽しめる作品だ。
　本作ではドイツ，アメリカ，ソ連の各キャンペーン76種類のミッションが用意されているほか，60種類以上の歩兵と250種類以上の兵器がユニットとして登場する。

　デモ版にはドイツ，アメリカ，ソ連の各ミッション1本ずつが収録されている。ドイツミッションはとくにオススメで，「Call Reinforcements」という増援要請のチャンスが30も与えられているのが特徴。増援は兵士または戦車の増強か空爆の要請が使用可能で，ミッション内容がどうというより，単純にこの大盤振る舞いの増援が面白い。20回も爆撃を繰り返せば，マップ上の敵をほとんど壊滅させられるだろう。うまく駆使すれば，RTS初心者でも難度「Very Hard」でクリアできるほどである。
　アメリカの"Rail Wars"は，マップの四隅にある各陣地を占領していくマップだが，視界外から弾が飛んでくる砲台をいかに潰すかがポイント。ソ連の"Two Stalingrad Strongholds"は防戦で，「Call Reinforcements」でカチューシャを投入して敵の侵攻を食い止める。
　いずれも「Call Reinforcements」が決め手となるミッションばかりで，もしかしたらBlitzkrieg IIは，本質的に増援がメインとなるゲーム性に化けたのかもしれない（それはそれで心配だが）。

■2005.10.13　マルチプレイデモ追加

　第二次世界大戦の戦車が好きな人にはたまらない「Blitzkrieg II」の，マルチプレイ専用のデモ版がリリースされた。このデモでは"Autumn's Rain"というマップが収録されており，ドイツ軍とソ連軍による最大4人での対戦を楽しめる。
　マップはその名のとおり，紅葉が美しいヨーロッパ郊外といった趣（おもむき）で，中央を大きな川が流れ，マップが左右に分断されているのが大きな特徴だ。両プレイヤーの陣地は，南北両端に分かれており，数台の戦車と歩兵などからなる一部隊を与えられる。
　シングルプレイデモ版にもあったように，プレイ中に歩兵，戦車，航空機など増援部隊の要請ができ，いかにこの増援を活用できるかが大きなポイントとなっている。
　マップが一つしかなく，ドイツ軍とソ連軍しか選べないのが残念だが，第二次世界大戦RTSが好きな人は，ぜひプレイしてみよう。（朝倉哲也）

 

 

■キー操作 ※基本操作はマウスで行います ゲームポーズ　Spaceバー ゲームスピード変更　テンキーの＋ / − ユニットグループを登録　Ctrl＋1〜9，0 ユニットグループを選択　1〜9，0 ■動作環境 Windows 98/Me/2000/XP Pentium III/1GHz以上（2.4GHz以上を推奨） メモリ 320MB以上（512MB以上を推奨） グラフィックスカード メモリ64MB以上（128MB以上推奨） DirectX 9.0c以上 （マルチデモ　218MB） （シングルデモ　269MB） Copyright (c) 2005 by CDV Software Entertainment AG. Blitzkrieg is a registered trademark of Nival Interactive.

 

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