● ゴッドパワー
「Age of Myhthology」最大の特徴は,ゲーム中に神が登場することによって「ゴッドパワー」(God Power)と呼ばれる,各神々が一つだけ保有する特殊能力が使用できることだ。これは,例えばギリシャのゼウスなら敵ユニットを破壊する"Bolt"(稲妻)であり,エジプトのラーなら雨を降らせる"Rain"(降雨)の能力になる。 主神のゴッドパワーは,「Age of Mythology」の第一時代にあたるArchaic Ageから使用できるようになっているが,必ずしも即座に使用する必要はない。機を見て,一番効果が高いと判断したときにゴッドパワーを使ったほうがいいのだ。例を挙げるなら,ギリシャのゼウス神でプレイを始めるとゲーム開始時点でBoltを使用できるが,そもそも敵ユニットに出くわさないと意味がないし,せっかくの一撃なのだから,終盤の強力なMythユニットやヒーローユニットの撃退に取っておこうという考えも成り立つ。大きな範囲に影響する特殊能力などもそうだが,そういうプレイスタイルや機会というランダム性が加わっているのが,「Age of Mythology」の面白さになっているのだろう。
各文明の神々とゴッドパワー一覧表
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| ギリシャの副神,アフロディーテのゴッドパワー"Curse"によって,エジプトのユニットが次々にブタに変化させられている |
このゴッドパワーの追加に合わせて,これまでのシリーズで存在した「石材」の資源が省略され,「食料」「木材」「金鉱」の三つに加えて,新しく「Favor」(恩恵)という資源が登場する。
Favorは,神殿という建物を建設することによって増えていくもので,ゴッドパワーを繰り出したり,寺院でMythユニットを生産したりMythユニットのアップグレードを行うのに使う。
Favor値は,上限が100までと決められているので,溜めるよりもサクサクと使っていくほうが良さそうだ。
Favorの生産方法は各文明で違うものになっていて,ギリシャは神殿で,エジプトはモニュメントを建立することでFavorが増えていく。ノースの場合は,敵ユニットを殺すことが生け贄とみなされるというユニークな形だ。
資源関係では,プレイヤーの手を煩わせていた農作地に関する変更が大きい。いったん農地を建設すれば,半永久的に食料生産できる。枯渇するたびに作り直す手間が省かれたのである。ただし,農地建設により多くの木材資源が必要になったのと,ヒットポイントが下がったことで敵の侵入やゴッドパワーの効果でダメージを受けやすくなるようバランスが取られている。ちなみに,石材がなくなった代わりに,建物や畑を構築するのには木材と金を消費するようになっている。
| どこかのバーのようだが,これはEnsemble Studios社のカフェテリア(写真左)。さらにその向かい(写真の右手側)には,アメリカの開発会社にはお決まりともいえる息抜きの場(写真右)が用意されているが,取材時は開発の大詰めを迎えていたため,すべてのゲームマシンの電源が落とされていた |
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