
マイクロソフト ラリースポーツ チャレンジ
Text by UHAUHA
2002年12月6日発売予定と,マイクロソフトの年末新作ラッシュの筆頭を飾る「ラリースポーツ チャレンジ」(以下,RSC)。ここのところPCではラリーゲームのタイトルが少なかっただけに,期待している人も多いはず。ご存じの通りRSCはXbox版からの移植作となるのだが,「コンシューマの移植作じゃ期待できない」なんて思っている人もいるかもしれない。このプレビュー記事では,多くのScreenshotと共にRSCの気になる部分をお届けしよう。
ラリーゲームにとって,マシンモデリングというのは重要な要素の一つだ。自分の好きなラリーカーが実物と全然違う形をしていたら,ゲームに対する印象も悪くなってしまうだろう。だが,RSCについてはご心配なかれ。懐かしの名車から1000馬力のモンスターマシンまで,正式にライセンスを取ってマシン形状からカラーリングまで忠実に再現している。ドライブゲーム全体を見ても,過去にこれほどまでにマシンをリアルに再現したゲームはあっただろうか……。通常では見えない部分まで,手抜きなく作るという鬼のようなこだわりだ。
ラリーゲームの多くは,周回コースではなく大自然の中に作られたコースをいかに速く走るかを競うスペシャルステージ形式のシステムが採用されている。路面もターマック(舗装路),グラベル(未舗装路),マッド(泥濘)などさまざまに変わり,サーキットとは違う狭い道をマシンコントロールで走り抜ける。これがラリーゲームの人気の秘密であり,醍醐味だろう。当然RSCでも,このシステムが採用されている。またそのほかに,周回コースを3台のライバルマシンと競う「ラリークロス」,同じく路面が雪上/氷上の「アイスレース」,そしてモンスターマシンを駆り"崖っぷち" "急勾配" "急コーナー"を駆け抜ける「ヒルクライム」が用意されている。
Xbox版からの移植ということもあり,筆者はシミュレータという部分では期待していなかったというのが本音だ。しかし蓋を開けてみれば,アーケードライクな(気軽にプレイできる)部分は残しつつ,シミュレータとして重要な部分も再現され,マシンをコントロールする楽しさを十二分に堪能できる仕上がりになっている。どちらかというと誰にでも"振り回して"走れる挙動である。だが,言葉でいうほど簡単ではなく,上級者とてリアをコントロールできずにふらついてしまうこともあるだろう。オーバースピード時のアンダーステア,コーナーアプローチ時のフェイント,アクセルオフでの挙動変化などなど,ラリーでありがちなマシン挙動,テクニックが使えるは嬉しいところだ。
軽くプレイした感想としては,久しぶりに「こりゃ面白い!!」と思えるラリーゲームが登場したというところだろうか。ゲーム全体を総合的に見て,ソツのない仕上がりとなっている。そのあたりはいずれ当サイトのレビュー記事で詳しくお伝えできると思うので,楽しみにしていてほしい。
最後に動作環境について書いておこう。どのゲームソフトにもいえることだが,気になるのは"ゲームの重さ"だろう。RSCは"重い"部類のソフトだといえる。とくにPC版のウリでもある高解像度でプレイしたい場合には,公式サイト「こちら」で推奨されているCPUはPentium4/1.4
GHz以上で,ビデオカードはGeFroce3以上またはRADEON 8500以上が最低ラインと考えてほしい。なお,すでに英語体験版からほとんど日をおかずに日本語体験版が登場したので,ぜひダウンロードして試してみて,あらかじめ自分のPCでどの程度動くのか知っておくことをお勧めしておく。なお日本語体験版のダウンロードは,当サイト内「こちら」から。
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