「信長の野望 蒼天録」のすべて == インタビュー編 2/2==

Text by Iwahama 

シリーズについて

forGamer.net:
 ついに"信長の野望シリーズ"も10作めとなりました。小川さんは,「信長の野望・戦国群雄伝」から関わられているんですよね?

小川:
 その前の「信長の野望・全国版」でもモニターをやってましたよ(笑)

forGamer.net:
 すると,1作め以外のすべてにたずさわっているわけですね。それはすごい。そんな小川さんは,この10作めという数字についてなにか思うことはありますか?

小川:
 いろいろありますが,まずは「ありがとうございます」の一言です。よくここまで長い間お客さんが支持してくれたな,と。だから「長い間ありがとうございます」で,「これからもよろしくお願いします」といったところです。

forGamer.net:
 ちなみに小川さんは,シリーズの中ではどれが好きですか?

小川:
 もちろん蒼天録が一番ですが,それ以外ですと……難しいですねぇ。「武将風雲録」「将星録」といったところでしょうか? どの作品も違う発想で作っているので簡単には比べられませんが,この二つは元になる発想を見事にゲームに昇華したという点,自分なりに満足しています。

forGamer.net:
 なるほど,なるほど。作り手らしい意見ですが,ユーザーにもその2作が評判がいいことを考えると,作り手が満足したものはやはり受取手も満足するということなんでしょうか。そうなると蒼天録は期待大ですね!


未来について

forGamer.net:
 では最後に,シリーズの未来についても伺わせてください。といっても蒼天録が出る前に次回作のことを聞いても仕方がないので,いっそのこともっともっと未来のことを聞いちゃいましょう。ずばり,シリーズ20作めはどういったものになっていると思いますか?

小川:
 20作め! それはまたずいぶん先ですね〜。となると10年以上は先ですから,プラットフォームからして違うでしょうね。おそらく,もうPCとかいわないと思うんですよ。コンピュータ自体は存在すると思うんですが,もっと生活に密着して意識させない……いうなれば時計とか机くらいのレベルになっていると思うんですね。もしかしたら腕についているかもしれないし,壁に埋め込まれているかもしれない。
 そして,それらのコンピュータのどこからでも参加できるゲームになっていると思います。

forGamer.net:
 参加できる? ということは,やはりマルチプレイなんでしょうか?

小川:
 登場する全武将,いや,忍者も商人も,飛脚や農民に至るまで,すべての人間を操作することができるようになっているでしょう。一人一人の兵隊も人間が操作すれば,その合戦は壮大なものになるでしょうね。
 でも逆に,あんまり大げさになりすぎてもつまらないと思うんですね。週に2時間しか遊べない人でも楽しめるものにしたい。あとは,いかにシンプルなシステムでこれを可能にするかですが,それはゆっくり10年以上かけて考えることにします(笑)

forGamer.net:
 うーん,これまたすごく楽しみですが,まだしばらくは遊べないそうにないですね。こちらも蒼天録やその後の作品を遊びながらゆっくりと待つことにします。というわけで,まずは蒼天録の完成に向けてがんばってください。本日はありがとうございました。

関連リンク
「信長の野望 蒼天録」公式サイト
「信長の野望 蒼天録」システム編
「信長の野望 蒼天録」Screenshots集
「信長の野望 蒼天録」初出し情報

信長の野望 蒼天録
■発売日:2002年春発売予定
■価格:1万1800円
■メーカー:コーエー
■動作環境:Windows 98/Me/2000/XP,Pentium II/333MHz以上(Pentium III/500MHz以上推奨),メモリ64MB以上(128MB以上推奨),空きHDD容量800MB以上

 

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