ハムスターのブースでは，以前「こちら」で紹介した，カードバトル型オンライン対戦ゲーム「ザ・コンビニネットバトル」が，プレイアブルの状態で展示されていた。
　ザ・コンビニネットバトルといえば，クローズドβテストの参加者の募集が9月25日をもって締め切られたばかり。βテスト開始は10月1日が予定されており，当然現段階では開発スタッフ以外誰も遊べないわけだが，東京ゲームショウ来場者に限り，ひと足早く本作を体験できたわけだ。

　早速筆者も遊んでみた。まずは練習用モード「1人でコソコソ練習」でプレイ。
　しかしシングルプレイモードとはいえ，ライバル店がいないだけで，あとはほかのモードとまったく同じ。ゲームを開始すると，制限時間内に出店位置を決め，次にやはり制限時間内に使用カードを5枚選択しなければいけないのだ。まぁ出展位置のほうは，「ザ・コンビニIII」で培った感覚（？）でさほど苦労せずに決められたが，カードはどれが強いのか分からない！　悩んでいる内に残り5秒となったので，適当に選んでスタート。
　最初に感じたのは，かなりのペースの速さ。みるみるうちに週が過ぎていき，みるみるうちに月が変わっていく。ボーっとしていたら毎月3枚ずつ溜まるメダルが，制限いっぱいの10枚まで来ていたので，慌ててメダルを消費して「防犯強化」や「清掃指導」といったコマンドを出したり，カードを使ってみたりした。しかしカードにはメダルを3枚消費するものもあるので，今度はカード不足といった状態に。……と思っている内に，月が変わってまたメダルが3枚。本当に10数分で，1ゲーム終了となった。
　元々ザ・コンビニシリーズは，のんびりまったりとプレイする楽しさというのがあったわけだが，本作はまったく別物。同じエンジンを使った，ちょっとしたスポーツといった感じだろう。4人でのネット対戦ならば，このサクサク感は楽しいし，手に汗握る戦いができるわけだ。

　次に，「みんなでワイワイ対戦」。4人のプレイヤーでの対戦だ。
　やはりまず出店位置を決めるわけだが，このあたりがいいかなぁ，とマウスカーソルを動かした先に，ほかのプレイヤーが先に出店！　こういう戦いもあるわけだ。続いてカードを選んで，スタート。
　序盤にリードを奪ったのは，一人離れた場所に店を構えていたプレイヤー。例えいい場所を選んでも，客を取り合っていては，売り上げにはつながらない。こちらもメダル2枚を消費して，場所を変えると……なぜか別のプレイヤーが一緒に付いてきた！　たまたまだとは思うが，お互いメダルを消費しただけで，一人繁華街に店を残していたプレイヤーの店舗が急激に追い上げを開始。
　そんなこんなで，結構激しく順位が入れ替わるのを確認。最後まで逆転の可能性のある，気が抜けないゲームバランスとなっているようだ（これで1時間とかだったらつらいだろうけど，長くて30分だから気持ちよく楽しめる）。

　さて，この試合の途中に，本作の開発に携わっているハムスターの小川氏を見つけたので，話を伺ってみた。
　……といっても，小川氏とは本作の第一報を書く直前に会って，システム的な話はすでにたっぷりと聞き，かつ記事にしている。そこで今回は，締め切られたばかりのβテストに関して伺った。「おかげさまで，応募枠の倍以上の応募がありました。応募してくれたみなさん，ありがとうございました」。となると，半分以上の人はクローズドβテストに参加できないわけですよね……？　「時期は未定ですが，せっかく好評だったので追加募集も考えていますよ」。いいですねぇ。100人とか200人？　「いや，……まだ正確な数字は分かりませんが，もう少しは多くしたいですね」。
　前回のβ募集に間に合わなかった人，あるいは落選した人（週明けには当選者にメールが来るかな？）は，こまめに公式サイト「こちら」をチェックしておくといいだろう。

　「クローズドβテストに参加する人も，その後に初めて本作で遊ぶ人も，MMORPGとはまた違ったオンラインゲームの楽しさを味わってください」（小川氏）。
　確かに，本作は普段あまりPCゲームで遊ばない人や，オンラインゲーム初心者が楽しめる内容だろう。しかし今回プレイして，バリバリのゲーマーも十分楽しめる作りだと感じた。ともあれ，もうすぐクローズドβテストが始まるし，正式サービスも，11月4日には始まる。正式サービスが始まれば，普段PCでゲームを遊ばない人をさそって一緒に遊ぶのもいいんじゃないだろうか。それがきっかけで，その人がオンラインゲーム全般に興味を持ってくれることも，十分あり得るだろう。（Iwahama）

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