| 2004/07/23 23:38 |
サンデーサイレンス亡きあと，注目を浴びる種牡馬はこの，ダンスインザダークか？
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先日「こちら」でお伝えした，ジークレストが制作中のオンライン競馬シミュレーション「競馬伝説Live！」（仮）。今回はそこに盛り込まれる「血統の概念」について，ちょっとだけ教えてもらえたので，続報をお届けしよう。
画面でも確認してもらえるように，それぞれの馬には実に細かい能力パラメータが用意されている。いわく，スピード，スタミナ，持続力，根性，気性，瞬発力，パワー，体力，芝適正，ダート適正，距離適正だ。これらパラメータが，競馬場のコンディションや騎手の違い，一緒に走る馬などの要素と関連しながら，その馬の成績に反映されるのはもちろんだ。
と，ここまでで本当に画面を確認してくれた読者なら，それらパラメータの末尾に「遺伝力」とあるのに気づいたはず。競馬の歴史は馬匹改良の歴史であり，実績を残した馬の選抜と，血統（サイヤーライン）形成の歴史である。競馬伝説Live！においても，それぞれの馬が持つ資質は親から子へ，種牡馬（父馬）/繁殖牝馬（母馬）からその仔馬へと引き継がれていく。
競馬伝説Live！では，種牡馬と繁殖牝馬の組み合わせ，つまり「配合」が大きな意味を持つ。前述のように生まれてくる仔馬は種牡馬と繁殖牝馬の能力を引き継ぐわけだが，すべて引き継げるわけではないし，逆に，親の世代をしのぐ能力を秘めた仔馬が生まれることもある。
競馬が持つ長い歴史に育まれた，配合のセオリーである「配合理論」も，競馬伝説Live！には盛り込まれている。大まかにいえば，「インブリード」（クロス）と「ニックス」の効果が再現されるということである。
インブリードとは近親交配のことで，5代さかのぼるとどこかで同一の先祖に行き当たる，種牡馬と繁殖牝馬の組み合わせのこと。先祖が持っていたスピードやスタミナなど優れた資質を強化，固定化できるが，マイナス面も強化される危険を持つ。
それに対してニックスは，異なる系統でありながら優秀な仔馬が生まれる可能性の高い，種牡馬と繁殖牝馬の組み合わせを意味する（厳密には種牡馬と，繁殖牝馬の父馬の組み合わせとして見る）。ニックスがよい配合を見出せば，全体的な能力の底上げが期待できるうえに，遺伝的な危険性も少ない。
このインブリードとニックスを，ときに併用しつつ十全に活用することで，優秀な馬を生み出せるかもしれない，というわけだ。
もちろんゲームには，実在の種牡馬と繁殖牝馬が多数登場し，プレイヤーが望む配合を試せる。優秀な成績を残した馬（もしくはその種付け料）はもちろん高価だが，競馬とサラブレッドの歴史に新たなページを加えるプレイが，リアルなルールで楽しめるのだ。（Guevarista）
→「競馬伝説Live！」（仮）の記事一覧は，「こちら」
※ここで掲載している画面は，すべて開発中のものです。
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