スクウェア・エニックス「エバークエスト II」のGMを募集
2004/10/12 22:38
 スクウェア・エニックスは,同社が日本国内でサービス予定のMMORPG「エバークエスト II」のサポートスタッフ"ゲームマスター"(以下,GM)の募集を,本日(10月12日)より同社サイト内「こちら」で開始した。

 GMはプレイヤーにゲームを楽しんでもらうためのサポートスタッフで,プレイヤーと最も接点のある存在。ゲーム内で発生したバグの報告や対処,トラブルの対応など,サポート業務を主に行う仕事であり,メディアへの顔が広報担当者なら,プレイヤーへの顔はGMといっても過言ではない,最重要職。

 今回の募集内容を見る限り,GMの仕事はゲーム内での起こる問題の対応と確認,プレイヤー環境の定期的観察と状況把握,プレイヤー間のトラブルへの対応などが上げられている。当然のことながら,これらの業務内容以外にも,ゲーム内の経済情勢調査や人口分布などといったものや,ゲーム内イベントの仕掛け人としての仕事などもある。

 この募集ページで,特に目を惹いたのは応募方法内にあるQ&A。Q1からQ4は,MMORPGのGMを募集する時によく使われるものだが,Q5では起こったトラブルを想定しての応募者が推移する口論の結末と,解決する場合の二通りを記述するというものがある。以下はその原文。

Q5. 次のような状況の場合を想定して,以下の質問に答えてください。
あなたは、駅のホームにいるとする。ホームの待ち位置に立っている人Aがいて,その前は人一人が入れるくらいのスペースが空いている。 その空いているスペースに別の人Bが割り込んで来た。そのため,AとBの間に口論が発生。それぞれの言い分は
A:「並んでいるのだから割り込むな」
B:「前が空いてたから並んでいないと思った。詰めて並ぶのが常識だろう」
I)AとBの他に誰もこの口論に介入しないとすると、この口論はどのように推移すると予想されるか。具体的にストーリーとして口論の終わりまで記述してください。
II)あなたが解決する場合,どのような行動をとるか。なるべく具体的に説明してください。


 この問いは,一般的なトラブルを例にして挙げられているが,手練れたMMORPGプレイヤーであれば,ゲーム内で頻繁に起こるトラブルとしても受け取れる。
 口論がヒートアップすれば,現実であれば殴り合いの喧嘩が始まり,遂には警察が介入するわけだが,このようなトラブルに対応する能力や,回避するための会話能力をGMは日々求められるわけだ。またGMがプレイヤーであった場合の対応能力や一般的なモラルを持ち合わせているかといった問題にも受け取れる。
 応募ページでも,非常に大きなスペースをとっている部分だけに,今回応募しようと思っている人は,こういったトラブルの対処をしっかり考察し,自分なりの考えをしっかり記述してみるといいだろう。ゲームが好き,EQ IIが好きというだけではGMは勤まらない。応募する人は心してほしい。

 なお,GMの勤務地は東京・新宿,勤務時間は 6時半から15時半,14時から23時,22時から7時の3シフト制となる。給与や,待遇に関しては募集ページ「こちら」を参照してほしい。(Seirou)

→「エバークエスト II」のGM募集ページは「こちら」




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http://www.4gamer.net/news/history/2004.10/20041012223834detail.html