WRCドライバーの"Richard Burns"の名前を冠したラリーシミュレーションゲーム「Richard Burns Rally」のデモ版がリリースされた。本作は,XboxやPlaystation2,そしてPCといったマルチプラットホームで発売されている作品で,車の挙動やハンドリングなど,かなりリアル志向で作られているのが特徴。同じラリーシムである「Colin McRae Rally 04」をも凌ぐ勢いで発売当初から高い評価を得ている作品だ。
ゲームシステムはオーソドックスなラリーシムを踏襲しているが,デモでは残念なことに車のセッティングはほぼできず,車種も1車種しか選べない。
しかし,本作の最も注目すべきは,各車の挙動にある。ハンドリングはもちろんアクセルワークなどが,多少ずさんな操作でもフォローできる「ゲーム性を重視した作品」が多い中,かなりリアルに,そしてシビアに作られているといって良い。このリアル感とシビア感が,リアル志向のプレイヤーには,申し分ない出来として好評で,ラリーシムとして秀逸のデキであると言われている理由だろう。しかしその半面,"気持ちよく走りたい"といったドライブ感覚を重視するプレイヤーには難しく感じ,ある意味ハードルの高いゲームとなっていることも否めない。
ゲームには,「Rally School」「Quick Rally」「Rally Season」「MultiPlayer」「Rechard Burns Challenge」の五つのメニューがあり,それぞれRally Schoolはチュートリアル,Quick Rallyはフリーラン,Rally Seasonはチャンピオンシップといった感じになっている。
デモ版では,チュートリアルのRally SchoolとQuick Rallyでの1コースを走行することが可能だ。選べる車種は,インプレッサ(マイカブルー)のみ。しかしこのQuick Rally下でのコース幅は非常に狭く,ラリーシムに慣れたプレイヤーでなければ相当手ごわいのではないだろうか。ゲーム自体の出来はかなり良いのだが,いかんせんこの難度は,ライトユーザー向けとは言い難い。慣れるまで相当楽しめる作品ではあるので,ラリーシムを自認するファンなら,ぜひプレイしてみてほしい。(Seirou)
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