今月イチオシの大物デモが登場した。「MAX PAYNE 2:The Fall of Max Payne」だ。本作は欧米では2003年10月15日に発売されているが,プレイアブルデモのリリースはこれが初めて。 「MAX PAYNE」は,スローモーションの中で超人的な銃撃戦を行える"バレットタイム"という機能を搭載した,三人称視点のハードボイルドアクション。この機能とシブい内容がマッチし,全世界で275万本という脅威のセールスを記録したビッグタイトルである。 さらにダークな重厚感を増し,映画のようなストーリー展開をふんだんに取り入れた「MAX PAYNE 2:The Fall of Max Payne」。本作の詳しいストーリーや技術面については,当サイトのプレビュー記事「こちら」を参照してほしい。 さて,前作は妻子を殺された主人公Maxの復讐劇だったが,今回はMona Saxという女性とのラブロマンスが前面に押し出されている。
デモ版では,プロローグを含む3ステージと,「Deadman Walking」というゲームモードを収録している。 プロローグは,傷ついた主人公Maxが病院で目覚めるところから始まる。このステージはほとんど演出がメインで,思わせぶりなムービーが随所に挿入され,銃撃シーンなどはほとんどない。 続くPART 1のChapter1からが本番といったところだろう。Maxはニューヨーク市警の警部となっており,Chapter1と2は,ごく普通に現場に到着したところからスタートする。残念ながらChapter2の途中で終了し,これまた非常に思わせぶりな本編の予告を残してデモは終わる。 ただしChapter2までのデモを終了させると,新ゲームモード「Deadman Walking」の1ステージが使用可能になる仕組みだ。
「MAX PAYNE」独特のアクションのおさらいを軽くしておこう。まずマウスを右クリックするとことで"パレットタイム"が始まる。画面がセピア調になり,全体の動きがスローモーションとなる。当然,遅くなる分だけプレイヤーは冷静に対処が可能となり,銃撃戦ではかなり有利になる。この状態は画面左下の体力ゲージの右隣にある,砂時計のバーが切れるまで使用可能。砂時計を全部消費しても,時間と共に徐々に回復する。パレットタイムの使用に回数制限はないということだ。 もう一つ重要なアクションが,飛び込み。左Shiftキーと移動キー(W/S/A/D)を組み合わせることで,短時間のパレットタイムと共にMAXが銃を突き出したまま任意の方向に飛び込む。これも銃撃戦においては非常に有効なアクションだ。 そして,パレットタイムと飛び込みを組み合わせたとき(コンボ)が,最もMAXのアクションが輝く瞬間だ。ぜひ,このコンボで格好良く敵を葬り去ってもらいたい。 最初からストーリーは魅力的,ステージ構成も申し分なく,プレイ感覚も非常に良好。ゲームとしての遊びやすさは,明らかに前作よりパワーアップしている。HAVOKエンジンの採用により,細かなオブジェクトの動きも悪くない。飛び込みながらダンボールに突っ込んだりすると,物理エンジンの効果が分かるだろう。何よりバレットタイム時などのアクションのキレが増し,銃撃戦の気持ち良さが際立っているのが嬉しい。間口も広くなっているので,前作のデモが難しかったからもういいやと思っている人も,これはぜひ試してもらいたい。(Kawamura)
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