「Cthulhu」最新情報 - 09/12 21:52

 発売が待たれる,H.P.Lovecraftのクトゥルー神話をベースにした,3Dホラーアクションアドベンチャーゲーム「Call of Cthulhu:Dark Corners of The Earth」について,開発元Headfirstでゲームのリードプログラマーを務める,Andrew BrazierがBlueMonday.ccの「ここ」でインタビューに答えているが,その中でいくつか興味深いことが上げられているので紹介しよう。

ゲームエンジン
 「Call of Cthulhu」で使用されているゲームエンジンは,"NetImmerse"エンジンをベースにしている。このNetImmerseエンジンは,MMORPG「Dark Age of Camelot」やRPG「The Elder Scrolls: Morrowind」で使用されているもの。このエンジンをゲームの目的に合わせて改良したものが使用されているようだ。

正気と狂気
 「Call of Cthulhu」に登場する主人公の私立探偵Jack Waltersには,精神状態を表すパラメーターが設定されている。このパラメーターは正気の状態から,モンスターを見てしまったり,畸形化した人間を見たり,不気味な音を聞いたりということで徐々に狂気へと移っていき,狂気がある一定レベルまで達してしまうと"Berserk"という狂乱状態に陥ってしまうようになっている。Berserkの状態になると,しばらくの間主人公の走るスピードが速くなったり,与えるダメージが増えたりするようだ。モンスターを倒したりNPCを助けたりすることで,狂気を正気の状態に戻していくことができるようになっている(このインタビューではBerserkによるマイナス面には言及されていないが,当然何らかのデメリットがあると思われる)。

RPG的要素
 RPG的要素といっても,モンスターを倒して経験値をためて……というものではなく,ゲームが進行するにつれ,主人公が次第に知識をつけていくようになるという事だ。具体的にはゲーム序盤で手に入れることができる謎の文字で書かれた文章など,最初はまったく解読不明であるものが,ゲームを進めるにつれケルト語やルーン文字に関する知識を蓄えていくことで,読むことができるようになるというもの。

レベル間の移動
 「Call of Cthulhu」はFPSのようにいくつかのレベル(面)から成りたっている。通常のFPSゲームではクリアしたレベルに戻ることはできないが,「Call of Cthulhu」ではいつでも前のレベルに戻ることが可能なようだ。

 以上,リードプログラマーAndrew Brazierのインタビュー記事からの抜粋である。「Call of Cthulhu」は,公開されているScreenshotsの画面構成からアクション主体のFPSゲームのように思われがちだが,実際のところアドベンチャー要素のかなり強いゲームであるようだ。Lovecraftファンとしては,あのクトゥルー神話や小説に漂う雰囲気が,どのようにゲームで表現されているかが非常に興味深いところだ。発売は来年の第一四半期ということなので,まだ少し先ではあるが,ホラーファン,アドベンチャーゲームファンなら期待せずに入られないゲームの1つだろう。
 なお「Call of Cthulhu」については「Previews」コーナーの「ここ」,ECTS速報コーナーの「ここ」も併せて読んでいただければ,今現在判明していることについてはほとんど分かるはず。ぜひ併せてチェックしていただきたい。ゲームの公式サイトは,販売元Fishtank Interactiveのサイト内に簡単なものができている。


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