ラグスタ#1:会場で初公開された新情報について - 2004/06/28 02:00


新情報について解説してくれた,廣瀬氏(右)と伏見氏(左)
 6月27日,東京ビッグサイトで「ラグナロクオンライン ドリームスタジアム 〜史上最大の祭典〜 in 東京ビッグサイト」(以下,ラグスタ)が開催された。
 人気MMORPG「ラグナロクオンライン」のオフラインイベントといえば,同人系の"RAG-FES"(ラグフェス)が有名だが,こちらはその第7回となるRAG-FES7をも内包した超巨大イベント。タイトルにある"史上最大の祭典"という言葉はダテではなく,単一のゲームを扱ったイベントとしては,国内最大級のものとなった。改めて,ラグナロクオンラインが持つパワーに驚かされた次第だ。

 さて。約8時間もの長丁場となったラグスタの全容をお伝えする前に,まずは今回発表された新情報に絞って届けしよう

 17時から行われた"新情報発表"は,同作の二人のプロデューサー,すなわち制作プロデューサーの廣瀬氏と,宣伝プロデューサーの伏見氏が壇上に立ち,ステージのスクリーンにパワーポイントで作成した画像を映し出して解説するという形式で進行した。
 このパワーポイントの画像については,のちほどスクリーンショット集として掲載する予定なので,お楽しみに。ここでは二人のプロデューサー言葉を交えて解説していこう。

この行列を見よ! 左は開場直前の様子(会場外),右は開場直後の様子(会場内)だ。なんでも,当日の午前3時の時点で,すでに20人くらい待っていたとか


■まずはEpisode3.0&4.0のおさらい

 「実は俺,新情報発表ってすげー楽しみなんだけど」(実際に筆者が会場で聞いた言葉)と待つ観客達が最初に目にしたのは,なんと半年以上前の2003年10月7日に実装されたEpisode3.0の追加要素。……さすがにここは割愛させていただく。
 続いて,……これまた6月8日に実装されたばかりのEpisode4.0の情報。以前「こちら」で紹介したが,もう一度軽く紹介しておこう。
 Episode4.0"Ordeal of the Fear"(恐れという名の試練)での追加要素は,大きく分けて三つ。"マリッジシステムの導入""スーパーノービスの実装",そして"新マップ「ウンバラ」の実装"だ。
 マリッジシステムは,その名の通り結婚に関するシステム。伏見氏の「結婚のどこが試練なんですか?」というツッコミに,廣瀬氏は「実際に結婚している伏見さんなら分かるでしょう」と返していた。さらに「ラグナロクオンラインの結婚には,結構お金がかかるんですよね」(伏見氏)。「実際の結婚もそうでしょう? お金の足りないカップルにとっては,一つの試練といえますね」(廣瀬氏)。うまくごまかされた気もするが,確かに試練ではあるかもしれない。
 スーパーノービスは,ラグナロクオンラインの基本クラスである"ノービス"の進化版。これについては,以前のNews「こちら」で確認してほしい。
 新マップのウンバラは,コモドの北に新たに作られた出口から行ける謎の村。そこにはウータン族というという素朴な民族が暮らしていた。さて,ようやくここからが新情報だ。ウンバラで宝物を探していた冒険者達が,とある噂を耳にする。なんでも,食べると元気になる"実"(イグドラシルの実に似ている),どんな病気でもたちどころに治ってしまう"葉"を生み出す,とてつもなく巨大な木があるというのだ。続きは,次項で。



■死者の街「ニブルヘイム」

 その噂を信じて探索を始めた冒険者達は,地面全体が木のような感触の道を見つける。しかしよくよく調べてみると,それは道ではなく,巨大な木の幹だと判明する。学者達は,この幹を"世界の源となる木"である「世界樹」の一部ではないかと考えるようになった。
 ここまで両氏によって説明されたあと,スクリーンは黒一色になり,続いて以下のような文字が表示された。

その先に自分たちの望むものがある。
確信を抱いた冒険者は,幹をたどり先へと進む……
しかし,戻る者は誰一人としていなかった……
彼らの身に何が起きたのか……人々は案じ,
ついに……ルーンミッドガッツ国王,
トリスタン3世が探索隊を結成する。
本格的な探索もあえなく,多くのプリースト,
クルセイダー,ナイトが還らぬ者となる。
奇跡的に帰還した者の口から聞こえたのは……
「何もかもが死んでいる……寒い……」
という言葉にすぎなかった……
人々の中に,恐れと共に謎を解き明かさんとする
強い意志が生まれる。今や世界樹の幹の先に
人々の大きな関心が集まっている。
一体あの幹の先には何があるのか……


 何があるのか? それが,今回初公開された新マップ,死者の街「ニブルヘイム」だ
 この街には,人間はまったく住んでいないという。生きた人間という意味ならば。ここに住むのは,死者。さらには魔女や悪魔まで住み着いているという。
 この流れから分かるように,ここのモンスターは非常に強いようだ。下に掲載した画像を撮影した廣瀬氏も,何度も何度も死んだ模様。久々に,高レベルキャラクターを持つプレイヤーにとっても嬉しい追加要素となりそうだ
 このニブルヘイムは,2004年夏に実装予定とのことだ。「夏っていうけど,今日も十分暑いよね」(伏見氏),「まだ梅雨でしょう。もう少し先になりますね。まぁ学生のみなさんは,早めに夏休みの宿題を終わらせたほうがいいですよ」(廣瀬氏)。

 しかし,ウンバラ自体で本家韓国との差が広がっているこの状況,ニブルヘイムや後述の転生でさらなる大きな遅れが出ることのないよう,期待したいところだ。

下段左の右側の画像に2体映った,月に乗ったような敵は,可愛い見た目ながら,もの凄く強いんだとか(実際,この写真中のプレイヤーキャラクターは草むらで死体に……)。もっとも,このマップに登場するモンスターはどれもかなり強いようで,廣瀬氏のキャラクターは下段右の写真の中央の騎士(死者の王?)にも瞬殺されたとか


■中国マップ登場&転生システム

 ラグナロクオンラインは,(先述のニブルヘイムのような)メインストーリーに絡む追加要素は高レベルキャラクターを対象としたものが多いが,それ以外の追加要素,例えばEpisode3.0で実装されたアマツやコンロンといったマップは(ちなみに個人的には,アマツをまだ"日本独自のローカルマップ"と表現しているのは誤解を招くと思うのだが……),初心者でも楽しめるものになっていた。
 今回,このアマツ,コンロンに続く,グローバルプロジェクト第3弾となるマップも発表された。今回のマップのテーマとなっているのは,中国。日本人にも馴染みの深い中国風のマップでは,何が待っているのだろうか。
 またレベル99で転生できる新クラスの画像も公開された。これはくどくど説明するより,下の画像を見てもらったほうが早いだろう。またのちほどUpする,パワーポイントファイルから抜き出したスクリーンショット集でも関連する画像を掲載するので,併せて確認しよう。


下段中央の写真を見て,伏見氏(だっけな?)が「なんとか水鳥拳みたいだな」。"なんとか"って,ほぼそのままのような。下段右は,新かぶり物。先述した,月に乗ったようなモンスターの頭の上にいるネコも


 新情報については,以上。なお,6月28日中にラグスタ全体の記事を掲載する予定だが,せっかくなので(?)会場で見かけたコスプレイヤー達や,新衣装で登場したラグナロ娘の写真を掲載しておこう。では,次のNewsもお楽しみに。(Iwahama)

「ラグナロクオンライン」の記事一覧は,「こちら」

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上段はご存じ"ラグナロ娘"。下段は会場にいたコスプレイヤー達で,左から「Plume+α」「ガオムーさんとそのお友達」「Jさん,ひゅうさん,もっぽさん」。撮影を快諾してくれてありがとうございました

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