第三回 侍のヨロコビ

 ゆっくりとしたペースではあるが,徒党を組んでの狩りを続けている。

 ソロプレイに比べると,経験値や修得度の入り方もいいし,弱点を補い合ってのパーティプレイは面白い。何よりもチャットでしゃべりながら遊べるのがとてもいい。地味なソロはしばらくやらずに,しばらくは徒党ばかりで遊んでいよう。

 ゲームにログインしたら,まずは食料を補充したり,武器の修理をしたりして冒険の準備をする。それが済んだら甲府の町の入り口まで移動,検索機能を使って徒党を探すというのが,ここ最近のいつものパターンだ。うまく徒党が見つからないときには,自分を「勧誘希望」状態にして,そのあたりで生産材料なぞをちょぼちょぼと集めつつ定期的にプレイヤー検索をする。
 侍になって気がついたのだが,βで忍者だったときよりもお誘いの声をかけてもらえる機会が多い。時間によっては勧誘希望を出していなくても,「いっしょにやりませんか〜?」という対話をもらったりする。誘われたり,頼りにされたりするのはそれだけで嬉しい。うん,なかなかいいじゃないか,侍。

 徒党内での侍のヨロコビは,仲間の代わりにダメージを引き受け,徒党を守ることにある。攻撃も不得意ではないが,うまく自分にダメージを集め,グループが大きく傷つくことなく戦闘を終わらせることができたときが一番嬉しい。
 いくつか目録を皆伝した自分が,現在よく使う味方防御系の技能は以下の三つだ。

「守護」

 「守護」は実装しておくと戦闘中に自動的に発動し,攻撃を受けそうな味方の前に走り込んで身代わりになる技能。いかにも"守っている"という気分を実感できるのが良い。さらに「守護ありがと〜」などとお礼を言ってくれるプレイヤーもいたりして,ますます気持ちいい。
 ただこの技能,レベルが低いためか自動発動する機会が少ない。徒党内にほかの侍がいたときに,相手のほうが多く発動させていると,ちょっと対抗意識を燃やしてみたりもして :)


「護衛」

 「護衛」は任意の党員一人の前に立ちはだかり,その党員に対する直接攻撃ダメージをすべて肩代わりする技能。どうもモンスターは打たれ弱いキャラクターを狙って攻撃してくるようなので,そういうメンバーを「護衛」して守るのだ。
 「護衛」中は「護衛解除」以外の行動ができなくなるが,この状態から「連携」に乗ることはできる。侍や鍛冶屋が「護衛」しつつ,連続する連携に乗るというパターンで回せる徒党はかなり強力だ。
 もしもこの「護衛」がただ守るだけの技能だった場合,ここまで頻繁に使うものにはならなかっただろう。守りに注力しつつも攻撃に参加するチャンスもあるというこの仕様は,信Onをプレイししていて「おお,これは!」と思った部分の一つだ。


「挑発」

 「挑発」は任意の敵1体の注意を一定時間自分に引きつける技能。グラフィックスもそれっぽく,いかにも前向きな感じなのでひそかに一番気に入っている技能だ。
 ところで筆者はこの侍を作るとき,キャラクターメイキングで以前から気に入っていた変な声を選択した。何かするたびに「きぃぃぃっ!」とか「ひぃょう!」などとショッカーっぽい奇声を発する。まともな言葉をしゃべったことは,これまでのところ一度もない。
 「挑発」技能を使うときにも「おぅらぁ〜うあー!」と叫ぶ。結構珍しいのかときどき党員から「^^;」「(笑)」「><」という反応をいただく。「鳥?」のような具体的な問いかけの形で応えてくれる人もあって,これがもう凄く快感(?)。気に入っている理由はそのあたりにあったりする。

 手慣れた侍プレイヤーは上手に攻守織り交ぜて戦えるようだが,自分としては,これらの技能を駆使して敵からの攻撃を一身に受けるプレイが今はとても楽しい。党員に死亡者が出てしまった場合は,なんとも申し訳ない気分になる。それがまたプレイを真剣なものにしてくれるので,面白いわけだ。

 ちなみにこれら3技能はソロプレイではぜんぜん役に立たないものだ。そんなわけで,今日も徒党を組んで遊び回るのである。

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