「Halo:Combat Evolved」ファーストインプレッション - 2003/08/27 22:34


 元々はPCプラットフォーム向けに開発する予定だった「Halo:Combat Evolved」は,Xbox版だけがリリースされ(そして人気を博し),E3 2003でやっとこさPC版への正式な移植が発表された。思えばXbox版発売当時は,「なんでPCで出さないかな〜」と筆者も多くのFPSファンと同様に苦い思いをしたものだ。
 そんな意図を汲み取ってか(?)Microsoftが用意してくれたPC版「Halo」は,マルチプレイの実装しかり,シングルプレイモードの強化しかり,これまでの情報を見る限り"完全移植+α"といった印象が強い(詳細は,先日掲載した「こちら」のプレビューをご覧あれ)。
 E3 2003では正直じっくりと見られなかったのだが,本日プレス向けのプレビュー版(「こちら」のShots集でお伝えしたとおり,β1.5レベルだ)を入手したので,早速プレイしてみた。当時は友人に無理矢理プレイさせられた(?)とはいえ,Xbox版はひととおり遊んでいるので,経験者なりの視点でPC版のファーストインプレッションをお伝えしよう。
 ただ今回はCD-ROM到着直後なので,まだマルチプレイを遊んでいない点はご了承いただきたい。追って,編集部内でもやり込んでみるつもりなので,期待していてほしい。

 さて早速だが,実際にプレイしてみて"PC版であるが故の恩恵"を感じた点としては,プレビューでも触れていたように,高解像度である点,そしてロード時間が短い点だろうか。最も大きなメリットして取りあげられるインタフェースについては,筆者がXbox版で遊んだ時に"ゲームパッドでもそれなりに遊べた"という印象が強いため,感動は少ないというのが正直な感想だ(もちろん,正確な操作を要求されるマルチプレイモードについては別だけど)。

 知らない人のために念のため説明しておくと,Haloは1レベルのボリュームが時間的にも空間的にも大きく,レベルの移行以外にも頻繁にデータのロードが行われる(Xbox版で遊んだ時に"興ざめ"ポイントとなっていた点だ)。
 もちろん,解像度を上げることでだんだんロード時間は増すが,光磁気メディアの最大のウィークポイントは完全にカバーされている。コンシューマ出身らしく"テンポ"と"雰囲気"が重要な作品だけに,この恩恵は計り知れない。

 また映像についてだが,DirectX 9対応というのは伊達じゃなく,圧倒的に美しくなっている。筆者が見る限り,室内のオブジェクトにはあまり手が加わっていないようだが,屋外へ出てみると様子は一変し,水面や岩肌など,かなりの部分にピクセルシェーダを中心とした最新の技術が投入されているのが分かる。
 美しさとゲーム内容は直接関係ないのは事実だが,胸ぐらをつかんでグイグイ惹きつけるタイプではなく,服の袖をチョイチョイと引っ張られ続ける感じの"ハマり感"をもつ本作にとっては,非常に重要な要素だといえるだろう。

 本作がコンシューマ機で人気を博したのは事実だし,ゲーム内の凝った演出やバランスの良さなどは保証付き。今回も大量の敵がワラワラ出てくる序盤のキャンペーンを遊んでみたが,小気味良いマシンガンでバリバリと打ちまくり,命中すると敵がはじけ飛ぶグレネードをボカスカ投げて進めるなど,あくまでも"コンシューマライクな出来"(もちろんいい意味で)ということを実感した次第だ。(Gueed)

→「Halo:Combat Evolved」Screenshots集は「こちら」
→「Halo:Combat Evolved」プレビュー&開発者インタビューは「こちら」
→当サイト内の「Halo:Combat Evolved」特設ページは「こちら」


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