| 第五回 山伏を待ちながら
徒党に誘われた場合,基本的には断らない。前回でも触れたが修得度目的の徒党が多いので,甲府の町のそばで募集していた場合は,比較的近くで弱めの敵を狩ることになる。町に近ければ移動に時間がかからないし,死んで成仏した場合の復帰もスムースだ。この手軽さが嬉しくて,このところずーっと修得度目的の徒党に気の向くままに参加して楽しんでいる。ソロプレイはまったくといっていいほどやっていない。
この日は,(ゲーム内時間の)昼には「間諜」という敵が湧き,夜には「草の者」がスポーンするポイントでプレイした。メインの目的は草の者ハントだ。この敵は単体で出現することが多いので比較的簡単に片づけられ,効率良く狩ることができるからだ。昼に出る間諜は3体〜4体で出現することが多い。
最近凄いなぁと思うのは,多数の敵を相手にしたときの陰陽師諸氏の活躍だ。陰陽師は,筆者のキャラと同程度のレベル(10〜15)が全体攻撃術に磨きがかかってくるころのようで,うまくタイミングが合えば,侍などにはとうてい不可能な量のダメージを敵全体に叩き込んでいく。きっちりすべての敵に術がかかったときは,凄く気持ちが良さそうだ。
さらに状況によってさまざまな技能を使いこなす忍者も面白そうだ。この日の忍者氏は徒党メンバーの構成を見つつ,ときおり連携の起点になっていた。これまでこの日記では「連携は後衛タイプの術師が起点になるもの」として紹介してきたが,実は忍者や侍が起点となることもできる。このあたりの仕様は,若干複雑なのだが面白いので少し紹介したい。
連携攻撃は「術攻撃に武器使用者が乗る連携」(妖術連携)と「武器攻撃に術使用者が乗る連携」(連携必殺技)の二つに大別できる(術に術が乗る連携もあるのだが今は割愛する)。
妖術連携は,神職,僧,陰陽師の使う攻撃術に,武器使用者が呼応する連携だ。戦闘での使用頻度は高く,普通に「連携」という場合はまずこの妖術連携を指す場合が多い。よく使われる理由は"基本的には全員が武器を持っているので,誰でも乗れること"や"鍛冶屋や侍が後衛を守り,後衛が連携を発動するというパターンは攻守のバランスが良いこと"などが挙げられる。
対して連携必殺技は,主に忍者,鍛冶屋,侍などが使う特殊攻撃に,術使用者が呼応する連携だ。妖術連携と同様に強力なのだが,使われる機会は少ない。その理由としては,"鍛冶屋や侍が起点になってしまうと,守護技能を使って後衛を守る人間がいなくなってしまうこと"や"術の使用が可能な職業しか呼応できないため,前衛職がうまく乗れないこと"などが挙げられる。
そんなわけであまり使われない連携必殺技だが,徒党の構成によってはうまく利用できそうだ。最も発動するのに適した職業は,前衛の中では防御的な役割が薄い忍者となる。今回一緒にプレイした忍者氏はこのあたりを研究していたというわけである。連携は本当に奥が深そうだ。
さて,各自しっかり修得度を獲得したところで,徒党は解散となった。筆者の侍もいくつかの技能目録を皆伝したので,そろそろ新しい目録を獲得しておこうと寄合所まで足を伸ばした。しばらくぶりに侍所別当(侍の寄合所で一番偉い人)に話しかけると,足軽組頭に昇進した! そういえば身分の要素をすっかり忘れていた……。俸禄(給料)も貯まっていたようで,その場で一括で払ってくれた。
侍専用の目録を受け取ったら,次は武器用の目録をもらいに行く。武器目録は寄合所では手に入らず,町の道場まで取りに行かなくてはならない。侍の鈍足でよちよちと道場まで向かい,「剣術指南書・参」を……もらおうと思ったのだがくれない。むむむ。「剣術指南書・弐」は先ほど皆伝したので,もらえると思ったのに。何かが足りないのかと確認してみると,剣術指南書・参をもらうには,「野外活動・壱」というのを皆伝しなくてはいけないらしい。おお,これはウワサに聞いていたヤツだな。
野外活動というのは,すべての職業が修得できるちょっと変わった目録で,皆伝すればいろいろと便利な技能が使えるようになるらしい。
おいおい覚えればいいやーと軽く見ていたのだが,皆伝しないと剣術の腕が上がらないのでは仕方がない。さっそく手に入れたいところだが,この目録,町の中では手に入らない。野外活動というだけあって,フィールドをうろついている野外活動のプロ「山伏」を探し出して話しかける必要があるのだ。もらうための条件は,すでに五つ以上の目録を皆伝していること。これは軽く満たしているので,あとは探し出して会うだけだ。
実は以前,山伏には一度会っている。ふらふらしているところを偶然出くわしたのだ。そのときは皆伝している目録数が足りなくて,野外目録はもらえなかった。しかし,場所はなんとなく覚えているので,そっちへ向かおう。
記憶を頼りになんとなくそのあたりを探してみたが,なかなか見つからない。会いたいときには会えないものだ。
ウワサでは山伏は同じルートを巡回しているらしい。もうちょっと足を伸ばせば見つかるかもしれない。ここより先は行ったことがないのだが,勇気を出して進んでみる。しばらく進むと,見たことのない動物を発見!

熊だ。しかも「凶暴な熊」だ。レベルは31とこっちよりはるかに上なので,噛まれたらイチコロだろう。ドキドキしつつもさらに進むと,洞窟のようなものが見えてきた。むむ,これはひょっとしたら話に聞くダンジョンなのではないだろうか!?
覗いてみたい気もするが,凶暴な熊だけですでにじゅうぶんキケンなのに,中に入ったら何が起こるか分かったものではない。今回のミッションの目的はあくまで目録の奪取である。君子危うきに近寄らず。戻ろうと思って振り向くと熊。
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| 絶対に勝てない雰囲気 |
一発めは耐えられたが…… |
余裕でたたずむ熊と余裕のない侍 |
信Onでは死亡すると所持金と名声が減ったあとに,最後に立ち寄った町の本堂(寺)に戻る。この寺から,新たなトラウマを抱えて先ほどの場所まで走る。恐いので,あまり動き回らず,ここに張り込むことに決定。そのうち山伏がやってくる……はずだ。
……来ない。ただジッと待っているというのはキツイ。熊にやられた直後で,何かに八つ当たりでもしたい気分でいたところ,向こうから「曲者」が歩いてきた。この曲者はレベルが低いころに何度か遭遇して,敗走を余儀なくさせられたことのある因縁の敵だ。眼前の曲者はレベル9が2体。こちらはレベル11で声もカッコイイ侍。勝ち目はありそうだ。
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| 自分から果敢に挑戦 |
想像以上の流血 |
頭は踏まないでほしいと思った |
死んだ。ダメだった。勝てなかった。もうダメだ。もう何もしないでジッと山伏を待つんだ。あたりを歩くネズミのキチキチと鳴く音を聞きながらぼーっと立っていると,頬を何か熱いものがつたう。負けるもんかと睨む地平線の向こうからとんがり頭の影が近づいてくる。あの頭巾は!
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| 涙顔で山伏に駆け寄る |
野外活動の目録を入手! |
ありがとう! さようなら!! |
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