Text By Murayama

　第三回は，前線で戦うタンクや後衛から魔法を撃つキャスターをサポートする縁の下の力持ち，ヒーラーを紹介しよう。実際にプレイしてみるとよく分かるが，モンスター戦にしても，対人戦にしてもヒーラーがいるといないとでは大違い。安定した戦いをしたいなら，最低でもパーティに一人はヒーラーが欲しいところ。そうしたことからヒーラーの需要は高く，多少のレベル差があってもパーティに誘われることが多い。キャスターやタンクと違って，モンスターの強さに依存しにくいヒーラーは，経験値稼ぎはそれほど苦にはならないだろう。
　DAoCにおけるヒーラーは，メインヒーラーとサブヒーラーの二種に分類できる。ここではスプレッドヒール/インスタントヒールが使えるクラスをメインヒーラーとし，それ以外のヒーラーをサブヒーラーと定義して話を進めていこう。

　ヒーラーの役目は，仲間の体力の回復や，強化魔法を使って仲間をサポートすること。割と地味な感じだが，自分がパーティの生命線を握っていると思ってプレイすれば，かなり楽しくなるはず。もちろんヒーラーといってもクラスによっては，武器を手に戦ったり，Mez（mesmerize：催眠）を使って敵を寝かせたりと，さまざまなことができる。ここではそうした要素まで話をするほどスペースがないので，ヒールにこだわった話をしていこう。
　ヒーラーは，モンスターを殴るタンクの様子を見ながらヒールしていく。が，最初から強力なヒールを使うとモンスターが攻撃目標をヒーラーに変更するため，序盤には強力なヒールを使わないようにしたい。このあたりのさじ加減は実戦から学ぶしかないので，各自がんばってもらいたい。基本的には序盤は弱めのヒールを使い，それで支えきれなくなったら，徐々に強力なものにしていこう。
　なお通常のヒールは視線チェックが必要で，背が高いヒーラーほど味方をヒールしやすいという特性がある。もしも味方が見えないときは，対象が個人であっても視線チェックのないグループヒールなどを使っていこう。
　さてここでヒールのテクニックを一つ。強力なヒールを使うと攻撃目標が自分に変更されると説明したが，これをうまく利用する方法もある。というのは，戦闘中にキャスターが攻撃呪文を連打してモンスターに狙われ，しかもタンクがはがしに行くまでに時間がかかりそうな場合，キャスターの体力が満タンであってもあえてヒールし，攻撃目標を自分に変更させるのだ。ヒーラーはキャスターよりも硬い鎧を着用できるので，あとは余裕を持ってタンクにはがしてもらおう。これは必須のテクニックなので，ぜひともマスターしてもらいたい。

パーティ内の傷ついたメンバーを中心に回復してくれるスプレッドヒールと，詠唱時間を必要としないインスタントヒールが使える。クレリック，ドルイド，ヒーラーの三者がこれにあたり，パーティに一人は欲しいクラスだ。

通常のヒールのほか，剣を手に戦ったり，攻撃呪文が使えたりと，バリエーションはさまざま。ヒール以外にやりたいことがある人にオススメ。とはいっても近接戦闘などの能力は，タンクとは別のダメージテーブルなので，それほど大きな期待はしないように。

ヒール コンバット スタイル 蘇生 強化魔法 HoT 睡眠 ペット 備考 クレリック ◎   ◎ ◎   ○   攻撃呪文，睡眠，麻痺 フライアー ○ ○ ○ ○ ○

ヒール コンバット スタイル 蘇生 強化魔法 HoT 睡眠 ペット 備考 ドルイド ◎   ◎ ◎     ○ 攻撃呪文，足止め ウォーデン ○ ○ ○ ○       バリアー バード ○ ○ ○ ○   ○   end/pow回復，睡眠 メンタリスト △       ○   ○ Pow 回復，攻撃呪文，麻痺

ヒール コンバット スタイル 蘇生 強化魔法 HoT 睡眠 ペット 備考 ヒーラー ◎   ◎ ○   ○   睡眠，麻痺，足止め，Pow回復 シャーマン ○   ○ ◎       足止め，病気，攻撃呪文，End回復