シヴィライゼーションIII 完全攻略アカデミー


第三時限 勝利のための活路を開け

 とにかく首都ではユニットを生産し続ける。これが,天帝レベルで勝つための秘策だ。今回は,序盤に地盤を固めるためのユニットや都市改善の生産を中心に,ライバル文明の都市を奪っていく作戦を考えてみよう。また,筆者が中国でプレイした序盤のセーブデータもUpするので,ぜひ天帝レベルでの勝利を噛み締めてみてほしい。

ユニットを素早く生産し,攻められる前に攻め込め

 ユニットは,どのような順序で生産していくべきか。もし,プレイヤーが選択した文明が「斥候」を生産できる拡張志向の文明でなければ,一番最初に生産したユニット(おそらく戦士)は,周辺の探索に割り当てることにしよう。蛮族の村を見つければ,新技術か開拓者を入手するまで何ターンでもセーブ&リロードを繰り返す。そうしてプレイヤーの国家周辺の黒い部分をなくしていれば,隣接する諸外国が付近に都市を建設したときも把握できるようになる。できれば,標的となる近隣国の首都を見つけておけば,その後の攻略も楽になることだろう。
 2番め,3番めのユニットを守備隊として首都に駐屯させたあとは,いくつかの選択が考えられる。基本は,兵舎を建てて敵地攻略に必要な軍備に役立てるという選択。プレイヤーの文明が軍事志向なら,半分のコストで生産できるので,迷わず兵舎を作ってしまっていいだろう。
 また,超軍事国家を目指しているとはいえ,蛮族の村で開拓者が出なかった場合なら,一人くらいは首都で開拓者を生産して第2の都市を建設しておくという手も考えられる。ライバル文明の都市を攻める前に第2第3の都市があれば,ユニットの大量生産による資金の圧迫を抑えることが可能だからである。初期の段階で首都から開拓者を生産するのであれば,兵舎の変わりに穀物庫を建設することで,人口の伸び悩みを心配する必要もなくなる。なお,この時期には間違っても労働者を生産してはならない
 首都ではない(宮殿のない)都市では,真っ先に生産しなければならない都市改善が寺院である。寺院を少しでも早く生産することで,文化ポイントを蓄積し,超軍事国家の弱点である文化によるライバル文明の侵略に対抗しておこう。建設が早ければ早いほど多くの文化ポイントが溜まっていくので,人口を犠牲にしてでも寺院を建てておくことをお勧めする。第2,第3の都市は,距離的にも首都に近く,汚職による生産性の低下という被害も受けていないだろうから,これらの都市で攻撃ユニットの増強をサポートしたり,開拓者の生産を行うことにする。寺院に加えて,兵舎や穀物庫もできるだけ早期に建てておくのが有効な手段である。
 その間,首都では1回めの敵地侵攻に備えて,ユニットを生産し続ける。目安はBC1500年あたりにまとめて敵地に到着できるようにすることで,槍兵が二つか三つ,あとは弓兵を4〜6ユニットほど用意できていると心強い。もし,「鉄器」を発見しており,剣士を援軍として送り出せるようになっていれば,この戦争はほぼ100%勝利するとみて間違いない。ユニットを戦地に供給し続けることで,敵を兵力で圧倒するのが重要なのだ。

 あいにくローマの1都市を滅亡させてしまったが,敵の首都は目前にある。資金不足が深刻なので,間合いを見計らって一気にローマを陥落させたいところだ。

遂に,文明の未来を決める戦闘を開始!

 BC1500年前後に行う戦闘では,セーブ&リロードによって何ターンか様子をみて侵略しよう。首都から見て真北や真南,真東,真西など最短で敵の都市に到達できる場所を選び,なるべく1ユニットの損失も出ないターンをみつけて先制攻撃を仕かける。外交画面では,「すぐに立ち退くよ」と笑顔を振り撒きつつ,その次のターンで乗っ取ってしまうのだ。こうすれば,人口レベルが2の都市でも自国の衛星都市として保存することができる。人口レベルが1の都市は,プレイヤーのユニットの蹂躙によって滅んでしまうので,最初の標的にはレベル2以上の都市を選んでおこう。運が良ければ,逃げ込んだ敵の労働者を奴隷として獲得できるだろう。
 その後,この都市には侵略された文明のユニットが押しかけてくるが,槍兵二つを残して次の目標へ向って進軍していこう。敵のユニット数が多ければ,弓兵か戦士ユニット一つを守備に就けておく手もあるし,その都市が自文明のほかの都市に近ければ,応戦は援軍に任せておくという手もある。
 2番めの都市を奪ったら,守備隊として槍兵を生産しておき,制圧完了しだい3番めの都市へと乗り込む。できれば,この2番めか3番めの目標となる都市が,敵の首都であることが望ましい。敵の首都は肥沃な土地に建てられている場合が多いし,この時点ですでに敵の労働者が周辺を開発しきってくれているからである。このことから,このときに勝ち取った敵の首都を,紫禁城を生産する場所にするという公算もできる
 一般的には,都市の建設年が古いほど周囲の土地が開発されている割合も多い。いろんな文明でプレイしてみて,建設される都市名の順番を覚えておけば,どの土地が肥沃なのかも理解できる。これまでにも述べたように,ライバル文明は将来的に発生する資源のありかも知っているようだ。だから,敵の都市を乗っ取っていくということは,その資源をも保有するということ。この時点で,紫禁城を建設できる条件(マップサイズ標準の場合,都市が八つ以上)が揃っているかもしれないが,どの場所に紫禁城を建てるのであれ,できれば最初に登場したリーダーユニットを使って一気に作りあげてしまうのが得策だ
 敵の首都が陥落したあたりで,この文明に外交を行い休戦に持ち込む。このときの戦利品として,いままで後れを取ってきた技術の確保を行う。古代に登場する多くの技術が得られるので,目指す君主政治にもあと1歩というところだろう。いままで戦ってきた文明は,首都を失ったことで相当弱体しているはずだし,近い将来カモとなってもらうためにも,生存するのに必要な三つくらいの都市は残しておくことにしよう。

ダウンロードファイルの説明

 ダウンロードしたファイルは,Civ3をインストールしたフォルダ内の「Saves」フォルダに解凍すれば,ゲームを立ち上げてロードできるようになる
 これは,筆者が天帝レベルを中国でプレイしたものだ。小さなマップで本国が大陸の中心にあるため,Rome,Kyoto,Athensなどの敵の首都もかなり近く,天帝初心者には遊びやすいものだ。なお,筆者は英語版でプレイしているため,都市の名前がすべて英語名になっているのでご注意いただきたい
 現時点のBC1250年では,ローマとの戦闘を開始し,第2の都市であるVeiiまで侵攻したところ。このセーブの直前には,停戦条約を結んで諸技術を入手している。すでに,リーダーユニットも登場してVeiiに駐屯しており,ここに紫禁城を建てようという目算だ。
 このあとは,さらに二つの都市を増やして紫禁城を建設できるようにするか,日本かギリシャに侵攻するのが得策。筆者の場合は,地盤を固めている間に日本が攻めてきたので,KyotoからTokyoへと攻めていった。紀元前が終わる頃には2回めの戦争を終わらせ,大陸における確固たる地位を築いてほしい。

※筆者による天帝レベル序盤のセーブデータは,「こちら」(約63KB)からダウンロードできます

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