システムソフト・アルファーの「大戦略」シリーズには,タイトルを重ねるごとに新しいことにチャレンジする本家「大戦略」(別名ナンバーシリーズ)と,ボードゲームのようなテイストで,さまざまなルール設定が行える「大戦略パーフェクト」,シナリオ重視の「現代大戦略」の3系統がある。
ここで紹介する「現代大戦略2004〜日中国境紛争勃発!〜」は,シナリオ重視の現代大戦略シリーズの最新作で,近年の不穏なアジア情勢をテーマに,もしも中国や北朝鮮との戦争が勃発してしまったら? という"もしもの世界"が楽しめるターンベースのストラテジー。「尖閣諸島攻防戦」や「金帝国崩壊」など過激なシナリオが満載となっている。ちなみにシナリオは軍事ジャーナリスト・清谷信一氏が監修してるそうなので,そのリアリティもかなりのものといえそうだ。
ゲームシステムはターンベースのストラテジーで,ルールのカスタマイズが容易に行える「大戦略パーフェクト2.0」を改良したものを採用。「国境線」の概念,「地雷・機雷」の設置/除去といった新要素が導入されている。ほかにも登場ユニットはシリーズ最多の1200種! 戦闘機「F-104J スターファイター」,対潜哨戒機「P-2 ネプチューン」,対空ミサイル「ナイキ・ハーキュリーズ」,潜水艦「ゆうしお」など,世界中の名機が参戦する。ミリタリーファンには嬉しい限りだ。
本デモ版では,通常モード(生産タイプは北朝鮮か中国)とシンプルモード(生産タイプAかC)を,それぞれ1マップ,10ターンまでプレイ可能。通常モードでは「金帝国崩壊・叛乱」が楽しめ,金政権への反乱が起こり,韓国が中国が巻き込まれていくというものだ。デフォルトでは,北朝鮮の革命義勇軍として朝鮮族義勇軍とともに北朝鮮正規軍(金政権)の打倒を目指すことになるが,同盟の変更や陣営の変更もできるので,あえて攻められる北朝鮮正規軍側を選んでプレイしてみるのも手ごたえがありそうだ。
一方シンプルモードは,非常に小さな島を舞台に,CPU陣営との一対一が楽しめる。マップが小さくて補給などもしやすいし,初心者の練習には向いているといえるだろう。初心者はまずこれをプレイするとよさそうだ。
ほかにも体験版の仕様として,生産タイプにない兵器については部隊詳細情報内の兵器のグラフィックスは表示ず,ゲームの保存/読み込みもはできない。オンラインマニュアルは製品版のままなので,体験版にはない機能の記述があるので注意。(Murayama)
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