雄大な自然の中で鹿を狩るといコンセプトが米国で大ヒットし,今もなお固定ファンから根強い人気を誇る狩猟ゲームの代表作「Deer Hunerシリーズ」の,最新作のデモ版がリリースされた。
本作は,シリーズを通して鹿の挙動がやたらにリアルなのが特徴で,前作,前々作同様に人間や馬の走る音や臭いを感知した瞬間森の奥へと一目散に逃げ出す挙動や,臆病な鹿の性格などを忠実に再現している。
ゲーム性という意味ではかなりシミュレータに近く,"現実の鹿狩りはこんなに厳しいのか"と実感できるだろう。プレイヤーは,鹿のフンを探しあて,匂いのスプレーを散布し,周辺にエサを置き,鹿笛を吹き,風下に立ってひたすらに身を隠して鹿を狙うという,とにもかくにも忍耐を要するプレイスタイル。しかし,本作の醍醐味はここにこそあるといえるだろう。ちなみに,勝手気ままに探索して見つけた鹿を手当たり次第狩ることも可能だが,この手段を使った場合は,立派な角を生やした牡鹿などを狩れることは,まず皆無。
なおプレイヤーの分身であるハンターは,キャラクターメイキング時にステータスを振り分けることができ,索敵能力のトラッキング,隠密能力のステルス,射撃能力のウェポンなどがある。与えられたポイントをそれぞれのステータスに割り当てることで,鹿を狩るための手順が射撃メインだったり隠れてじっと待つスタイルだったり,若干変わってくるようだ。
ちなみに,鹿以外にもリスや鷲といった関係のない動物もハントできる。鹿が見つからずげんなりしたら,気晴らしに狩ってみるのもいいだろう。
デモ版には,シングルプレイとマルチプレイがある。シングルは一人でひたすらに鹿を狩るもので,マルチはほかのプレイヤーといかに良い鹿を狩ったかを競い合う。日本ではまず実際にやる機会の得られないハンティングを体験できるのは,非常に興味深い。真のハンティング(?)がどういうものなのか興味がある人は,ぜひ遊んでみてほしい。(Seirou)
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