[E3 2004#108]MMORPG「Dark Age of Camelot」日本語版の詳細 - 2004/05/16 15:12


 「ダーク・エイジ・オブ・キャメロット」(原題「Dark Age of Camelot」。以下,DAoC)は,アルビオン,ヒベルニア,ミッドガルドの三つの国の戦いをテーマにしたMMORPGだ。日本ではカプコンが代理店を務め,日本語マニュアル付き英語版を発売している。
 E3期間中に急遽発表されたDAoC日本語化決定の話は,詳細が不明であったことから国内のファンの間で「サーバーの扱いはどうなるのか?」「どこまで日本語化されるのか?」など,さまざまな形で物議を醸し出しているようだ。撮影はいっさい不可で短い時間ではあったものの,Mythic Entertainment社のブースでAssociate ProducerのMark Davis氏に日本語版についての話を聞くことができたので,ここで紹介したいと思う。

 驚いたことに,すでに動くDAoC日本語版は存在していた。
 表示フォントはなかなかに見やすく,また翻訳の方向性としては武具やモンスターはカタカナを中心とした翻訳になっていた。Long Swordを長剣,Clossbowを石弓といったように,なんでも漢字にしてしまうローカライズタイトルもあるが,カタカナを主体とした翻訳のほうがオリジナルの雰囲気が壊れにくいことから,個人的には歓迎したい。
 ただし表示の面で気になる点もいくつかあった。キャラクターの名前はファーストネームとファミリーネームで構成されているが,ファミリーネームを設定していないと,その部分には"<なし>"と表示されており,ギルドタグも同様にどこにも所属していないと"<なし>"と表示されていた。
 北米版でもそうだが実際にはファミリーネームをつけない人も多いので,このままだと"<なし>"のタグを付けた人が目に付いてしまうので,英語版にならって非表示にしたほうが良いと思う。

 ちなみ日本語化が決まっているのはDAoCと拡張パック第一弾の「シュラウデッド・アイルズ」(原題:Shrouded Isles)の二つ。「Trials of Atlantis」(以下,ToA)については現状は未定となっている。
 おそらく状況を見つつToAも投入されるのだろうが,ToA導入後はいわゆる"廃人"有利の傾向が強まるので,シュラウデッド・アイルズまでというのは,エントリーユーザーにとっては有り難いかもしれない。逆に北米版でマスターレベルを習得していたり,アーティファクトの育成をしているプレイヤーにとっては移住のメリットが少ないので,どれくらいのプレイヤー数を獲得できるのか不安な部分もある。

 なおサーバーも,日本語クライアント専用のものを用意するらしい。よって完全に日本人専用の世界となるようだ。外国人との交流を持ちたい人にとっては残念な話である。
 細かい日程は決まってはいないものの,クローズド/オープンβテストともに行うとのことで,本稼働は2004年夏を目指しているという。現在すでに北米版などでアカウントを持っている人を対象としたβテスターの募集「こちら」も行われているので,奮って参加してもらいたい。(Murayama)

「ダーク・エイジ・オブ・キャメロット」の情報一覧は,「こちら」
「シュラウデッド・アイルズ」の情報一覧は,「こちら」


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