ついに本日入荷!「EverQuest II」発売時の秋葉原はこんな感じ
2004/11/11 18:27
 ついに本日(2004年11月11日),世界各地で一斉に発売が開始された3D MMORPGの祖「エバークエスト」のシリーズ最新作,「エバークエスト II」英語版(原題「EverQuest II」)が日本にも入ってきた。初めて本作が発表されたのは2002年の半ばであり,当時は「遠い話だし,ちゃんと出るのか?」程度に考えていたものだ。当サイトでも,E3 2003,2004,またβテストレポートなど,長きに渡って数々の記事を掲載してきたが,それらの事前情報をすべて吹き飛ばす現物・製品版が,ようやくファンの目の前に姿を見せた。前作からのEQプレイヤーなら,ちょっと感慨深かったりもするのではないだろうか。

 さて,今回発売を迎えたのは英語版。既報の通り,国内ではすでにスクウェア・エニックスが日本語ローカライズおよび運営を行うと発表しており,11月10日付けの最新情報では,日本語版のクローズドβが今冬(2004年中?)開始予定というスケジュールが立てられている。
 そんな具合に着々とローカライズが進んでいるとはいえ,長らく待たせてファンを極限までやきもきさせてきたタイトルだけに,本日の英語版発売は大きな節目だ。英語(または"ネトゲ英語")が堪能な人,またスタートダッシュをかけたい,一刻も早く触れてみたい,日本語に向けての事前練習(?)をしたいという人は,日本国内でも相当数存在するに違いない。
 そんなわけで本日は,発売当日の秋葉原をホテホテと歩き,EQ英語版を輸入していそうな店舗にお邪魔しつつ,その盛況ぶりを確かめてきた。なにせ一般のプレイヤーがEQ2の本体を入手するには,Sony Online Entertainmentや海外ショップの直販,または国内の輸入ソフト取り扱い店舗に頼るしかないわけで,おそらく秋葉原のいくつかの店舗に購入希望者が殺到するのでは,と読んだわけだ。

 実際にお邪魔したのは,今年の4月に移転してちょっぴりJR秋葉原の駅に近づいたアソビットシティ 1番館の5階,PCゲーム関連フロアである。
 実は筆者が営業時間を勘違いしていたため,"まさに発売の瞬間"を激写するにいたらなかったのだが,同フロアのスタッフに伺ったところ,本日は朝から4〜50人ほどの行列が形成されていたとのこと。ただ来客したファンは,購入後すぐさま帰途(または会社へ?)についたらしく,筆者が到着した10時5〜10分ほどにはすっかり平静を取り戻していた。
 それでも,12時を過ぎて昼休みの時間に差しかかると,EQ2を事前に予約していた人や,さらに会社の都合で来店できなかったと思われる購入希望者が,続々と来店。"第二の波"として,コンスタントにパッケージが減っていくという感じであった。
 何気なくEQ2の特設コーナー辿りつき,設置されたディスプレイを食い入るように眺める人,電話で友達とパッケージの残り本数について情報交換する人,かと思えば,エレベーターから降りるやいなや脇目も振らずにEQ2コーナー直行,すばやく会計を済ませて立ち去るという人まで,さまざまな姿が見られた。購入者のEQ2への期待度や愛着(?)がうかがい知れて,こういうと失礼だが,ちょっと面白い光景だ。

 そこで,せっかくなので購入者の中でも筆者が"EQ2へ直進タイプ"と心の中で名づけた,おそらくはコアプレイヤー,そうでなくても前作からのプレイヤーなんじゃないかな? と思われる人に,いくつか質問をぶつけてみた。主な内容は,

 (1)EQ1からのプレイヤーか?
 (2)EQ2を始めたら,EQ1のアカウントはどうするのか?
 (3)プレイするならどのサーバー?
 (4)期待している,プレイする予定のクラスは?
 (5)日本語版の購入予定は?(あり/なしで,その理由は?)


 結果からいうと,筆者の眼力(?)で"この人はEQ2を愛してる!"と感じた5名は,全員初代EQ(英語版)のプレイヤーであった。5人のうちの4人はEQ1のアカウントは生きているけど,アクティブではないという状態で"お金だけが減っていく"という(まるで,どこかの編集長みたいだ)。EQ2を始めても,とりあえずアカウントは置いておく,という人が多かったのが印象的だ。
 ちなみに,初プレイで選ぶ予定のサーバーは,Guk,BB(Blackburrow),Najenaが人気で,いずれもファンサイトによる投票などをチェックして,当たりを付けているという。5人という少ないサンプル数だけに,話を聞いた中では誰もβテスターに当選しなかったらしい。そのためクラスもまだ決めかねている状態で,とりあえずは,前作のクラスを引き継ぐかなという感じだ。

 さて,筆者が一番聞きたかった「日本語版はプレイする?」という問いに対しては,やはり意見がバラバラ。"プレイする派"の意見としては「クエストを楽しみたい」「プレイ時間の合わせられるパーティを組みたい」というものがメイン。一方"プレイしない派"の意見は,「外国人とプレイする機会が減る」(※日本語サーバーに外国人が入ることは可能)「英語の勉強も兼ねている」というのが主だ。

 ちょっと気になったのは,SOEの直販などで注文したはいいが,直前になって"トラブルで発送が遅れる"との告知を受け,慌てて来店したという人がチラホラいる点だろうか。「コレクターズエディションを頼んでいたのに……」と嘆く人もいた。コレクターズエディションと通常版の違いを追加料金で吸収するなどの策も練られているようだが,やはりこの手のやりとりは初心者には厳しい。ゲーム内のサポートも含めて,英語版=上級者向けという構図は健在のようで,こうなると"超コア"ではない一般プレイヤーなら,日本語ローカライズ版に期待せざるをえないだろう。
※コレクターズエディションは,ブリキ缶の特別パッケージにくるまれている。ゲーム内特別アイテムなどのさまざまな特典が付いた,最近のSOEお得意のパターンだ。生産が間に合わなかったようで,ちょっと遅れ気味。

 とはいえ,出荷規制の影響により懸念されていた"パッケージ不足"は,"本日正午の段階では"発生していなかった。ただその後もテンポよくレジに運ばれていったらしく,情報によると,原稿執筆時点(11日17:00)での入手は難しいようだ。再入荷の時期は未定(1週間後ともいわれているが)なので,アソビットシティ 1番館の公式サイトで予約確認ページをチェックして,購入のスケジュールを立ててみてほしい。(Gueed)

 お忙しいなか快く取材に応じてくださった皆さん,アソビットシティのスタッフの皆さん,ご協力ありがとうございました。

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