Team6 Game Studiosが開発を手がけ,XING Interactiveがパブリッシャを担当する,4輪バギー"ATV"をベースにしたレースゲーム「ATV Mudracer」のデモ版がリリースされた。
ATVは,All Terrain Vehicleの略称で,2輪(バイク)と4輪自動車の特性を併せ持つ乗り物。排気量は50ccのものから660ccクラスのものまで存在するが,国内では国土交通省の認定車両ではないため,ナンバープレートを取得することもできないし,当然一般公道で走ることもできない。日本では主に,農場内で機材や農作物の輸送,レジャー施設内での試遊やレースなどに使われているようだ。
そんなATVをベースにしたATV Mudracerは,オフロード仕様のレースゲーム。プレイヤーは,BlackQuad(60mph)やBlueQuad(70mph)などのATVを選択し,レースに勝ち抜いていく。
ゲームモードには,ラップタイムを競う"TIME ATTACK",NPCライバルカーを相手に競い合う"SINGLE RACE",レースの総合成績を競う"CHAMPIONSHIP"の三つから選べ,それぞれレースを楽しむことができる。
本作の特徴をあえてあげるなら,近年頻繁にリリースされているレースゲームに比べるとドリフトや派手なクラッシュなどがなく,かなりおとなしめということ。ヘアピンカーブやS字カーブは,ステアリングを切ればそのまま曲がれるし,小難しいテクニックを必要としないというのは,レースゲーム初心者には嬉しいことだろう。その半面コアなレースゲームファンにとっては,物足りなさを感じてしまうのが,少々残念だといえる。ちなみにNPCカーと接触した場合,NPC側はそのままのコースラインを走っていき,プレイヤー側は弾き飛ばされるなど,ゲームとはいえ少々納得のいかない部分があるのが残念。どうせなら,どちらも派手にクラッシュしてほしかったところだ。
本デモは,どのレースモードでもTrial1コースのみ選べ,BlackQuad(60mph)かBlueQuad(70mph)の2車が選択可能。ラップ数は1から10まで任意に選択できる。容量が小さい割りにはそこそこ遊べるので,気軽にダウンロードして遊んでみてほしい。(Seirou)
(C) 2004 Xing Interactive, Inc.
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