SWGでプレイヤーが訪れられる惑星(衛星もある)は,全部で10個ある。これら星々の一つ一つが非常に,それはもうものすごく広く,普通のMMORPGの比ではない。ためしに惑星の北端から南端まで自分の足で走ってみたところ,実時間で52分かかった。都市や名所は,この広ーいマップのあちこちに点在しているので,すべての移動を自分の足だけに頼ろうとすると,とんでもないことになる。ゲーム内にはプレイヤーが搭乗できるビークル/動物,定期便のシャトルなどが用意されており,長距離移動には普通それらを使用する。

 またプレイヤーは,この広い惑星上に自分の家を建てられる。交通の便のいい大都市の近くに建てるのも良いし,滅多に人の訪れそうにない山中に居を構えて隠者気分を味わうこともできる。土地は無尽蔵にあるので,家を建てる場所がないなどという問題はずっと起こりそうもない。
 さらにSWGでは,プレイヤー同士が協力することによってプレイヤーシティを作ることも可能だ。シティは運営を進めるうちに,シャトルポートなどを設置できるようになる。そうなれば他所からのアクセスもしやすくなり,自分たちの作った町を見知らぬ人が訪れてくれる機会も増えるはずだ。

 運営スタイルにもさまざまな選択肢があり,帝国軍/反乱同盟軍の所属であることを明かし,軍事施設を置いて町ぐるみで戦争に参加することもできるし,生産活動に力を入れて,多くのプレイヤーに知られた商業都市に発展させるという運営も考えられる。

 それではSWG生活の舞台となる星々を紹介しよう。

◆◆惑星紹介インデックス◆◆

タトゥイーン ナブー
コレリア ロリ
テイラス エンドア
ヤヴィン4 ロック
ダソミア ダントゥイン

 多くのエピソードで登場したタトゥイーンは,ナブーと並んで映画のファンに最もよく知られた惑星だろう。この星にはジャバの宮殿を始めとして,ベン・ケノービの家,C-3POとR2-D2が使ったエスケープポッドの残骸,ルークとハン・ソロが初めて出会ったモス・アイズリーの町など,名所が数多く存在する。またバンサやジャワ,タスケン・レイダーなども目にするので,とりあえず観光を楽しむには最適な惑星だ。

 SWGはエピソードIVとVの時代を舞台としているが,この時代にもナブーはしっかり存在する。しかしエピソードIやIIで見た印象とは少し違うかも知れない。映画でのナブーは,言ってみれば"正義の味方"側の星として観ている者の目に移ったが,時が移ったこの時代においては帝国の影響力が強い星だ。理由はいうまでもないだろう。そのためタトゥーインと同じく,町中ではストームトルーパーの姿が頻繁に見かけられる。

 ナブーは自然に囲まれた美しい星だ。映画で目にした名所やクリーチャーが多く存在するため,プレイヤーの間でも人気が高い。第一の都市シードのスターポート前は,トレーニングを求める人やショップの宣伝をしたい人達でいつも賑わっている。このスターポートは,エピソードIで星外への脱出を図るアミダラ一行と通商連合のバトルドロイドが衝突した,まさにその場所なので,訪れたときにはきっと「ああ! あそこだ!」と思えることだろう。

 コレリアは映画にこそ登場していないが,スター・ウォーズの世界において重要な役割を持つ惑星だ。伝統的に自主独立の気風が強いコレリアは,この時代にあっても帝国の支配を快く思っていない。そのため反乱同盟軍にとっては活動がしやすい惑星となっている。

 SWGで大都市といえば,大抵はナブーのシードかコレリアのコロネットを指す。町の雰囲気からはシードが帝国側の町,コロネットは反乱同盟軍側の町といった印象を受ける。ちなみにコレリアはハン・ソロの故郷でもある。彼の奔放な性格は,この地の自由な気風に因るものかもしれない。

 ロリは,映画ばかりでなく小説にもコミックにも登場していない。SWGで初めてスター・ウォーズ ユニバースに登場した,まったく新しい星だ。

 ロリはナブーの衛星である。緑に包まれた湿潤な惑星であるところは共通しているが,日中でも薄暗く,どことなく奇怪な印象を持っている。今のところあまり挑戦し甲斐のある要素がない星なので,積極的に訪れる人は少ないようだ。

 コレリア星系には五つの居住可能惑星があり,テイラスはそのうちの一つだ。建築物の様式や基本的な植生は,コレリアとよく似ている。SWGにおいてコレリアに対するテイラスは,ナブーに対するロリのような存在だ。ただしナブー,ロリ,コレリアに比べて,テイラスには凶暴なクリーチャーが多く存在する。グループを組んでハンティングに訪れれば,実りある成果が期待できるだろう。

 エンドアというのは巨大なガス惑星の名前で,エピソードVIの舞台となった深い森に包まれた星は,その衛星である。名物はなんといってもかわいらしいイウォーク達だ。イウォーク・ビレッジは,たとえ何も用事がなくても,ファンなら一度は足を運びたいスポットである。

 この星にはデス・ウォッチ・バンカーというダンジョンがあり,かのボバ・フェットが着用していたものと同じデザインの防具"マンダロリアン・アーマー"が稀に入手できることから,プレイヤーの人気を集めている。ただしこのダンジョンには,スーパー・バトルドロイドを始めとした最強クラスの敵がひしめいているので,人数を揃えた万全の態勢で出向かなければ,返り討ちは必至だろう。

 エピソードIVで描かれたヤヴィンの戦いでデス・スターの攻撃目標とされ,危うく破壊されるところだったヤヴィン4は,ヤヴィンというガス巨星の周りを巡る衛星の一つである。

 この星には,映画で反乱同盟軍の秘密基地とされていた,今はなき先住民族の寺院がある。中に入ればやはり「おお! あそこだ!」と思える光景を目にできる。ゲーム内の時代は,まさに第一デススターを破壊した直後なので,この星にはホスなどに移る前の反乱同盟側戦士達がまだ残っているようだ。その中にはあの有名な人物も……。

 ロックはアウトロー達の住まう星として有名だ。ニム(Nym)という名前のリーダーが率いる,海賊達が幅を利かせている。ニムは通商連合と長期間に渡って対立してきた過去を持っており,現在では反乱同盟軍側に共感を寄せているようだ。いずれにしても,この星にはスターポートが一つしかなく,それはニムの勢力下にあるものなので,彼らとはうまく付き合っていく必要があるだろう。

 景観は荒涼としており,手ごわいクリーチャーが多く存在する。中でも超巨大なトカゲのような姿のKimogilaは,大規模なハンティングの獲物として人気がある。

 ダソミアには,ジェダイではないがフォースを扱える種族が住んでいる。"ダソミアの魔女"として知られる彼女達は"Nightsisters"と"Singing Mountain Clan"というグループに分かれており,互いに争っている。とくにNightsistersは良質のランスなどを落とすので,彼女らを狩りの獲物としているプレイヤーもいる。映画に出てきたことはないが,小説などで描かれる拡張世界の舞台としてよく登場する星のようだ。

 エピソードIVで,反乱同盟軍の秘密基地の場所を教えなければ,故郷の惑星オルデラーンを破壊すると脅されたレイアがその口から漏らした言葉が「ダントゥイン……」だった。SWGのダントゥインには,原始的なヒューマノイドであるDantariを初めとした比較的強い生物が生息している。うまく戦闘ミッションを行えば多くのクレジットと経験値が入手できるため,玄関口であるMiningOutpost周辺は大勢のプレイヤーで賑わっている。


■■星原昭典(ライター)■■
実にけしからんことに,なんと最近の星原氏は「エバークエスト II」にどっぷり頭の皿まで浸かりきってしまい,もう宇宙とか銀河とか言ってる場合じゃないらしい。そんなファンタジーの世界からは早く復帰して,さっさと宇宙に戻ってきてもらいたいものである。


→「スター・ウォーズ ギャラクシーズ完全日本語版」記事一覧は,「こちら」

※スター・ウォーズ ギャラクシーズ完全日本語版βテストの模様は,エレクトロニック・アーツ株式会社の承認を得て掲載しています

LucasArts and the LucasArts Logo are trademarks of Lucasfilm Ltd. Star Wars Galaxies is a trademark of Lucasfilm Entertainment Company Ltd. c 2002-2004 Lucasfilm Entertainment Company Ltd. or Lucasfilm Ltd. & TM as indicated. All rights reserved.

連載記事一覧

4Gamer.net