EA SPORTSの"F1シリーズ"や"NASCAR Thunderシリーズ"など,多くの硬派一徹なレースシミュレータを開発してきたISI(Image Space Incorporated)が,現在開発中の最新レースシム「rFactor」のマルチプレイテストデモがリリースされた。"MPテスト"ということで,あくまでネットコードのストレステストなどが目的らしく,製品版の仕様とは大きく異なる可能性がある。
本作は「より優れた物理シミュレート」と「より優れたグラフィックス」という,真面目一本やりなコンセプトの混合クラスレースゲーム。余計なギミックは一切なく,レースシムとして必要なものだけを最高品質で詰め込もうとしている。同社の次世代テクノロジを提供する,叩き台的な作品といえるかもしれない。
デモ版の収録コースは1本(The Toban GP short),収録マシンは3車種(ZRA,ZRM,ZRZ)。練習から予選〜本選までのセッションをプレイできる。
一応マルチプレイ専用だが,一人でもAIドライバーを最大20人まで参加させて遊べる。むしろ最初はAI相手にしばらく腕を磨いてからじゃないと,マルチプレイデビューはほかのドライバーの失礼にあたるかもしれない。とりあえずキーボードでプレイする人は,キーコンフィグを設定し直したほうがいいかも。
ガチガチのレースマニア向けの内容だが,シフトチェンジを始め多くの部分をオートマチック化できるので,実は初心者でも結構楽しめる。マシンセッティングも,初心者向けの極めてシンプルなモードから,上級者用の緻密なセッティング画面まで用意されている。各設定については,デフォルトに戻すボタンが欲しかったところ。
マルチプレイサーバーも結構立ち上がっており,盛り上がっている様子。レースで対戦したい人には,今うってつけのタイトルだ。(Kawamura)
rFactor, Toban Raceway (c) 2004 Image Space Incorporated. All Rights Reserved.
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