FPSの対戦プレイ(ならびにスポーツ系FPS)の初心者は,前回のデモ版攻略でも触れたが,まずはDeathMatchモードで練習してみることをお勧めする。同モードは,自分以外はすべて敵。つまり動いているキャラクターがいたら撃てばいいというルールなので,非常に分かりやすい。本作の数あるゲームモードのうち,最も初心者向けなのだ。
その方法は,非常に単純だ。キャラクターに円を描くように移動させる(走らせる)だけである。具体的には,まず広い場所で地面の岩でもホールの柱でもなんでもいいから,とにかくどこか一点に照準(マウスカーソル)を合わせつつ,左右どちらかへのサイドステップ(平行移動)を行うのだ[画面4]。 通常,マウスを動かさずにサイドステップすれば,照準は左右のどちらかにずれてしまう[画面5]。そこでマウスを動かして常に目標地点に照準を合わせ続けるのだ。すると結果的に,キャラクターがそこを中心とした円周運動を行うというわけである[画面6]。 マウスの動かし方がままならないと,ガタガタの円になり,ヘタすれば目標地点が画面外に出てしまう。それをスムースに行えるように練習し,プレイヤーキャラの円周運動が真円に近づけば(目標地点との距離を一定に保てるようになれば),トレーニングの第一段階は完了というわけである。
FPSでは,基本的に敵を照準のある画面中央に確実にとらえて射撃すれば,命中する。逆にいえば,敵を中央にとらえられなければ,いくら連射しても無駄弾になってしまうというわけ。立ち止まっていればその分狙いやすいが,そうなれば当然自分も撃たれやすくなる。そこで,常に動きながら目標地点をとらえ続けるという練習が必要となってくるのだ。基本中の基本操作というわけである。 第一段階を卒業したら,次はランダムな動作をしつつ円周運動に挑戦。ジャンプやしゃがみ動作を加え,さらに前後へも動きながら,わざとガタガタに円周運動してみるのだ。 ランダムな動きは,敵の攻撃を回避するために非常に重要だ。ランダムに動きつつも,常に目標地点を画面中央にとらえられる技術を身につけよう。これが第二段階である。
より正確な照準を身につけたい場合は,Shock Rifle[画面9]かLightning Gun[画面10]のみに限定して練習するといい。この二つの武器は連射が利かず,また着弾地点も狭く(ほぼ点)なので一発必中を期する必要があり,より正確な照準が求められるからだ。連射が利く武器(Assault RifleやMini Gun,Link Gun)や,破片が散ったり爆風が発生する武器(Flack Canon,Rocket Launcher)は着弾地点が広いため,多少照準が甘くてもなんとかなったりする[画面11,12]。 Shock RifleやLightning Gunで正確に命中するようになったら,かなり上達しているはずだ。
ゲーム中に,自動的に自分のレベルに合うようにBotの強さを調整するには,同じくルール設定の画面下方にある"View Advanced Options"をチェックし,Bots内にある"Auto Adjust Bots Skill"をチェックすればよい[画面13]。 1対1に慣れてきたら,登場Bot数を2体,3体と増やしていき,DeathMatchならではの乱戦を味わってみよう[画面14]。それと同時に,各武器の特性を覚えていくこと。どの武器もそれぞれ特徴があるので,自分の使いやすい武器を見つけるのだ。 ちなみに筆者は,一発の威力が大きく,爆風を発生させられるRocekt Launcherと,破砕グレネードを発射する攻撃範囲の広いFlack Canonのサブ攻撃[画面15]がとくに好きで,Bio-Rifleはあまり好みじゃない[画面16]。
もう一つ覚えたいのが,マップの構造である。どこにどんな武器やアイテムがあるのかを覚えることが重要とは前回も書いたが,それ以外にも記憶すべき場所がある。 キャラクターが集まって乱戦になりやすい場所は,キルスコアを稼ぐいいポイントだ。上のほうなど乱戦中のキャラクターからは死角になる場所から,Rocket LauncherやBio-Rifleなどを撃ち込んで,一気に殲滅を図るのである[画面17]。なお,こうした狙い撃ちをするときは,自分が逆に狙われぬよう,壁を背にしたりして,極力死角をなくしてから攻撃すること。
使い込んでいくうちにそこらへんは感覚的に分かってくると思うので,しばらくは深く考えずに,片っ端から武器を取って使いまくっていこう。 以上今回は,DeathMatchモードをベースに,FPSの基本を紹介した。これらはSingle Playerでの1対1,および少数による乱戦となる序盤のステージにも使えるコツである。ぜひ挑戦してみてほしい。 次回は,Single Playerの本編にもつながるInstant ActionのTeam DeathMatchを中心に,残りのゲームモードについて触れていく。お楽しみに!
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