あの「ザ・コンビニ」がカードバトル型ネット対戦ゲームに! - 2003/09/19 19:00


 マスターピースハムスターブロードバンドサービス企画は,オンライン対戦型のコンビニエンスストア経営シミュレーション,「ザ・コンビニ ネットバトル」を発表した。

 マスターピースの"ザ・コンビニ"シリーズ(ちなみに同シリーズのコンシューマ版はハムスターが販売)といえば,(コンシューマ版含めて)数百万人が遊んだ超人気経営シミュレーションゲーム。経営ゲームの草分け的存在で,その後多くの類似ゲームが出たのも記憶に新しい。
 で,今回発表された新作だが,名前を見ての通り,シリーズの正当な後継者ではない。なんとカードバトル型オンライン対戦ゲームとなっているのだ。
 では,いったいどういうシステムになのか? 順に紹介しよう。

■基本は「ザ・コンビニIII」シンプル版+カードバトル■
 本作をごくごく簡単に紹介するならば,「ザ・コンビニIII」(詳細は,当サイトのレビュー記事「こちら」参照)で,一つのマップを同時に4人でプレイ(後述するが,一人で練習するモードもある)し,ランダムで選ばれる"勝利条件"によって勝敗を決めるというゲーム。
 勝利条件によっても違うが,10〜20分程度で1試合が終わるので,時間の空いたときにサクッとプレイできる,お手軽な対戦ゲームである。
 ザ・コンビニIIIと大きく異なるのは,プレイ中に使用できるカードの存在だ。カードは,大きく分けて以下の5種類がある

・緑のカード……自店が有利になるカード
・赤のカード……ライバル店を攻撃/妨害するカード
・青のカード……自店への攻撃を防御するカード
・黄のカード……自店/ライバル店に関係なく,何かが起こるカード
・紫のカード……新商品が扱えるようになるカード

 具体的には,緑のカードに"アイドルが1日店長に来るもの"があったり,赤のカードに"ライバル店に不審者を送り込むもの"があったりするわけだ。
 どの色のカードも数十種類用意されており,中でも紫のカードは,有料会員であれば必ず毎月2枚ずつ増えていくとのこと。また,おそらく特殊なイベントなどで増えるカードもあるだろう。
 後述するロビーではいずれカードのトレードも可能になるとのことなので,多くのカードをコレクションしていく楽しみもあるようだ。

 ゲームシステムに話を戻すと,プレイヤーは自店(本作では1店のみ経営可能)を経営しつつ,リアルタイムにこれらのカードを使用していくことになる。
 リアルタイムでの対戦なので,ザ・コンビニIIIであったような細かいコマンドは省かれている。基本的にプレイヤーは,あらかじめ作った店内レイアウトを呼び出し,出店位置を決めれば,直接的な経営は8割方PCに任せて,カードでのバトルを楽しむわけだ。
 一応2割の経営についても説明しておくと,基本的には「防犯強化」「清掃指導」「接客指導」「品質向上」の四つのコマンドで行う。ゲーム進行中は毎月3枚ずつメダルが支給されるのだが,そのメダルを1枚消費して上記のコマンドを実行することで店のパラメータを上げ,ひいては競争力を上げるのである。
 またメダルを2枚消費することで,「営業時間」「レイアウト」「店舗移転」のコマンドも使用可能だ。タイミングよく営業時間を24時間にしたり,ライバル店舗と離れた位置に移転することで,一発逆転も十分にあり得る。

 とはいえ,いくら経営をがんばっても,カードでのバトルで後手を取っていれば,最終的には負けてしまうだろう。
 対戦相手の持っているカードは見えないものの,種類(色)と枚数,メダルの枚数は見えるようになっている。また常に4人の順位も表示されているので,状況を見つつ……例えば「トップの人に赤のカードを使いたいけど,青のカードをたくさんもっているから,代わりに二番めの人に使おう!」なんて具合にカードを使用するわけだ。
 先述のメダルはカードの発動にも必要(カードによって消費枚数は違う)だから,メダルがないときを狙って赤のカードを使うというのも有効な戦術だろう。

■気分に合わせて選べる三つのモード■
 本作はネットでの対戦プレイが前提となっているが,一人で練習できるモードも用意されている
 用意されているモードを,順に紹介しよう。

・1人でコソコソ練習
 文字通り,一人で練習するモード。ただしオンラインでのみ遊べ,シナリオごとにその日のハイスコアや,今月,歴代のハイスコアがサーバーに記録されるようになっている。もちろんプレイヤー個人のハイスコアやプレイ回数といったものも閲覧可能だ。

・みんなでワイワイ対戦
 ほかのプレイヤーと4人で対戦するモード。それ以外は「1人でコソコソ練習」とほとんど同じで,ハイスコアや,獲得ポイント(対戦時の順位によって獲得できるポイント)などが記録され,閲覧できるようになっている。

・みんなで真剣勝負
 同程度の"クラス"(後述)の4人で対戦し,獲得ポイントに応じてレベルやクラスが変化していくモード。一つ上のクラスに「挑戦」したり一つ下のクラスに「胸を貸す」ことも可能。ただしそれ以上クラスに差があれば,一緒にプレイはできない。

 「みんなで真剣勝負」での結果に応じてプレイヤーのレベルが上がっていくシステムで,レベルの最大は15。また3レベルごとに五つのクラスに分かれていて,下から順に「商人見習い」「駆け出し商人」「一流商人」「ベテラン商人」「マスター商人」となっている。
 ちなみに「みんなで真剣勝負」で遊ぶ場合,「見習いバトル」「初心者バトル」「中級者バトル」「上級者バトル」「マスターバトル」の五つのランクの戦いが選べるのだが,もちろん,それに相応したクラスでなければ参加できない。
 また獲得ポイントは,自分のクラスと,参加するバトルのランクによって違う。例えば商人見習いが見習いバトルに参加した場合,1位なら40ポイント,2位で20ポイント,3位で10ポイント,4位でも5ポイントと,もしビリでもポイントが入る。しかし同じ商人見習いが「挑戦」して初心者バトルに参加した場合,1位になれば80ポイントも稼げる代わりに,もし4位になれば,15ポイント……マイナスされてしまうのである。

 ところでまだ詳細は不明だが,ポイントを消費することで,何かしらを"購入"できるようである。おそらく新しい店の内装や,カードなどを購入できるのではないだろうか。

■さらに遊び方が広がるロビーシステム■
 ネット対戦ゲームで地味ながらも重要なのが,ロビーシステムである。ロビーについては画面写真を見ての通りで,「お知らせ」「プレイヤーのステータス」「マスター・ヒゲ奴隷びありがたいお言葉」("ヒゲ奴隷"とは,マスターピースの名物スタッフ),「優秀店長の表彰」といった情報系のコンテンツと,「ゲームモードの選択」「ツールの選択」「チャット」で構成されている。
 初めてプレイするときは,あらかじめ「ツールの選択」で運営するコンビニのレイアウトを設定しておき(デフォルトで用意されたものそのままでもOK),「チャット」で対戦相手を募り,実際に遊ぶゲームモードを選んでプレイ,となるわけだ(もちろんチャットせずにゲームモードを選んで,空いてるルームに飛び入り参加するのもあり)。
 また将来的には,ロビーを通じてカードのトレードなども行えるようになるとのこと。先述したポイントを消費しての買い物も,ここからできるようになるのだろう。

■βテスター募集中! 急げ!■
 ザ・コンビニ ネットバトルは,2003年10月1日(水)からβテスト開始,11月4日(火)から正式サービス開始の予定となっている。そう,もうすぐなのである。
 βテストに先立ち,テスターの募集が……ちょうど今さっき(9月19日19時)「こちら」で始まったところである。早い者勝ちではないが,善は急げ。早めに応募しておこう。

 ところでマスターピースといえば,「Five Generations」やザ・コンビニIIIでも,プレイヤーがWeb上でコメントを残したりランキングされたりといったシステムを提供していた。このまったく性質の違う2タイトルのエッセンスが注ぎ込まれたザ・コンビニ ネットバトルには,また新しい面白さを提供してくれる可能性を感じる。
 とはいえ,バランスが非常に重要なタイプのゲームであるだけに,とりあえず実際に遊んでみないことには,その実力は分からない。なにはともあれ,βテストが非常に待ち遠しいタイトルである。(Iwahama)

「ザ・コンビニ ネットバトル」のβテスター募集ページは,「こちら」

■タイトル:ザ・コンビニ ネットバトル
■βテスト開始日:2003年10月1日(水)予定
■正式リリース:2003年11月4日(火)予定
■価格:2800円(本体+1か月分利用料),月額500円
■動作環境:Windows 98SE/Me/2000/XP,PentiumII/400MHz以上,メモリ 64MB以上,空きHDD容量 1GHz以上,DirectX 8.0以上,ブロードバンド通信環境

(C)2003 Masterpiece Co.,LTD. (C)2003 HAMSTER Co. (C)2003 Broadband Service Planning Inc.


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