[E3 2004#015]バイオレンスゲーム「Postal 2」に拡張パック登場 - 2004/05/13 19:03


 アメリカの郵政公社に訴えられようが,「Postal 2」が狙いすぎで悪評になろうが,決して開発を止めることのない不屈(?)の開発会社Running with Scissors社が,Postal 2の拡張パック第1弾となる「Postal 2:Apocalypse Weekend」2004夏頃に発売すると発表した。
 いつもながらのブースを持たないゲリラ的宣伝は健在で,今年も同社社長のヴィンス・デシ(Vince Desi)氏やハリウッド俳優でありゲームにも"出演"しているゲーリー・コールマン(Gary Coleman)氏が朝から玄関口で騒いでいたのを始め,ポスタル・ベイブを引き連れて会場中を歩き回っていた。
 新しく追加されたシングルプレイヤー用ミッションは10種類で,パラダイスシティの行政区内の20か所が新たなマップとして加わることになるという。デシ氏によると,田舎の農家から中華料理屋,秘密研究所などが予定されているらしく,中にはPostalオリジナル作品に登場した吊り橋を連想させるステージもあるようだ。
 シングルプレイヤー専用の拡張パックであるため,ストーリーについて多くが語られることはなかったものの,今回も何やら時事ネタに絡んだ世論風刺となるらしく,狂牛病でゾンビ化した市民達が襲いかかってくる。ほかにも,警官や特殊部隊,テロリスト"ジーロット",突進してくるゾウの群れなどお馴染みの面々と戦うことになるし,コールマン氏もゾンビ化してポスタル・デュードの前に立ちはだかる。これに対抗するために,今回は至近戦用の武器が追加され,よく欧米のアンデッド系モンスターが手にしているようなサイス(長柄の大鎌)やスレッジハンマー,ブーメランのように投げることもできる鉈などを使用して敵を粉砕できる。

 少し安っぽい雰囲気ではあるものの,バレットタイムのようなスローモーション効果も追加。MODコミュニティに向けてシナリオツールやエディタも公開する予定だ。
 日本での発売は正式に発表されていないが,そもそも本国アメリカでもオンライン販売を主力としている状態。「Manhunt」など猟奇的な作品がコンシューマ市場にも浸透している中,元祖バイオレンスアクションともいえるPostalシリーズは,酷評された前作の汚名を返上できるだろうか?(奥谷海人)

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