19世紀後半に活躍したフランスのSF作家,ジュール・ヴェルヌの"Return to Mysterious Island"をベースとしたパズル要素が色濃いアドベンチャーゲームが本作だ。
プレイヤーキャラは,世界一周航海の途中で嵐に遭って難破した女性Mina。彼女が無人島(らしき島)の砂浜に漂着したところから,ゲームはスタートする。
島内でのサバイバル生活を続けていくうちに,人影はないものの,怪奇現象や何かの気配を感じるMina。やがてそれは,その島付近に沈んでいる潜水艦Nautilus号のCaptain Nemo(ジュール・ヴェルヌの代表作「海底二万里」からの引用)の亡霊であることが明らかに。そこでMinaは,Nemoが提供するヒントなどを手がかりにNemoの亡骸を見つけ,埋葬し,彼の亡霊を成仏させる任務を負うこととなる。
デモ版では,オープニングからMinaが空腹を満たし,序盤のエリアを抜け出すところまでを遊ぶことが可能だ。
島内のあちこちに落ちているアイテムを拾い集め,時にはそのアイテムを組み合わせて新たなアイテムを作り出すなどして,鳥や亀の卵,ヤシの実,カニ,カキなどの野生の食材を入手,調理し,少しずつ空腹を満たしていく。このあたりのパズル要素が奥深い。
たとえばヤシの実で空腹を満たすにはナイフを使う必要があるのだが,ここで石を使ってしまうと,ヤシの実のジュースがすべてこぼれてしまい,ヤシの実を失うだけの結果になったりもするので要注意だ。
エリアの移動やアイテムの取得,使用などはすべて,マウスのポイント&クリックで行うため,操作は簡単。その分,パズル仕立ての謎解き要素に重きが置かれていると言っていいだろう。
ゲームスタート当初は,何をどうすればいいのかなかなか分かりにくいが,謎解きのコツを覚え始めれば,比較的すいすい進めることができるはず。慣れてきたころにデモ版は終了してしまうので,続きを遊びたくなったらぜひ,製品版にチャレンジしてほしい。(tet)
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