[TGS2004#20]マイクロソフトは4タイトルを出展
2004/09/25 04:23
 今年のマイクロソフトはXboタイトルを中心にした展示となっていた。PCタイトルは日本初公開の「ズー タイクーン2 日本語版」が印象的で,今回はフル3Dの動物園が体験できる。まずは,体験スペースでプレイした本作の感触をお伝えしよう。ただし動物園の運営面については前作の時点で完成しているといってもいいデキなので,ここでは新要素を中心に紹介していこうと思う。

 なんといっても「2」の目玉は,来園者の視点で動物園を楽しめることだろう。3D化されたことで,さまざまなでアングルでゲームが楽しめるだけではなく,来園者として自分の作成した動物園を歩き回れるのだ。日本語版をプレイしていて気がついたのだが,以前にE3会場で触れたものでは,単に動物園を来園者として歩き回るだけで何もできなかったのに,今回展示されていたバージョンでは動物を洗ってあげられるなど,動物たちとより親しい関係でゲームが楽しめるようになっていた。せっかくフル3Dにするのだからアングル変更だけではなく来園者モードを搭載させよう→来園者の視点が楽しめるなら今度は動物と触れあえるようにしよう……このように,より完成された動物園シムを目指して日々パワーアップされているのだろう。展示されていたバージョンの完成度は85%(細かい)とのことで,一部に英語が残っていたがプレイ自体にはまったく差し支えはなかった。
 また,しげしげ見て感心したのが動物の行動。今回は動物の行動が多彩になっていて,例えば象などでは,水たまりに仰向けになって泥遊びをしたり家族で行動したりしていたし,ジャガーが岩に飛び乗って雄叫びを上げるシーンなども見られた。
 また動物の感情表現のアイコンも「嬉しい/嫌い」だけではなく何種類も増えていたし,鳴き声も色々あるようで,ゲームをせずにぼーっと眺めているだけでもかなり楽しめた。ある意味,動物園体験シムといってもいいのではないだろうか。登場する動物は30種類,施設などは60種類で,資金を無限にしたフリープレイも楽しめるので,ゲームが得意ではない人は,思いのままに動物園を作って,あとは動物たちの生態を観察するだけでも十分楽しめると思う。さらにゲーム内蔵の事典機能は,同社の事典「総合大百科 2005」からの抜粋なので,動物の勉強にもぴったり。より親子で楽しめるようになったといっても過言ではないだろう。発売は2004年内とのことなので,楽しみにしていよう。
 ちなみにマイクロソフトのXboxの展示にはHalo2があったので,「Halo2もPCでリリースしたりしないんですか? 1はPCもMacもやってるし……」と質問したところ,「本社から何も伝わってきていないので,何とも言えないですね」と言われてしまった。しかし,きっぱりと「やりません!」と言われたわけじゃないので,ちょっっぴり期待してみたいと思う。



 マイクロソフトブースには「ズー タイクーン2 日本語版」のみの展示であったが,実はATIのブースにもマイクロソフトのタイトルが展示されていた。ATIのブースに展示されていたのは,「マイクロソフト ライズ オブ ネイション 〜民族の興亡〜 拡張パック:皇帝と革命軍」「マイクロソフト ヘイロー コンバット エボルヴ Mac版」「DungeonSiege2」の3タイトル。前二者は発売中のタイトルなので展示されていても驚かなかったが,米国でも発売していない「DungeonSiege2」がATIブースに展示されているで驚いてしまった。
 ただし残念なことに,内容に関してはE3で展示されていたもの(E3の記事は「こちら」)と同様で,前半のシナリオが楽しめるものだった。とはいえ日本では初公開であり,二刀流,スキルツリー,新しいペット,選択方式の会話など,本作ならではの新要素はちゃんと楽しめたことから,偶然発見したゲーマーはみな足を止めてプレイしていた。日本での発売は正式にアナウンスされてはいないものの,「アランナの伝説」といった続編もリリースされているし,ATIブースとはいえ東京ゲームショウ2004にわざわざ展示していることを考えると,おそらく「DungeonSiege2」の日本語版も発売されると考えてよさそうだ。英語版は2005年春に発売とのことで,日本語版のアナウンスが待ち遠しい。(Murayama)

「マイクロソフト ズー タイクーン 2」の記事一覧は,「こちら」
「Microsoft Dungeon Siege II」の記事一覧は,「こちら」
「マイクロソフト ヘイロー コンバット エボルヴ」の記事一覧は,「こちら」
「マイクロソフト ライズ オブ ネイション 〜民族の興亡〜 拡張パック:皇帝と革命軍」の記事一覧は,「こちら」
→東京ゲームショウ記事一覧は,「こちら」




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