[E3 2004#097]「Leisure Suit Larry:MCL」伝説的ゲームに約10年ぶりの続編が - 2004/05/16 11:29

 "レジャースーツ・ラリー・シリーズ"の新作と聞いて,「おお,懐かしいねえ」と思うのはよほど特別な人であろう。なにしろシリーズ第一作のリリースは1987年のことであり,対応機種はMS-DOSとAmiga(という名前のPCがあったのだ)。しかも主人公ラリー・ラファーはディスコ好きの中年男で,女性経験なし。目的は適当なギャルを必死でくどいてベッドインという,"恋愛シミュレーション"というにはあまりにもストレートな内容の恋愛シミュレーション。そのうえ日本語版は出なかったため,シリーズの持つ独特のユーモアもなかなか理解できず,筆者のような中年ゲーマーの中でもごく一部の人々しかプレイしなかった幻のシリーズなのだ。
 とはいえ,欧米ではそれなりの人気作で,Sierra On-Line社(今はVivendi Universal Games社)からシリーズ最終回「Leisure Suit Larry 7:Love for Sail!」が発売されたのは約10年後,1996年のことだ。それまで計7本が発売され,それなりの売り上げをあげてきたのである。

 そんなラリーが帰ってきた。
 広いVivendi Universal Games社のブースの,ちょっと端っこかな,と思われる場所にディスプレイされていたのが,シリーズ最新作「Leisure Suit Larry:Magna Cum Laude」だ。
 ハードアクションものやRPG作品の中にあって,なにやらそこだけ妙に色っぽいグラフィックスを使った飾り付けが印象的。ラリーの大型ポスターは会場の数か所で見ることができ,それなりに年齢のいった人々が,ふとそれらの前で足を止めている光景を目にすることができた。
 今度のラリーは,フル3D化され,まあ,ラリー本人が立体的になったのはハッキリいってどうでもいいんだけど,登場する女の子達がフル3Dになったのは嬉しい限りだ。VGA(という画面モードが昔あったのだ)によるザラザラな2Dグラフィックスも味があったが,やはり動き回るポリゴンの訴求力は素晴らしい。
 さて,新作ラリーは,名前は一緒でも旧作ラリーの甥という設定。名前はラリー・ラベージで,大学の寮に暮らす典型的なカレッジボーイだ。とはいえ,女の子にしろ勉強にしろ,なにをやってもうまくいかない。そんなある日,テレビ局のデート番組がキャンパスにやって来ることを聞きつけたラリー。もし,この番組で優勝すれば,モテモテになるのは間違いない,と決断し,さっそく彼女をゲットしに大学内に飛び出していくのだった。と,人は変わってもやってることはおんなじじゃないか!



 発売は2004年冬頃が予定されていて,おそらくそんなに数はいないだろう旧作のファンも,ちょっと軽めでエッチなアドベンチャーをプレイしてみたいなあ,と思っているお若いゲームファンにもちょっと気になるタイトルになるはずだ。
 個人的には必プレイリストの上から3番めぐらいにリストアップされている。続報が楽しみだ。(松本隆一)

→「Leisure Suit Larry:Magna Cum Laude」の記事一覧は,「こちら」

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