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Text by Kawamura
2004年3月26日,ズーから発売される「ヒドゥン&デンジャラス2 日本語版」。数あるミリタリー系のタクティカルアクションの中でも,ひときわ"硬派"で知られるシリーズである。第二次世界大戦におけるイギリス特殊部隊SASの軍事行動を描いた本作は,一人称/三人称視点でSASのチームを直接操作して,ドイツ,イタリア,日本軍を相手にさまざまな任務に挑む。
最新作の「ヒドゥン&デンジャラス2」は,「マフィア」の3Dエンジン(広大なシティを一つのマップとして再現したことで有名)をベースに開発されている。ヨーロッパだけが舞台だった前作とは異なり,今回は北極の雪原,アフリカの砂漠,アジアの密林などのバラエティ豊かな戦場が用意されている。つくづくSASというのは働き者だと感心させられる。
どうもミリタリーFPSの中では,良くいって"硬派",悪くいうと"地味"という印象がつきまとってしまう本作だが,内容は退屈とはまったく無縁。一つのミッション内でできること,やるべきことが実に多い。
本作が硬派で通っている理由の一つは,その難度にある。本気で取り組もうとすると,やたらに難しい作品なのだ。難しさにもいろいろあるが,本作の難度は反射神経を身に着けなければならないアクションゲームとしての難しさとはチョッピリ違う。
ただクリアするだけなら,実はそんなどうしようもないほど難しいというわけではない。しかし本作の各マップに用意されたギミック,さまざまな演出のすべてを楽しみ,さらに隊員を全員死なせず,美しく鮮やかに作戦を成功させようと欲張ったときに,本作は面白いくらいに難しくなってしまうのである。そしてもちろん,プレイヤーはどこまでも欲張るべきなのだ。
スタートからゴールまで突破すればいい一本道タイプのFPSとは異なり,「ヒドゥン&デンジャラス2」は与えられた任務を達成しなければならない。この,マップと任務のデザインが実に秀逸なのが,本作である。第二次世界大戦ならではの,実に魅力的なシチュエーションをいろいろと楽しませてくれる。
さらに本作は,局地的ではあるがゲームの合間,あるいはゲーム中にストーリーが展開していく。ストーリーとはいっても,陳腐なセリフのやり取りが延々と続く安っぽい人間ドラマではなく,任務や状況を盛り上げるシビアな軍事スリラー的内容となっている。これが各ミッションへの感情移入と,先のステージの好奇心を増幅してくれるのである。もう,なんといってもコンプリート後の充足感が,ほかのリアル系FPSよりも大きい理由の一つだ。
「難しい洋ゲー」というだけで敬遠してしまう日本人を少しでも減らしていきたいforGamerとしては,「ヒドゥン&デンジャラス2」の面白さを多くの人に知ってもらうため,序盤の攻略記事を展開していく。あくまで初心者向けの攻略なので,すでに前作をバリバリ遊びつくしたという猛者は,自分の力で解いてもらいたい。
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