LESSON 0
世界一速い男を決めるフォーミュラーカーレース,それが F1グランプリだ。F1までいかずとも,本物のモータースポーツに参加するのは資金的にも体力的にも敷居が高いけど,PCのシミュレーションゲームだったら誰でも今日からF-1パイロットだ。スーパーライセンスがなくてもオートマ限定免許でも,いや無免許でもノープロブレム。
さあ,キミもGrandPrix3でフォーミュラーカーレースの最高峰に挑戦してみないか?
Cool ScreenShots
■心得■
Attention!
本連載は,メディアクエストの「Grand Prix3」を元にした連載です。持っていない方も,本連載を読み進めて興味を持ったら,ぜひ購入して遊んでみてください。
F1レース全般の話も多いので,ほかのF1ゲームでも参考になります。
■Grand Prix3英語版 完全日本語マニュアル付
■メディアクエスト(http://www.mediaquest.co.jp/)
■価格:8800円 ■問い合わせ先:0332228639
■動作環境:Windows 95/98,PentiumU/266MHz以上またはK6-2/400MHz以上(PentiumV/450MHz以上またはAthlon/500MHz以上推奨), メモリ32MB以上(64MB以上推奨),空きHDD容量100MB以上(360MB以上推奨)
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1.ステアリングホイールにこだわる
GrandPrix 3はキーボードだけでも運転できるが,ハンドル操作やアクセル操作というのはONとOFFだけで済ませられるものではない。コーナーのR(半径)に合わせてハンドルを少しだけ切るとか,ホイールスピンしないようにアクセルを踏むといった微妙な操作があってこそゲームの深いところにのめり込めるというもの。
そのためにぜひ欲しいのがアナログ入力デバイス。「エアコンバットスクール」で扱っているようなジョイスティックでもいいが, F1のゲームなのだから,ここは一つこだわってハンドル型のものを使いたいところだ。
ハンドル型コントローラーも,
Thrustmaster(スラストマスター)や
マイクロソフトなど各社から発売されている。すでに持っている人,こだわりがある人は好みのものを使えばいいだろう。何を買おうか迷ってる人には,ここではトワイライトエクスプレスの
「スピーディ2000」をお勧めしておきたい。
バタフライタイプのデザインもGood。ハンドルの裏側のレバーでアクセル,ブレーキの操作ができるのも良い。本来ならペダルを使うのが本格的だろうが,PCの設置状況によってはペダルまでは置けない人も多いはずだ。これならペダルなしでもまったく問題ないし,なにより価格が安いのもうれしい。サイズもコンパクトなので,さほど邪魔にはならない。
2.明日のためにその1 〜描画のセットアップ
さて,ゲーム本体とハンドルコントローラーを用意したら,さっそくQUICK RACEに挑戦してみよう。もしキミがレースゲームの経験豊富であれば問題ないのだが,最初は思ったように走れないかもしれない。コースを1周する間にもスピン,クラッシュの嵐で嫌になってしまうかもしれない(というよりそれが普通だ)。
だがここでフテくされてはいけない。明日のF1チャンピオンになるためには,走る前にいろいろやらねばならないことがあるのだ。
Main MenuからOptionsを選択し,Graphicsの設定画面をチェックしよう。もしキミのPCが十分に高速でなんのストレスもなくGrandPrix3が動いているならそのままでもかまわないし,より画面の細かい描写ができるように,Automatic Graphic Detailのスライダーを左に動かしても良い。
だが逆に,PCが少々遅くてフレームレート(1秒間に何コマの画面描き替えが行われるか。数値が多いほど動きが滑らかになる)が低いと感じたら,迷わずスライダーを右に動かすべきだ。微妙なスピンの兆候を感じとってマシンを適切にコントロールして走らせるためには,フレームレートは非常に重要な要素なのだ。フレームレートが低いまま我慢して練習してもなかなか速くならないし,きっと途中で投げ出してしまうだろう。
良くわからなかったら,とりあえずスライダーをいっぱい右に動かしてQUICK RACEをやってみよう。この状態ではディテールの描写が少々大雑把になってしまって絵的には物足りないかもしれない。十分滑らかに動いていると感じられたらMain Menuに戻って,少し左に動かしてまた試してみる。こうして自分のPCにとって最適なGraphicの設定を探すといいだろう。
走行中にOキー(オー)を押すと,CPUにかかる負荷を表示することができる。これが100%を大きく超えるようだとフレームレートは不安定になり,極端な場合はスローモーションやコマ送りのような動きになってしまうのだ。直接フレームレートを表示するわけではないが,この数値も一つの目安になるだろう。
■Graphics設定画面■
▼すべてを描画してフレームレートが足りない例▼
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▼描画を落としてフレームレートを上げる▼
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■この左右の写真,実は同じシーンなのです■
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3.明日のためにその2 〜ハンドルのセットアップ
ハンドルコントローラーを繋いでそのままでもとりあえずは問題なく走れるが,GranPrix3はハンドルコントローラーの各操作の反応具合を細かくセッティングすることができる。これも案外重要なことだ。
これから走りを詰めていく作業に入っていくわけだが,それにはF1のカーセッティングも含まれる。だがカーセッティングを変更する前に,まずコントローラーのセッティングを決めてしまいたいところ。両方いじり出すとわけのわからないことになってしまうからだ。
とりあえずカーセッティングはデフォルトのままで,以下のチェックをしてほしい。Main MenuからOptionsを選択し,ControlersのAdvancedを選ぶと設定画面が現れる。
・ヘアピンコーナーでハンドルの切れ角が足りないと感じるか? もしそうならMax Lockを増加。逆に切れすぎるようなら減らすと微調整が楽だ
・直線や高速コーナーでレーンチェンジするときにハンドルが切れすぎてふらつくか? もしそうならReduce with car speedを増加。逆に高速コーナーだけハンドル切れ角が足りないと感じるなら減らす
・アクセルを開けるとホイールスピンしないようにコントロールするのが難しいか? もしそうならAccelerationのLow sensivity zoneを増やす。しかし,まったくホイールスピンしないようなら減らす
・ブレーキがすぐロックしてしまってコントロールが難しいか? もしそうならBrakeのLow sensivity zoneを増やす。しかし,めいっぱいブレーキをかけてロックしないようなら減らす
重要なのは以上の4点だ。
アクセルとブレーキにペダルを使う本格派は,シフトチェンジもマニュアルでやったほうが気分が出ると思うが,ハンドルコントローラーだけの場合は忙しすぎるだろう。その場合,シフトチェンジはオート機能を利用してしまうことをお勧めする。今後当講座でも,設定例はそれが前提でのセッティングになっている。
■ハンドルの設定画面■
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コントローラーなどのセッティングはとりあえずこのくらいにして,次回はいよいよ本題。
F1マシンそのものについての解説に入るぞ。お楽しみに!
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