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| 関係が"敬愛"の武将と"会話"することで結婚相手を紹介してもらえることがある。もし女性武将でプレイしていれば,もちろん男性を紹介してもらえるぞ |
子供は,結婚さえすれば必ず翌年(結婚した月によっては,翌々年)に誕生する。とはいっても,VIIIでは結婚イベントが発生する条件がきびしかったので,子供作るのも大変そう〜,と思う人もいるだろう。でも,ご安心を。嬉しいことに,結婚イベント自体も追加されているのだ。しかもこれが,結構簡単に発生する。具体的には,関係が"敬愛"である武将に結婚相手を紹介してもらうというイベントで,"義兄弟"のイベントよりも,いくぶん発生頻度が高く設定されているようだ。実際,筆者も"敬愛"の武将へ2回めの挨拶のときに,発生させることができた。
ここで注目してほしいのが,このイベントで結婚した場合,結婚相手を紹介してくれた武将の能力まで子供に引き継がれる,という点だ。まぁ多少不自然ではあるが,きっと親戚でも紹介してくれたんだろう。ともあれ,こういう"使える"仕様は大歓迎である。たとえ親がヘボくても,紹介してくれた武将が有能であれば,デキる子供が生まれる可能性があるってわけだ。
生まれた子供は15歳で成人し,ゲーム中に武将として登場する。じゃあそれまでの15年間は登場しないかというと,とんでもない,出ずっぱりである。この下の画面写真を見ての通り,プレイ武将の住む家に妻と共にちゃーんといるのだ。芸が細かい。
またこの間は,子供の成人後の能力に関わるいろんなイベントが発生する。たとえば誕生した翌年から毎年1回,子供に関わる選択肢が出るようになる。その内容は子供の年齢によって違うが,基本的には選んだ行動によって子供の"武力"
"政治" "知力" "魅力"のどれかが上がる,という感じ。どの能力が上がるのか想像がつく選択肢もあるが,大抵はちょっとひねってあるので,思い通りに子供を育てたい人はいろいろ研究してみるといいだろう。また,それ以外にも,謎の老人に秘められた才能を開花してもらう,なんてイベントなどがある。成人後の子供が有能か,無能かは,すべてプレイヤーの手にゆだねられているのだ。ちなみに,子供の成人後に,親武将でそのままプレイを続けるか,子供武将となって引き続きプレイするか選べるようになっている。若さを取るか,経験を取るか,よーく考えて選ぼう。
子育てシステムと並んで8PKのウリとなっているのが,この"戦術キャンペーンシナリオモード"だ。これはあらかじめ用意された設定で特定の目標を目指すモードで,場面が限られているぶん比較的サクッと,かつ濃厚に遊べるようになっている。
こういったモードはVIIのパワーアップキットにもあったけど,8PKのは"分岐する"ってのがポイントだ。下の画面写真にあるように,一つのシナリオにつき8個のステージがある。設定された目標に達しなかった場合はもちろんゲームオーバーになるんだけど,目標に達した場合でも,その内容次第で進むステージが変わることがあるというわけだ。ちなみに最初から選べる三つのシナリオは(下の画面写真を見ての通りどうも四つめまでありそうだ),すべて最後が三つのステージに分かれている。当然エンディングも3種類ずつ用意されているので,1シナリオにつき,最低でも3回は楽しめるというわけだ。
ところで遊んでみるとわかるけど,分岐する条件というのが実に絶妙! 「もうちょっとで違うシナリオに行けたのに……」と思うことが何度もあった。軽く遊べるおまけのモードとはいえ,じっくり腰を据えて遊んでも十二分に楽しい。ちょっと大げさにいうと,「三國志VIIIの完成されたシステムを利用して作られた,新しいゲーム」という感じである。
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| "陸遜"のシナリオで二つめのステージまで進んだ状態 | ステージの最初に,クリア条件とは別に,分岐条件が表示される | というわけで,無事に関羽が来る前にクリア! しかしこれ,実は3度めのプレー |
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| 戦争アニメを全部OFFにしてみた画面。これだと全部隊が画面外に出ても切り替わらないので,さびしくなっちゃうことも |
そのほかの追加要素としては,
と,恒例の機能が並んでいる。追加シナリオについては見ての通り。VIIIで西暦184年から234年まで51年間分,つまり51本のシナリオが収録されていたので,さらにその後の時代をフォローしたということだろう。
便利なのが,二つのエディタ。なんとゲームプレイ中にも変更することができるのだ。たとえば"戦法"の訓練がめんどうなとき,チョチョっといじって,いきなりすべての習熟度を"極"にすることもできてしまうわけ。ただしこれは多用すると,ゲーム自体がつまらなくなってしまう。できればズルには使わず,どうしても納得のいかない箇所を修正する,といった使い方にしていただきたい。
また,ゲームバランスの調整も行われている。遊んでみた感じでは,戦争時にコンピュータが操る軍勢が"変な動き"をしなくなり,より「いやらしい」攻め方をするようになったようだ。すでにVIIIをやり込みまくった人でも,歯ごたえあるプレイをすることができるだろう。あと微妙にうれしいのが,戦争時のアニメをオフにすることができるようになった,ということ。実際すべての項目を"OFF"にすると,連合軍が参加する数十万人規模の戦争でも,委任で見ていたらチャチャチャチャチャ!! と,ものの数分で終了してしまった。もう数十分延々とクリックする,なんてことは必要なくなるだろう。
8PKをひと言で表現するのなら,上の言葉になるだろう。サクッと遊べる"戦術キャンペーンシナリオモード"はもちろん,戦争アニメの設定を変更することで,通常のプレイもグッとお手軽に遊べるようになった。プログラム自体もシェイプアップ&チューンされて,敵軍勢のおバカな振る舞いにイライラすることも軽減されている。子育てシステムは一見手間が増えているようにも見えるが,もちろん結婚しなければ関係ないし,結婚したら絶対に裏切らない有能な仲間武将が作れるわけで,やはりのちの展開が楽になるだろう。これで,仕事に追われている多忙きわまりない現代のビジネスマンたちにも,心の底からお勧めできる作品となった。
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■発売元:コーエー (c)2002 KOEI Co.,Ltd. |
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