[TGS2004#45]韓国産タイトルが沢山のGame Infinityブースレポート
2004/09/26 04:48
打楽器パフォーマンス楽団"Dood Rock"による演奏中の様子
 力強い打楽器音で道行く人の足を止めていたのは,GAME INFINITYのブース。連日NANTAなどで有名な韓国の打楽器パフォーマンス楽団,"Dood Rock"が演奏をしていた。
 ここでは韓国のデベロッパ13社がそれぞれの最新作を引っさげ展示していたが,ここでは3つのオンラインゲームに絞って紹介したいと思う。



euWaveのマーケティング担当Ann Hongさん
■Memoria
 韓国モバイル関連のゲームで有名な,euWaveが開発中のMMORPG「Memoria」。韓国の童話はもちろん,デンマークの童話作家アンデルセンの童話など,世界中の有名な童話をベースにストーリーが作られているのが特徴だ。世界どの国でも通用するよう,ストーリーが組まれているという。
 グラフィックスは,童話らしい柔らかな雰囲気になっており,その世界観に合うようにキャラクターはコミカルタッチで描かれている。また同じく韓国発のMMORPG「Seal Online」でも使われているトゥーンレンダリングが採用されており,キャラクターの可愛さを惹き立てると共に,童話的(漫画的)な雰囲気が醸し出されている。
 キャラクターの成長はレベルとスキルレベルのオーソドックスなレベル制で,プレイヤーは自由にポイントの割り振りが可能。職業は全員初心者からスタートするが,成長していくと2次職,3次職まで幅広く用意されている。また各職業にはスキルツリーが存在するので,こちらもプレイヤーの好みでスキルを覚えられる。
 またプレイヤーは,いつも"ガデアノ"と呼ばれる補佐ユニットと行動を共にするが,ガデアノはクエストや戦闘時に手伝ってくれる。大概の人がペットのような存在と認識するだろうが,どうやらペットの役割を凌駕したサポート役のようだ。
 さてMemoriaに関しては,日本では来年以降サービスを開始するとのこと。ちなみに韓国では2004年の正式サービスが予定されている。



BuruxoのCEO David Kim氏
■Spell Mage
 PDA用ソフトウェアやゲームなどで知られる韓国のBuruxoの最新作は,英字を選んで英単語を当てる,Hangmanのようなターン制パズルゲーム。"スペリアー"(キャラクター)のお尻にはエレメントのような玉が付いており,攻撃して隠れているアルファベットを選択して,隠れている英単語を当てる。最終的にすべてのアルファベットを出現させると勝利となるわけだ。
 プレイヤーが操作するスペリアーには4種類(Zebet,Blagon,Hunchgoth,Demira)が用意されており,それぞれ火や水といった特性が付与されているので,使用できるスキルが異なる。本質的にはシンプルなパズルゲームだが,表面上は派手なエフェクトなどを用いることでHangmanの"現代版"のように出来上がっている。とはいえ,高スペック推奨となっているわけでもなく,ノートPCでも遊べるお手ごろさだ。
 マップは基盤のようになっていて,配置にしてもより効率的に敵のエレメントを攻撃するためにどこから攻撃するかなど,さまざまな戦略要素が盛り込まれている。英語力が必要と考えられそうだが,重要なのは判断力と戦略のようだ。
 実際に攻撃する方法としては,一つのエレメントを攻撃する基本攻撃のほか,縦列を対象に攻撃する連動攻撃,1ブロック丸々攻撃できるスキルアタックなど多彩に用意されている。ちなみに,強力な攻撃方法を使うほどマナを消費(ターン中に無くなってしまうと攻撃できなくなる。ターンが終わると回復)するが,相手のエレメントのアルファベットを選んで当たれば,その分マナが吸い取れるシステムになっている。
 頭を捻らなければなかなか勝てないゲームだが,ターン制だしじっくりと腰を構えて遊べそう。なお説明をしてくれたBuruxoのCEO David Kim氏によると,同作は日本では2004年末のβテストを視野に入れて,現在はパブリッシャを探している状況とのことだ。




Wefly EntertainmentのプロジェクトマネージャーChang-Hyun Kim氏
■Order Online
 2004年の韓国ゲーム産業発院が主催したゲームフェスティバル優秀ゲーム支援事業で,大賞を受賞したという経歴をもつ,Wefly Entertainmentの最新MMORPG。ファンタジー世界をベースに,ヒューマンとイモータルの種族間の対立が描かれている。
 そんな同作で特筆すべき点は,"騎士団"と呼ばれる一人で多数(5人)のキャラクターをコントロールできる概念。つまりは,従来のMMORPGでいう"一人でパーティを組んでいる状態"に常になってられるということだろうか。
 また各キャラクターは"Hero System"を通じて英雄に成長させることができ,英雄は交換システムを用いてほかのプレイヤーと交換ができる。このシステムにより,より強い,満足の行くような騎士団を運営していけるという。
 ちなみに同作は,まだ韓国でもβテストすら開始されていない(2か月後に開始予定)。また日本での展開については,今後サービスを予定しているとのことだが,詳細はまったく未定。続報に期待しておこう。(halen)




「Memoria」の公式サイトは「こちら」
「Spell Mage」の公式サイトは「こちら」
「Order Online」の公式サイトは「こちら」
「東京ゲームショウ2004」の記事一覧は,「こちら」




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http://www.4gamer.net/news/history/2004.09/20040926044816detail.html