ECTS 2001

●5th Sep. 2001 [ECTS速報#27]Black&White:Creature Isles<独占!>

 今日はECTSの最終日だったが,会場内でLionhead Studiosのバッジを首から下げて歩いている若者を偶然にも発見。"Black&White"と書かれたDVDサイズのケースを手に持っていたので,年末から来年始めにかけての発売を予定している公式追加パック「Creature Isles」のデモをしてくれないかと交渉してみたところ,なんと快く引き受けてくれた。急遽NVIDIAブースの空いているところを使って,2日めのパブリックデモショーが開催されることになったわけだ。昨日は,大スクリーンのモニターに写る画像をデジカメが捉えることができずにいたが,今回は高解像度をサポートしたAIWA製のモニターだ。なんとか,見るに耐えるものが撮れたと思う。さらに詳しい話もきくことができたので,ここに詳細をお伝えしよう。ちなみに前回の速報は「こちら」を参照。

 まず,プレイヤーが新しい島に降り立つという場面からゲームが開始される。村の人々が歓迎するというムービーがしばらく続いた後,クリーチャーたちが登場する。この島には,すでに成長したクリーチャーが何匹も生活しており,さらに村人と同じようにしゃべることができるのだ。
 Creature Islesのコンセプトは,プレイヤーが村人の世話をするのではない。ゲームの主人公は,あくまでも"プレイヤーのクリーチャー"なのだ。すでにBlack&Whiteのオリジナル版でプレイしている人なら,クリーチャーファイルをそのまま使うこともできる。大きなポイントとしては,クリーチャーを使ってミニゲームで遊んだり,クリーチャーの子供を作り出してクリーチャーに調教させる,という2点があげられるようだ。
 ミニゲームは,下に横3点並べた3種類の画像が公開され,それぞれ

この島で一番"かけっこ"の速いクリーチャーを自認するカメとのレース オーガとのすごろくゲームに勝ち,村人の信頼を得る 左右に往来するイルカを水鉄砲で撃ち,村人の記録を塗り替える

 というものだった。Black&Whiteでは,一つのミッションが長かったり初心者には手が付けにくいなどの問題があり,革命的なゲーム性を持ちながらもハードルの高さが難点だったが,今回はすぐにでも楽しめるような仕掛けが盛り沢山なのである。

 さらに,昨日お伝えしたメスクリーチャーの存在だが,今日このデモを見せてくれたゲームテスターの話によると,どうやら1匹だけになるようで,既存のクリーチャーではないという。
「ピーターに口止めされていて言えないけど,見たら絶対に大笑いするよ」
というそのクリーチャーの真相を確かめることはできなかったが,ゲームデザイナーの間でも神格化されたピーター・モリニューのことだから,何か特有のブラックジョークでくるに違いない。少なくとも,パンダ,シンディ・クロフォード,ララ・クロフトのいずれでもないことは,筆者の調査で分かっている(笑)。
 さらに,"Tyke"(タイク)というのは,メスキャラクターとプレイヤーのクリーチャーが交尾することで卵から生まれるヒヨコで,プレイヤー自身が育てるのではなく,今度はプレイヤーが手塩にかけたクリーチャーが育てる番なのだ。成長するとニワトリとなり,クリーチャーの性格や生活態度が反映されたものになる。残念ながら,昨日報道したように,プレイヤーのタイク同士をさらに交配させるようなことはできないということを,ここで訂正しておく。卵が生まれるということは,メスクリーチャーは産卵する性質の動物だということなのだろうか。謎だ。
 今回のデモでは,新登場のクリーチャーのワニ(クロコダイル)とニワトリの,Neutral,Good,Evilパターンの撮影に成功。画質は悪いがしっかりと見ておいてほしい(下の画面上がクロコダイルで下がニワトリ。左からGood,Neutral,Evilとなっている。

ワニ:Good

ワニ:Neutral

ワニ:Evil

ニワトリ:Good

ニワトリ:Neutral

ニワトリ:Evil

 

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