Call of Cthulhu:Dark Corners Of The Earth

●Preview#16:Call of Cthulhu:Dark Corners of The Earth

Text by 朝倉 哲也

クリックすると拡大します  8月に入り,いよいよ夏も本番。そして夏といえば"ホラー"ということで,Headfirst Pruductions Ltd.が開発,Fishtank Interactiveから発売予定の3Dホラーアクション/アドベンチャーゲーム「Call of Cthulhu:Dark Corners of The Earth」のプレビューをお届けしよう。

 さて,このゲームタイトルである"Call of Cthulhu"と聞いてピンときた人もいるかもしれない。そう,このゲームは20世紀アメリカが生んだ最高の恐怖小説作家とまでいわれる,H.P.Lovecraft(H.P.Lovecraftについては,「こちら」を参照してほしい)の同名小説を原作とするホラーゲームだ。
 ゲームは,H.P.Lovecraftの小説"Call of Cthulhu""The Shadow Over Insmouth"の両方をベースにしている模様。プレイヤーは主人公である私立探偵Jack Waltersとして,忌まれた港町Insmouthを舞台に行動することとなる。
 残念なことにストーリーに関してはこれ以上のことが分からないので,主人公Jackが港町Insmouthでどのような事件に巻き込まれていくのかは不明だ。数点公開されているScreenshotsやムービートレイラーなどを見る限り,原作の雰囲気がかなり良く表現できているのではないかと思われる。特にムービートレイラーは,主人公の後を半人半魚のバケモノ(ダゴンか? 深きものどもか?)が追いかけてくるシーンが収録されており,お勧めのムービーとなっている。ぜひチェックしてみてほしい。

洞窟の中を,ナニかが追いかけてくるムービーなど多数…… ZOCKS.de
首吊り死体がいきなり…… ZIP(1.72MB)

クリックすると拡大します クリックすると拡大します クリックすると拡大します クリックすると拡大します

クリックすると拡大します  システム的には,Half-LifeやUnrealなどのような一人称視点シューティングスタイル(いわゆるFPSゲーム)をとっており,グラフィックスは細かなところまで描きこまれたもので,水準以上といっていいだろう。その割には必要動作環境がPentium II/300MHz以上,64MBメモリ,16MBのVRAMを搭載した3Dビデオカードと比較的低めの要求で,推奨環境がPentium III/450MHz以上,128MBメモリ,32MB以上のVRAM搭載3Dビデオカードとなっている。現在のゲーマーのPCなら十分以上に動作することが期待できる。
 4人までのインターネット/LANでのマルチプレイをサポートしており,協力プレイのほかにデスマッチプレイモードも用意されている。
 デスマッチで面白いところは,プレイヤーがクトゥルー神話に出てくる邪神達を召喚できるという点だ。どのような邪神達が用意されているのかは現状では分からないが,クトゥルーやハスター,ナイアーラトテップなど,小説の世界ではすっかりお馴染みの邪神達を召喚して戦わせることができるようなら(原作から見れば破天荒なことではあるが),面白い試みといえるだろう。また,プレイヤーは魔法を使って戦うこともできるようだ。

 発売予定は2002年の第一四半期なので,まだ少し先ではあるが,定期的にScreenshotsなどが公開されていることからも,開発は順調に行われていると見ていいだろう。
 正式な公式サイトというものは今のところできていないが,発売元であるFishtank Interactiveのサイトの中に簡単な情報サイトが作られているので,当面はそこをチェックしておこう。本来ならばそのサイトのURLをここにリンクするべきなのだが,Flashで作成されているサイトなので直接リンク指定ができない。Fishtank Interactiveサイトの「Products」メニューからたどっていってほしい。

クリックすると拡大します クリックすると拡大します クリックすると拡大します
クリックすると拡大します クリックすると拡大します クリックすると拡大します

(C) Fishtank Interactive

INDEXへ戻る