「大航海時代 Online」発表会#3:発表会の詳細 - 2004/04/14 22:30


 本日4月14日,コーエーの新作MMORPG「大航海時代 Online」の発表会が行われた。配られた資料に書いてあったことはすでに「こちら」に掲載したので,ここではそこで触れなかったもっと細かい情報を掲載しよう。

 発表会は,いつものように襟川恵子会長,小松清志社長によるスピーチから始まった。しかし,これまたいつものようにばっさりカット。簡単にいえば,二人ともこの大航海時代 Onlineには非常に期待している,とのことである。
 続いて同社のネットワークゲームを統括している松原健二氏の挨拶。日本,韓国,台湾での会員数は15万を,中国では30万人を目指しているとか,2年のスパンで考えればその数分の一の会員数でも黒字になる計算だとか,投資家的には面白い話だとは思うが,forGamer的にはこちらもカット。ただポロッと「信長の野望 Online」の拡張パックが2004年秋に発売されることなどを漏らしていたことは(未発表の情報で,同社広報も慌てていた模様),付記しておくべきだろう。
 ではforGamer的には何に絞ってお伝えするかというと,当然,大航海時代 Onlineについてである。松原氏に続いて壇上に立ったのは,本作のプロデューサー上野彰三氏(「三國志 Battlefield」のプロデューサーだった人だ)。上野氏は,本作のα版を使ったデモプレイを見せてくれた。
 このデモプレイの模様は,ムービーに収めてきた。のちほど掲載するので,お楽しみに。

 ここからは,このデモプレイと,そのあとの上野氏の話から分かった情報を書いていこう。
 まず上野氏が繰り返し話していたことを書いておくと,「本作は"MMORPG"という言葉から思い浮かぶゲームとは,ずいぶん違うものになっている」そうだ。1サーバーあたり約5000人のプレイヤーキャラクターが存在できるとか,キャラクターにレベルやスキルがあるという意味では"MMORPG"と表現しても間違いないのだが,この言葉につきまとうイメージ,「モンスターを狩って経験値稼ぎ」「レベル上げ命」といったことは,本作には当てはまらない。
 ちなみにコーエーの資料によると,本作は「オンライン海洋冒険ロールプレイングゲーム」というジャンルらしい。つまりは,「一般的なMMORPGの大航海時代版」と捉えるよりは,「大航海時代シリーズのオンライン版」と捉えるべきのようである。

 大航海時代シリーズといえば,それこそお金を稼ぐもよし,冒険するもよし,海賊になるもよしといった風に,ある程度の自由度の高さを持ちながらも,プレイするキャラクターごとにストーリーが用意されていた点も特徴だ。
 それは本作も同じで,出身国ごとにストーリーが用意されている。先ほど掲載したスクリーンショット「こちら」で見られる個性豊かなキャラクター達は,NPCとして,このストーリーに関わってくる模様。
 もっとも,ただひたすらお金を稼ぎたいなど,ストーリーの進展に興味のない人は,無理に進める必要もないとのことである。

 本作の正式サービス開始時点で選べる"出身国"は,ポルトガル,イスパニア,イングランド,ネーデルランド,フランス,ベネチアの6国。この時点では,国として存在するのはこれだけのようで,世界の範囲としても,地球上のすべての場所が入っているわけではない。このあたりは,その後の拡張によって追加されていくようだ。
 しかしそれでもかなりの広さがあるようで,すべてのプレイヤーキャラクターが最初から持っている船では,世界の端まで行くのは"不可能ではないが相当大変"とのことである。サービス開始の時点でどこまでの世界が用意されているかは教えてもらえなかったが,少なくともα版にはアジアの一部は入っているようだ。
 サービス開始時に存在する港(≒都市)は,中立(どこの国にも所属していない)のものも含めれば,80〜90あるとのこと。

 プレイヤーがキャラクターを作るときに選べるのは,出身国と最初の職業(冒険家,商人,軍人の3タイプ),名前,性別,外見(顔,髪型,体型,肌の色などを選択できるようだ),そして最初に身に着けている服装。
 さてそんなキャラクターを使ってプレイヤーは何をすれば良いかというと,……現状では不明だ。最初の職業から分かるように,大きく分けて軍人系,商人系,冒険家系の生き方があるようだが,商人なら冒険しちゃいけないのかというとそういうわけではなく,誰もが冒険したり,交易したり,戦闘したりできるとのこと。
 当然大航海時代だから,爵位や名声なんてパラメータもあるようだが,このあたりの詳細は不明。どうもレベルさえも複数あるようで,例えば「交易レベル」などがあるようだ。

 大航海時代シリーズだけに,当然「発見物リスト」もある。例えば新しい港に着くたびに,その港を発見したということになり,経験値が入る。ちなみにこの発見はキャラクター単位で管理されていて,ほかのプレイヤーが発掘しまくった遺跡でも,そのキャラクターにとって初めての場所であれば,「発見」となる

 本作ではパーティは「艦隊」と呼ばれていて,最大5人で艦隊を編成できる。ついでに書いておけば,本作でいう「ギルド」は商人ギルドや冒険者ギルドなど,本来の意味でのギルドを指していて,一般的なMMORPGでいうところのギルドは,「商会」と呼ばれている。
 このほか,PvP(対人戦)は,あちらこちらにある"危険水域"でのみ行えることや,洋上では昼夜や天候の変化があること(陸上には時間の概念がない)ことなどが発表されていた。

 つらつらと本日の発表で分かったことを書いてみたが,おそらく多くの読者にとって,まだ漠然とした情報ばかりで,どういうゲームかつかみづらいはずだ。
 そこで,この発表会の終了後に上野氏に時間をいただいて,インタビューを行ってきた(これが#1のNewsから時間があいてしまった理由だ)。その模様は後日お伝えする。
 本日は,このあとデモンストレーションの模様を直撮りしたムービーの第一弾を掲載する予定なので,まずはこちらをお楽しみに。(Iwahama)

「大航海時代 Online」のスクリーンショット集は「こちら」
「大航海時代 Online」の記事一覧は,「こちら」



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