縦シューに必須のゲームパッド 復刻版セガサターンパッドはかなり優秀 |
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最後にプレイのための環境について若干補足しておこう。弾幕系に限らず,シューティングゲームを本格的にプレイするにはゲームコントローラが必須だ。アーケード筐体型のスティックを迷わず選ぶ剛の者はさておくとして,より一般的なパッド型コントローラでも,一概にベストを決めるのは難しい。個人の嗜好や慣れの問題が大きいからだ。
慣れという点で悪くないのは,USBの変換アダプタを介してコンシューマゲーム機のパッドを使うことだ。プレイステーション2のコントローラを使うなら,エスケイネットの「スマートジョイパッド3」(実勢価格:3500円前後。ちなみに"3Plus"は別製品なので要注意)などは入手しやすく,評判もよい。なお変換アダプタを使うと,原理的にごくわずかな遅延が入るといわれているが,この点で比較的優秀とされているのはGAMETECHの「PCツナイデント」(価格:2625円)だ。 PC専用のパッドを購入するのも手だが,これがなかなかデリケートな問題になる。明確なハズレは引きたくないものだが,使ってみると恐ろしく握りづらかったり,グリップと十字キーの傾きが明らかに変で,前後/左右の操作すらおぼつかなかったりという場合があるのだ。 コンシューマゲーム機「セガサターン」のパッドは,かつてアイ・オー・データ機器が「IF-SEGA/ISA」「IF-SEGA/PCI」といったPCに接続するためのインタフェースカードを提供していたこともあり,PCユーザーにも有名だ。この記事を最後まで読んでくれた読者には釈迦に説法となるかもしれないが,非常にバランスのよいパッドだった。 繰り返すが,これがベストと断定するつもりはない。例えば反応速度を,前述の変換アダプタよりもっとシビアに考えると,USB接続製品そのものが問題外というコアな人もいるだろう。だが,初めてPC用ゲームパッドを購入するに当たっての間違いのない選択肢としてなら,復刻版セガサターンパッドが現在,最良の位置にいると筆者は考える。 (佐々山薫郁) |
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