EA CAMP 2003

Text by 奥谷海人

「Battlefield 1942:Secret Weapons of WWII」

 オンライン対戦で大人気となった「Battlefield 1942」の,2番目の拡張パックとなる「Battlefield 1942:Secret Weapons of WWII」は,ドイツ軍と連合軍の兵器開発競争によって生まれた奇妙な武器や車両ユニットが新たに16種類利用できるようになる。これまでに30種が使用できるので,合計では46種類になるわけだ。これだけ増えても,依然として水陸空の“じゃんけん方式”は変わっておらず,デモを紹介してくれた担当者に言わせれば,「じゃんけんのグーがより重くなり,チョキが鋭くなり,パーが広くなったようなもの」とのこと。つまり,それぞれの新兵器によってさらに激しい戦場が表現されているというわけだ。
  16種類のユニットで確認できたものには,ドイツ軍では30mm砲を搭載したHorten HO229戦闘機,市街戦で威力を発揮した小型戦車Sturmtiger,専用滑走路から飛び出していくNatterロケット戦闘機,サイドカーに他のプレイヤーを騎乗させるMotorradモータサイクルなど。
 連合軍には,T-34 Calliopeロケットランチャーを搭載した米軍戦車Sharman,Goblinジェット戦闘機,C-47輸送機,イギリスで開発された全翼型のAW-52などがある。さらに,両陣営にはWater Baffaloのような水陸両用車も用意されている。特に興味深いのは,輸送機にスポーンポイントを設定できるという新しい仕様で,そこから落下傘を使って敵地に降下を試みることも可能となっている。ドイツ軍には,着弾点をプレイヤーがリアルタイムでコントロールできるWasserfall対空ガイドミサイルなどもある。
 イギリスのコマンド兵,ドイツのエリート兵という2つの新しいキャラクタークラスでプレイできるようになり,自動小銃や近距離なら一撃で敵を殺傷できるスロウナイフを含めた4種類の武器が追加。マップは18種類になる見込みで,これまでのシリーズにはない雰囲気の,冬のノルウェーや夏の夜のプラハを描いている。マップには,テレマーク,ピーネムエンド(V2開発研究所),エッセン,鷲の巣(Eagle’s Nest)とも呼ばれたバイエルンにあるヒトラー専用の山荘などが選択されている。
 Battlefield 1942は,ほとんどの対戦がConquestモードで行われているが,Secret Weapons of WWIIではミッション目的が与えられて双方が攻防するような新しいモードも追加される。
 気になる発売日だが,アメリカでは9月中にリリースされる予定で,日本では「バトルフィールド1942 シークレット・ウェポン」として2003年9月11日に発売予定となっている。

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