「Dark Age of Camelot」は，Albion，Hibernia，Midgardの戦いを描いた3DのファンタジーMMORPGで，プレイヤーは任意の国家の冒険者となって生活することになる。国家同士の戦争がテーマになっていることから，対人戦ばかりがクローズアップされてしまいがちだが，実はクエストも充実しているし，巨大なモンスターとの戦い，レアアイテムを探す冒険，武器や防具を作るクラフトスキル，クラスチェンジ，戦闘でのコンボ攻撃，プレイヤーハウスの購入など，ほかのMMOPRGなどに盛り込まれている要素のほとんどはフォローしているといってもいい。
　基本的に序盤はモンスターとの戦いやクエストをこなしながらレベルを上げてアイテムを集め，キャラクターレベルがMAXの50になったら，敵国へと侵攻して城を陥落させ，Relic（秘宝）を奪いに行くことになるだろう。とはいってもレベル50になったら必ず戦争に……というわけではなく，初心者のヘルプをしてあげたり，難度の高いダンジョンで巨大モンスターを相手に戦ったり，クラフトスキルを極めて，ギルドメンバーのために鎧や武器を製作してあげたりしてもいい。プレイヤーによって楽しみ方はさまざまだ。
　ちなみに先ほど敵国へと侵攻してRelicを奪いに……と説明したが，Relicとは，それぞれの国家を象徴する秘宝のことで，各国には，全国民の戦闘の攻撃力を増加するStrength Relicと魔法の効果を増大させるPow Relicの二種類がある。このRelicの取り合いが本作の醍醐味の一つといってもいいだろう。また所有している城の数がもっとも多い国家にはDarknessFallsと呼ばれる魔界へのゲートが開き，そこでは魔界製の武器が購入できたり，悪魔を相手に戦うことができたり，戦場でより多くの敵を倒したプレイヤーには，RealmPointが与えられ，これを使うことで特殊なスキルを習得したり……。要は戦争に勝利することは，国民のパワーアップにもつながり，さまざまな恩恵が受けられるというわけだ。
　では続いて，主役である三つの国家の特徴に触れてみたいと思う。Relicについては公式サイトなどには細かい記述はないが，神話伝承に登場する有名なものなので，雰囲気を盛り上げるために，少々掘り下げて紹介してみよう。

アーサー王と円卓の騎士の世界をテーマにした国家。ゲームタイトルのCamelotという単語からも分かるように，主人公的な位置づけであり，そのため人気も高い。Avalonian，Briton，Saracenといった人間を中心とした種族が生息しており，魔法/肉弾戦ともにバランスが取れている。Relicは「Scabbard of Excalibur」と「Merlin's Staff」の二つで，これはちょっとしたファンタジー好きな知っているアイテムだろう。前者はアーサー王が湖の精から受け取ったとされる聖なる剣（石の台座から引き抜くことで王としての証を立てた聖剣との説もある）の鞘で，後者はアーサー王と主に戦った偉大なる魔術師マーリンの杖だ。

ケルト神話をテーマにした国家。緑豊かな国で自然がいっぱいの印象がある。Celtを始め，Elf，Lurikeen，Firbolgなどの妖精が生息している。どちらかというと魔法に長けている点が特徴であり，篭城戦ではかなりの力を発揮する。Relicは「Lug's Spear of Lightning」と「Cauldron of Dagda」で，どちらも少々マイナーなアイテムだが，前者はケルトの光明神Lugが振った光の槍で，後者は神々の父Dagdaが人をもてなすときに使った，無限の食料が手に入る釜のことである。筆者が所属している国家でもある。

北欧神話をテーマにした国家。Northmanを筆頭にTroll，Kobold，Dwarfといった種族が生息している。雪原などが多く，厳しい大地で生息している彼らは，肉体的にタフ。どちらかというと近接戦闘に長けたクラス種族が多く，戦場での突進力においては，かなりのものがある。Relicは「Thor's Hammer」と「Horn of Valhalla」で，前者は北欧神話の雷神Thorが用いた投擲用のハンマーで，後者は神々の最終戦争（ラグナロク）のときに鳴らされる角笛だ。

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