Unreal Tournament 2004 攻略




【画面1】
メインメニュー画面。デモ版ではメインコンテンツの"Single Player"をプレイすることはできない。しかし,それでもかなりのボリュームだ
 "Unreal Tournament"シリーズといえば,スポーツ系FPSのフラッグシップ的ソフト。その最新作「Unreal Tournament 2004 日本語マニュアル付き英語版」がリリースされたので,今回から数回に渡り,そのインターネット対戦用の攻略記事をお届けする。
 第1回は,購入を検討している段階の人のために,デモ版(ダウンロードは「こちら」)のプレイ手順やその魅力などをお伝えしよう。

 このデモ版は,これだけでも十分楽しめるほど内容が充実している。シングルプレイ用には"Instant Action"というモードが用意されていて[画面1],このモードには6種類ものゲームタイプがあるのだ[画面2]。それぞれに1〜2種類のマップがあり,全7マップでプレイ可能。さらに,サーバーやマップが限定されるとはいえ,インターネットを利用したマルチプレイも可能だ[画面3]
 Instant Actionで敵になり味方になってくれる各Bot(CPUが操作するキャラクター)に関しては,スキル(難易度/強さ)を最弱クラスの"Novice"から神業クラスの"Godlike"まで8種類から選択可能。ステージごとのBotの人数も0から32人までの間で自由に選べるし,Botの能力値なども自分で設定できる[画面4]。とまぁ,本当に至れり尽くせりのデモ版なのだ。
 これまで,FPSには興味が持てなかったという人も,デモ版はもちろん無料なので,ぜひともプレイしてみてほしい!

【画面2】
Instant Actionのゲームタイプ選択画面。製品版はこの6種類に加えて,Double Domination,Last Man Standing,Invasion,Mutantの4種類が用意されている
【画面3】
メインメニューでJoin Gameを選択すると,このServer Browser画面になる。Ping値が低いのは,TWONSデモサーバー。非常に人気が高いため,満員か,そうでなくとも満員に近いことが多い
【画面4】
Botのエディット画面。デモ版に登場するBotの積極性,正確さ,戦闘スタイル,掃射能力,戦略性,反応時間,過敏性をスライドバーで設定できる。そのほか,好みの武器,声の種類,役割を選択可能だ



 メイン画面からInstant Actionを選択すると,Game Typeタブの画面になる。FPS初心者の場合は,まず個人戦の"DeathMatch"を選択しよう。これはプレイヤーキャラクター以外は全員敵で,最も敵を倒したものが勝ちという単純明快なルール[画面5]。これなら,動いているものを見たら片っ端から撃てばいいので,チーム戦のように敵か味方かなんて悩む必要はないのだ。
 とはいったものの,勝利するにはやはりコツがいる。武器の種類と,マップ(デモ版で選択できるのは"Rankin")の構造を把握することがとても重要だ。まずはBotの人数を0にして[画面6],敵のいない状態でマップを巡ってみよう。Instant ActionのGame Rulesタブを選択し,Bot ModeをSpecify Numberにすれば,Number Of Botsを選択できるようになるので,それを0にすればよい。

【画面5】
DeathMatchの様子。出会うBotは全員敵。手を組むといったことはなく,Bot同士も撃ち合う。どこから撃たれるか分からない,緊張感溢れるモードだ
【画面6】
DeathMatchでBotの人数を0にするには,まずGame RulesのBots内にあるBot ModeをSpecify Numberに設定。すると,暗くなっていたNumber Of Botsの数値を選択できるようになる。そこで0を選べばオーケー

【画面7】
マウスクリックしなければ,それまでは自由にマップ内を見て回れる。ゲーム開始後のように重力に縛られることはないので,かなり自由に観察できる
【画面8】
レンガやコンクリート,鉄板,木材で造られた壁や床。屋内マップ"Rankin"は廃工場的なイメージなのが特徴だ。階層構造で通路がやや複雑なため,慣れないうちは迷うこと確実
 Game Rulesを設定したら,画面下方のPLAYボタンを左クリックして,マップへ。左クリックでゲーム開始だ[画面7]
 舞台のRankinは,レンガや鉄板,材木,コンクリートなどでできた古い工場風の屋内マップ[画面8]。立体的で少し迷路的な要素もあるので,まずはどのような構造をしているのかを把握しよう。そして,どこにどの武器またはアイテム(体力とシールド回復用)があるかを記憶するのだ(アイテムのアドレナリンカプセルは無視してよし)。
 武器は全部で9種類あるので,それぞれを試射して,その性能を確かめること[画面9]。破壊力だけはターゲットがないと分かりにくいとは思うが,弾速,次弾発射までの間隔,着弾地点の爆風の有無などはしっかりと把握しておこう。また,多くの武器には二通りの攻撃方法が用意されているので,その確認もお忘れなく[画面10]。初心者の場合は命中精度が高くないだろうから,Minigunやアサルトライフル[画面11]など,連射の利く武器を選ぶことをお勧めする。



【画面9】
遠距離用,近距離用,動きの速い敵用,一撃必殺用など,武器の特性はさまざま。試し撃ちして,その特性をしっかりつかんでおこう
【画面11】
初心者は,最初は「ヘタな鉄砲,数撃ちゃ当たる」の考えに従い,連射できる武器を選ぼう。Minigun,Assault Rifleの実弾を使用する武器に加え,Link Gunなども使い勝手良し

【画面10】
Link Gunの第一攻撃はエネルギー弾を連続発射,第二攻撃は電撃のような攻撃だ。Lightning Gunのみ右クリックでスコープモードになるが,そのほかの武器は,このようにタイプの異なる2種類の攻撃を行える

 一通りマップと武器の感覚をつかんだら,次はいよいよBotとの実戦だ。いったんメインメニューに戻り(Escキーでメニュー画面を出し,Forfeitボタンを選択[画面12]),再度Instant Actionを選ぼう。そしてGame Rulesで下方にあるView Advanced Optionsをチェック。スキルをNovice(Game RulesタブのBot Skillで選択)にし,Auto Adjust Bots Skillをチェックして(プレイヤーのレベルに合わせてスキルが変化する)Botを一人登場させ,1対1の勝負から始めるのだ[画面13]
 慣れてきたら,Botの人数を二人へ。自分が敵を狙っているときに,もう一人が自分をどこかから狙っているかもしれないという,DeathMatchならではの乱戦の雰囲気(基礎中の基礎ではあるが)を体験してみるのだ[画面14]。これにも慣れたら徐々に人数を増やし,撃って撃たれての乱戦の楽しさを満喫しよう。

【画面12】
Escキーを押すことで表示されるメニュー。キーの割り当てや画面解像度なども変更できる
【画面13】
敵が一人なら,四方八方に気を配る必要はない。まずは射撃の命中精度を上げたり,武器の攻撃力を確認しよう。撃たれた場合の各武器のダメージも確かめられる
【画面14】
Bot同士が戦っているところをまとめて吹っ飛ばすといった,"漁夫の利"的な攻撃ができるのも,DeathMatchの楽しさ



【画面15】
Team DeathMatchはチーム対チームのバトル。誤射によるダメージを設定する場合は,Game RulesタブのGame内のFriendly Fire Scaleの数値を上げればよい
 残りのゲームタイプ5種類は,どれもチーム戦だ。最初は"Team DeathMatch"(TDM)でチーム戦の雰囲気を体験しよう[画面15]
 これは,敵チームのBotを味方のBotと共に倒していくという内容。装甲服の配色(赤か青)で敵か味方かが分かるので(自分の色は画面下部のウェポンバーで分かる),敵対チームのカラーのBotがいたら遠慮なく撃とう。掩護してもらえる頼もしさと,味方を誤射してしまう/されてしまう緊張感(デフォルトでは誤射では被害が出ない設定になっている)を実感できるはずだ。

 そのほかは,ミッション内容に沿って攻撃側と防御側に分かれて2チームが戦うAssault[画面16],戦闘機や戦車など各種ビークルを利用できる広大なマップが特徴のOnslaught(ONS)[画面17],お互いの本陣に立てられた旗を奪い合うCapture the Flag(CTF)[画面18],コンバット・ラグビーとでもいうべき,ボールを奪い合ってゴールを目指すBoming Run(BR)[画面19]の4種類がある。






【画面16】
Assault。特定の目標があり,それを達成すべく攻撃するチームと,未然に防ぐべく防御(妨害)するチームとに分かれて戦う。デモ版のマップConvoyは,ミサイルを巡って激突することになる
【画面17】
Onslaught。多数のビークル(乗り物)や砲台などを操れるのが特徴だ。最終的に敵ベースにあるパワーコアを破壊するのが目的。途中の中立パワーノードを次々と占領し,自軍のパワーコアから延びるパワーリンクを敵軍のパワーコアまでつないで,初めて破壊できるようになるのがポイント

【画面18】
チーム戦用としては,最も年季の入った,数多くのFPSで採用されてきたルール"Capture the Flag"。役割分担をしっかりしないと,自チームに勝利を呼び込めない。
【画面19】
ボールを抱えて敵陣ゴールへ到達すると,得点。まさに戦うラグビーという趣の"Boming Run"。ボールを持つと目立つので,集中砲火を浴びやすい。仲間がそれをいかにカバーするかがポイントだ

【画面20】
Onslaughtに登場するビークルは,通常のキャラクターの操作とは異なっている点に注意。また戦車タイプ,飛行タイプなどタイプによっても操作方法が微妙に異なる
 TDMに慣れたら,共通の目的のために役割分担をして(旗奪取の攻撃担当,その掩護,自陣の旗を守る防御担当など)チームプレイで戦う,CTFをプレイしてみるといい。TDMよりも一歩進んだチームプレイを味わえるはずだ。そのあとは,CTFの変形版といえるBR,そしてさらに複雑/拡大版という趣のONSという順でプレイしていけば,とまどいが少ないはずである。
 もちろん,「ビークルに乗りたいから最初からONS」というのもありだ。なおONSの場合,飛行機型のビークルは,しゃがむ動作のキーで降下,ジャンプで上昇ということを覚えておこう[画面20]







 デモ版では,インターネットを介したマルチプレイ対戦も可能である。
 マルチプレイを行う場合には,あらかじめいくつか設定しておく必要がある。メイン画面からSettingモードに移行し,そこのPlayerタブ[画面21]でプレイヤー名と,Gameタブ[画面22]のNetwork設定のConnection(インターネットの接続方式の種類)を設定。そのあと,メイン画面に戻ってJoin Gameを選択し,Internetタブを選べば自動的に接続可能なサーバーがリストアップされる。そこで,Ping値の最も低いサーバーを選べば,比較的快適にプレイできる(可能性が高い)というわけだ。
 "Map"はそのサーバーで選択されているマップを示し,"Players"は現在参加中の人数/最大参加人数を示す。マップの広さにもよるが,10人を超えるとかなり乱戦度が高くなってくるので[画面23],最初はできる限り現在の参加人数がひと桁のところにしよう(ゲームへの参加は,サーバーを選択したあと,画面下方のJOINボタンで実施)。
 なお,マルチプレイで戦う相手は当然ほかのプレイヤーであり,どのプレイヤーもかなり手強いので,デビューはそれ相応の覚悟をして望もう。

【画面21】
SettingのPlayerタブ画面。マルチプレイ時は,右のStuffウィンドウの上にあるキャラクター名(Name)にデフォルト以外のPlayer名を設定しておく必要がある
【画面22】
同じくSettingのGameタブ画面。マルチプレイを始めるときは,キャラクター名と同様に,右のNetworkウィンドウのConnectionを選んでおくこと
【画面23】
参加人数が増えてくると,スタート直後や死亡して復活した直後から撃たれまくって,ハメ状態になる可能性もある


 以上,ザッとではあるが,デモ版の魅力と遊び方,そして簡単なコツをお伝えした。次回からは製品版をベースに,武器,マップ,ゲームモードなどの紹介/解説を行っていく。マルチプレイでの腕前が上がるような記事も載せていくつもりなので,ぜひ楽しみにしてほしい。

「Unreal Tournament 2004」の当サイト内の記事一覧は,「こちら」

UnrealR Tournament 2004 c 2004 Epic Games Inc. Unreal and the Unreal logo are registered trademarks of Epic Games Inc. All rights reserved. All other trademarks are the property of their respective owners. Unreal Tournament 2004 was created by Epic Games Inc., and Digital Extremes. Manufactured and marketed by Atari Japan K.K.