AIR COMBAT SCHOOL
LESSON 0


 European Air Warの世界第二次世界大戦へようこそ。ここに集まった諸君はすでにそれぞれの祖国のため,命をかける覚悟ができていることだろう。なに,できてない? ならば今すぐ覚悟するように。

 では我々が置かれている状況を整理しよう。
 '39年9月1日,ドイツが国境を越えてポーランドに侵攻した。この傍若無人な振舞いにイギリス,フランスがドイツに対して宣戦布告。だが戦いの準備を万端に調えて事に及んだドイツは強い。ポーランドはわずか2週間で陥落し,ベルギー,フランスもまたたちまちドイツの手に墜ちてしまった。戦火はヨーロッパ全土に広がり,戦争は第二次世界大戦へと発展したのである。
 我々はこの戦いの中で,戦闘機パイロットとしてレシプロ戦闘機を駆って参加する。レシプロ戦闘機は現代最新鋭の戦闘機と違ってエンジン推力が小さい。上昇すれば速度が落ち,無理な機動は物理的にできない。搭載される武器も,現代戦のように標的を自動追尾するミサイルなどはない。機関銃や機関砲,はたまた自由落下する爆弾や発射したらそれっきりのロケット弾といった原始的な兵器を駆使して敵を倒さなくてはならない。
 だが,心配する必要はない。むしろ難しいアビオニクスなどを覚える必要がなく,全てが目に見える分,感覚的に分かりやすい戦いなのだ。

 これは,制空権が戦争全体の行方を大きく左右する最初の戦いでもある。空の戦いの結果制空権の掌握が,地上の戦いの結果をも大きく変えてしまう。したがって,諸君ら戦闘機パイロットの働きは戦局全体にとって極めて重要だということを改めて肝に命じておきたまえ。


Screen Shot1 Screen Shot2 Screen Shot3
Cool ScreenShots

■心得■
1. ジョイスティックを用意すべし
2. どれを買ったらいいの?
3. Microsoft SideWinder Force Feedback Pro

Attention!
本連載は,メディアクエスト「ヨーロピアン エアー ウォー完全日本語版」を元にした連載です。
持っていない方も,本連載を読み進めて興味を持ったら,ぜひ購入して遊んでみてください。
レシプロ戦闘機全般の話も多いので,ほかのフライトシムでも参考になります。

■ヨーロピアン エアー ウォー 完全日本語版
■メディアクエスト(http://www.mediaquest.co.jp/
■価格:8800円 ■問い合わせ先:0358058639
■動作環境:Windows 95/98,Pentium/200MHz以上,メモリ64MB以上,空きHDD容量240MB以上(390MB以上推奨)


1. ジョイスティックを用意すべし

 戦闘機パイロットには,戦士としての勇敢さと同時に操縦士としての高度な操縦技量が求められる。例えば操縦桿一つとっても,あまり乱暴に引いてはいけない。空中で戦闘機の性能を最大限に引き出すには,薄氷を踏むようなデリケートな操作が要求される。ONかOFFしかないデジタルな操作ではあまりに乱暴すぎるのだ。
 European Air Warはキーボードやマウスでもいちおう操縦できるようになっているが,飛行機を自由自在に飛ばし,敵機と渡り合って相手を撃墜するにはまったく不十分と考えたほうがいい。操縦にはそれに適したアナログ入力デバイスが必要なのである。戦いの前にはジョイスティックを用意しておくことを強くお勧めする。


2. どれを買ったらいいの?

 European Air Warに限らずフライト物のゲームではほとんどの場合,ジョイスティックが必須になると思っていい。それだけにいろいろなメーカーがそれぞれの特色を打ち出した製品をリリースしている。
 昔からのフライト物ファンの間で有名なのは Thrustmaster(スラストマスター)の製品。ジョイスティックだけでなく,ラダーペダル,スロットルシステムなどの製品を他社に先駆けて開発した老舗だ。
 CH Productsも品質で定評がある。多くのジョイスティックにはアナログ入力のための可変抵抗器が使われているが,これは使ってるうちに擦り減ってくる消耗部品だ。CH Productsの製品はこの可変抵抗器の寿命が長く,入力デバイスとしての精度も高いと評判なのだ。
 最近人気のSaitekも忘れるわけにはいかない。ドイツのこのメーカーの製品は,ほかのアメリカ製品にない独特のカッコ良さがある。
 そして最後に本命としてお勧めしたいのが御存知マイクロソフトの製品。「え? マイクロソフトってジョイスティックまで作ってたの?」と驚く人もいるかもしれない。そう,実は数年前からこの分野にも進出してきて,その品質の高さと使いやすさからあっというまにトップブランドになってしまったのだ。


3. Microsoft SideWinder Force Feedback Pro
■Microsoft Side Winder Force Feedback Pro
■マイクロソフト(http://www.microsoft.com/japan/
■価格:オープンプライス(実勢価格1万8000円前後) ■問い合わせ先:0354542300


Microsoft SideWinder Force Feedback Pro Microsoft SideWinder Force Feedback Pro(DETAIL)


 極論すればジョイスティックはどれでも自分で気に入ったものを買えばいいのだが,それでも迷ってしまう人のために一つお勧めするとしたら,この連載ではMicrosoftのSideWinder Force Feedback Proを挙げておこう。なぜかというと,

・寿命のある可変抵抗器を使わず光学センサーを使っているため高い精度と耐久性がある

・スティックを捻ることでラダー操作ができるので,ラダーペダルを別に買う必要がない

・スロットルダイヤルも装備しているので,これ一つ買うと他社製品の3点セット
(ジョイスティック,ラダーペダル,スロットルコントローラ)に相当する機能を備えている。1個で3個分の機能と考えると,場所も取らずお手軽

・フォースフィードバックが付いてるのでスティックの重さが変化したり振動して楽しい
 (Force Feedbackなしの廉価版もある)

 これはやはりお勧めだといえる。強いて欠点をあげるなら,(これは長所と裏表なのだが)ラダーペダルを使いたいと思ってもつなげないこと。「ラダーは足で操作しなくちゃね」というこだわり派にはちょっともの足りないわけだ。でもそれ以外の人には文句なしにイチ押しの製品。



さて,それでは次回からいよいよ本編に突入する。
貴様らヒヨッ子パイロットを一人前にするカリキュラムを用意しておくので,楽しみに待っていてくれたまえ。解散!


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