「Seal User's Festival」が開催,正式バージョンの先行情報などが満載 - 2004/03/29 22:29

MMORPG「シールオンライン」の,正式サービス開始に絡んだオフィシャルイベント「Seal User's Festival 2004」が,3月27日に六本木ヴェルファーレで開催された。4月1日より稼働する正式バージョンの内容公開や,グッズ配布などというアナウンスが事前にあったためか(当サイトの記事は「こちら」),開場には多くのシールファンが来場した。

 さてイベントは同作のイメージソングの披露から,運営元/開発元の取締役の挨拶と続き,同作のGameMaster(GM)のsionic氏,そして歌声を披露したかわさき愛子さん,そして司会者の3名による,ゲームの簡単な内容や基本的な特徴などが次々と紹介されていった。キャラクターやモンスター(バイル)が可愛い! と皆が声を揃えて言っていたのがとても印象的で,かわさき愛子さんにいたってはバイルを殺すのがかわいそうとまで言っていた。

 ここでゲーム本来の話は一時中断され,次に発表されたのは,「シールオンライン」の漫画化/連載が月刊ドラゴンエイジ誌で決定したという旨。すでにほとんどの内容事項が決定済みのようで,気になる第一回めの連載が掲載されるのは,6月9日に発売予定のドラゴンエイジ7月号。また,4月9日に発売される5月号では事前情報がたっぷりと紹介されるので,気になる人はそちらもチェックするべし。
 本日発表された漫画の内容について,少しだけ内容に触れてみよう。まず漫画で登場する人物は,剣士,僧侶,魔法使い,騎士の4キャラクター。主人公は剣士のデイエルで,記憶喪失になったお人好しで短期な女の子という性格の持ち主だ。この4人のキャラクターがパーティを組み,実際にゲームでも導入されている"名声値"を上昇させていくような,つまり進化していく4人の姿を描いたという。また,漫画の紹介の際に姿を見せたドラゴンエイジの及川氏によると,今後ゲームで搭載されるギルドシステムに併せて,実在する(ゲームに)ギルドを漫画に登場させることも考えているとのこと。非常に楽しみだ。

 漫画の発表ときて,次は同作オリジナル番組「しるしる☆シール」の紹介となったが,すでに放映中(スカイパーフェクTV/ch755にて)かつ目新しい情報はなかったので,割愛させて頂く。なお内容はバラエティ要素を含みつつ,誰もが同作を理解できる内容をコンセプトにした番組となっている。

 休憩などをはさみつつ,ここにきてようやく「シールオンライン」正式バージョンが発表。まずは気になる新職業「芸人」の"実際に動いている様子"を公開しつつ,スキルや特徴などが紹介されていった。
 芸人は,その名前からも察しが付くと思うが肉弾戦向けのキャラクターではない。主にナイフを用いた遠距離攻撃を得意とし,そのナイフを生かした"短剣コンボ"や,こちらが本職(?)の死んだ振りをしてその場を凌いだりもできる。既存のキャラクターとは一味も二味も違う楽しみ方ができそうな,興味深い性質を持っている。
 芸人の紹介に関連して,芸人の街マデリンについても,街の様子などが公開された。街内にはサーカス小屋があったり,ピエロの家があったり,風船がたくさんあったり,一輪車に乗っているNPCがいたり……。まさにそのまま。また,この街に到着するまでに経由しなければならない長い橋も,非常に印象的だった。ちなみに,正式バージョンから導入される"ヘアショップ"(美容院)が存在するのもこの街のみ。なんでも,ヘアチェンジを依頼する場合は10万セゲル(キャラクター作成時に存在しない髪型はもっと高いそうだ)かかるとか。
 次に,割と注目している人は多いであろうギルドシステムについて,簡単に口頭のみで説明された。どうやら誰でも簡単に作れるというわけではなく,いくつかの試練を乗り越えたプレイヤーのみが作れるようだ。具体的には,高額のセゲルおよび高レベルのキャラクターを保持していることが必須条件。そして,回復アイテムやその他のアイテムの使用回数制限などのペナルティを背負い,特定のバイルを倒さなければならない。実に単純明快で,要するに強くないと無理ということだ。"とある街"とは言われたものの,それ以上の説明は省かれた。

 イベントが後半になるにつれて,来場者のテンションが一気に高まっていったのがよく分かったが,ここで開場の興奮は一気に最高へ。正式バージョンから登場する最強のボスバイルについて,知っている人も多いかと思うが,ここでなんとGM vs. ボスバイル"オーム"という夢のようなバトルがリアルタイムで行われたのだ。このボスバイルだが,どうやら"何か"を守る存在のよう。それが何なのかは今は知る由もないが,正式バージョン稼動後はヒントとなるのではないだろうか。
 さてさて,GM側は4人のキャラクター(剣士/騎士/魔法士/芸人)で挑むこととなり,いざボスバイルの手前に来ると,その巨大さからか手に汗握るほどの緊迫感だった。筆者も一応シールオンラインをレベル50程度までは遊んだのだが,ボス戦は度肝を抜くほどだった。攻撃方法にしても,単体を対象に攻撃以外にも,複数を一斉に攻撃する,地割れや爆風……今まで見たことのないアクションに,ただただ驚くばかり。GMが勝って当然だと思っていたが何と敗北。その圧倒的なボスバイルの強さは,来場していたシールユーザーは感じ取ったはずだ。
 GMをもってしてでも勝てないとなると,一体どうやって勝つのか疑問に思えてしまうが,ぽろっとsionic氏の口から"20〜30人規模で戦って欲しい"との言葉が出たので,恐らくそのぐらいが目安となるのではないだろうか。"プチRAID"というべき相手のようだ。

 ほかにも,ジャンケン大会や,先日公式サイトにて募集をしていた新アイテムの結果発表が行われた。新アイテムに関しては気になっている人も多いかと思うので,以下に掲載しておく。

最優秀賞:カミナリ太鼓
優秀賞:アフロのギター/ムッシュ・ゴロウの心/シールアミュレット/真夏の採取セット

 容姿に特徴をもたすものや,特殊な効果をもつもの,ちょいと駄洒落交じりのものまで,どれも個性的なものばかりだが,今回採用されるアイテムは最優秀賞のもののみ。またほかには要望の多かった"猫耳"や"GM専用ハリセン"などの導入を検討中らしい。こうした,ユーザーの意見を率直に受け入れる対応は純粋に喜ばしいことだ。

 今回公開された正式バージョン公開を見る限り,βテスト時の何倍も楽しめそうな雰囲気がした。課金額が多少高いのは否めないが,βテストで楽しめていた人なら,遊んでみる価値はあるのではないかと思う。今回の新規アイテム追加にしてもそうだが,常に公式サイトで実施されているアンケートなどを見ても,ユーザーの声を反映させたい,という意思の表れだと思うし,今後もさらなる期待ができそうだ。(halen)

→「シールオンラインの」の記事一覧は,「こちら」

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