プレイレポート 三國志:豪傑大陸

第七回

美鈴(みすず)
みすず 前編
 三國志Xコラムの最終章は,これまで触れなかった新武将プレイで行ってみたい。ただ,今さらムサいおっさん武将を出しても味気ないので,作るのは女性武将だ。通常の君主プレイとして天下統一を目指すだけでなく,今回はほかに作った女性武将をライバルに見立て,美女決定戦風味にしてみよう。プレイするのは巨大勢力の少ないシナリオ3とし,モードは「上級」で「仮想」を選択。

天の配剤(主に筆者と担当編集者の都合)で,中国大陸のど真ん中に一人で放り出されちゃった美少女なアタシ・美鈴。その課せられた使命は,中国大陸の各地にバラまかれた9人の美女を抹殺すること。

 その美女とは,長沙の新君主「則天武后」,建安の新君主「呂后」,雲南の新君主「西太后」,公孫サンの部下「妲己」,袁術の部下「梁紅玉」,馬騰の部下「王昭君」,洛陽の在野「虞美人」,成都の在野「楊貴妃」,建業の在野「西施」の9人。いわゆる中国歴史上の美女がモデルでわりとアレって感じだけど,まぁせっかく新武将を使ってのプレイだし,少しくらいあざといのはしょうがないよね〜。

 ともあれ,超絶美少女のアタシとしては,アタシ以上の美女が中国大陸にいるという事態に怒髪天なわけで,今回の天下一美女決定戦ともいえる戦いに臨むことになったわけ。かなりムリな設定のような気がしないでもないけど,これも運命と諦めることに。ウダウダいっても始まらないしね。

すべてのライバル美女は能力が高め。もちろんアタシも負けずに能力は高いけど。とくに戦闘系はお任せの武闘派美少女 在野設定のライバル美女が誰に属すかは,まさに運任せ。それを探して捕まえて斬首するのって,結構めんどくさそう 新君主の3人はすぐに死なないよう,足男(アッシー)×5,飯男(メッシー)×5,貢男(ミツグ君)×5をそれぞれ配備

 

豪傑コラム:武将の作成で能力・特技を思いのままに

 「新武将の作成」では,自分の好きなように武将の能力を設定できるのが楽しさの一つといえる。ただ,武将の能力や年齢と寿命,相性の良い武将などは自由に設定できるとはいえ,"特技"はランダム設定になるため,本当に自分が理想する武将の能力設定というのは,なかなか難しかったりする。
 この特技を,自分で自由に設定したいという人は,初期画面の「ギャラリー」で見られる「イベントCG」と「イベントアニメ」をオールコンプリートしてみよう。するとコンプリート特典として,新武将の作成時に特技の設定も自由に行えるようになるのだ。
 すべてのイベントを見るのは大変な作業だが,「おすすめ武将」を全員プレイすると,だいたいのイベントを網羅できる。

特技までマックス状態の新武将ならば,出世も思いのままだろう

いくら有能極まりない美少女キャラのアタシでも,さすがにピンでライバル美女の抹殺なんて使命は背負えない。まず何をするにしたって,人を集めないことには話にならないよね。どうせ好きなように人を集められるんだったら,アタシの陣営は「イケメン」で揃えることにしたわ。イケメン縛り。

 宛は中国大陸のヘソのちょっと下あたりにあるから,在野のイケメンが比較的放浪してきやすいって話。まずはダーリン探しでもしますかって感じで,宛のアチコチをうろついたところ,いるわいるわ,イケメンが。荀攸クン,婁圭クン,甘寧クン,李厳クン,みんなめっちゃ使えるわグフフ。婁圭クンはちょっとオッサンだけど,今は人手も足りないしガマンして使ってやるかな。

 イケメンズ(基本的に部下はこの呼称で統一)と一緒に宛の兵力を整えている間に,中原は曹操クンのモノになりつつある。いきなり曹操クンにケンカをふっかけても勝てそうにないし,ここはアタシの色気で曹操クンに媚を売って,同盟でも結んでおきますか。許昌からの侵入がなければ,宛は武関の守りもあって安全地帯になるって寸法。

宛は在野の宝庫。「見聞」で見つけた甘寧クンと李厳クンは歳も若いので,まさにダーリン候補のワン・ツー 配下武将の多い曹操クンは,中原の最強君主。最初はケンカするより仲良くして上手に利用してやることに 宛に隣接する長安の李カクは弱い敵ではないけど,途中に武関があるので無視しても大丈夫って寸法

 

豪傑コラム:欲しい武将は捕まえても必ず即「解放」

 戦争で敵武将を捕らえた場合,まず「登用」を試みて,登用ができないときは「解放」を行うのが一般的だろう。とくに勢力の最後の都市を攻略した場合,その勢力に所属武将をすべて捕まえることができるので,味方を増やす絶好のチャンスと,「登用」を実行しまくるのが普通だ。
 実はこれが罠で,「登用」に失敗した武将は不信感フラグでも立つのか,そのあとしばらくは在野の状態でも自勢力の登用に応じてくれなくなるのだ。その間にほかの勢力に登用されてしまっては,まさに「骨折り損のくたびれ儲け」である。
 この不信感フラグの発生を回避するには,戦争で捕らえたあとで「登用」を選ばず,すぐに「解放」を選ぶと良い。不信感フラグの立っていない状態なら,解放後にすぐ在野から拾い上げることができるので,即戦力として扱うことができるようになるのだ。
 人材の豊富な勢力ならばいざしらず,人材の乏しい勢力はこの方法で「そつなく人材を拾える」こと大きな意味を持つので,よく覚えておこう。

「登用」の誘惑にかられても,勇気を出して「解放」を選ぼう。最終的にはそのほうがオトクなのだ


楚地方でアタシに対抗するのは,荊北の劉表クンと荊南の則天武后(長沙からほかの都市へとガメつく侵食していった)の二人。イケメンズを駆使して各都市をチェックすると,劉表クンは部下が多くて倒すのに骨が折れそうな感じ。ダメモトで曹操クンに援軍をお願いして新野に攻め込むと,なんと「援軍OK」って。素敵すぎるわ曹操クン。

 新野を落としたあとは,残る荊北の都市を劉表クン相手に奪ったり奪られたりでドロ沼戦に。結果的に劉表クンに勝つのに2年近くかかっちゃったけど,黄忠クン,王粲クン,韓嵩クンとかいった老け顔系イケメンをそつなく味方にできて(コラム参照)大満足。江夏をゲットできたのも大収穫だったし。江夏の何が巣晴らしいかって,都市規模を「大」にすると,最強弓兵の「元戎弩兵」が作れちゃうってとこ。

 とりあえず疲弊した戦力を回復しつつ,中原で滅んだ勢力から南下してきたイケメンも吸収。とくに呂布クンの部下で宛に流れてきた張遼クンと,揚州から流れてきた魯粛クンを獲得できたのはオイシかった〜。揚州・益州方面からの脅威を除くべく,柴桑の孫策クン,成都の劉璋クンとも同盟したし,これで荊南の則天武后を倒せば,もう楚地方は安泰だわ。

 兵力の回復後は,イケメンの孫策クンと一緒に荊南に侵攻。アタシのために兵を出した孫策クンが,本拠を劉ヨウクンに奪われて滅んだのには驚いたけど,とりあえずアタシは則天武后をぶっつぶして荊南を吸収できたから,ヨシとするかな。気の毒な孫策クンは,長沙に流れてきたところを拾ってイケメンズに入れちゃたしね。

 アタシが楚地方を統一して中郎将に就任したころ,曹操クンは袁紹クンと公孫サンクンを抑えて,中国大陸の北方を従える大勢力になっちゃった。ライバル美女も則天武后ただ一人をやっと倒したばかりだってのに,これからどうすりゃいいんだろ? ヤバイっす。

江夏では弓兵を「弩兵」や「元戎弩兵」にできる。「元戎弩兵」は貫通射撃が可能でめちゃ強くて男らしい ライバル美女の一人,則天武后を撃破! 最後の生意気なセリフがいかにもで笑っちゃった。ざまーみろだわ 楚地方平定の功績で中郎将に就任。敵はまだまだ多いけど,楚を基盤にしてライバルどもを蹴散らしてやる

今回撃破したライバル美女
則天武后
呂后
西太后
妲己
梁紅玉
王昭君
虞美人
楊貴妃
西施

今回ゲットしたお気に入りイケメン

■■岩尾ゴワス(戦国武将)■■
本来は気骨の硬派漢気泪橋ライターだが,女言葉の原稿を書くと変なスイッチが入ってしまう。「嗚呼!! 花の応援団」を人生のバイブルとし,今回の主人公は青田赤道を一途に愛する史上最強のヒロイン"みすず"をモデルとしている(名前と武力だけ)。最初は男性武将の顔グラフィックで女性武将を作ろうとしていたが,さすがに止めた。団の面目丸つぶれ!

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