■+α情報? ほかのシリーズについては?

4G
 「三国志英雄伝」以外のタイトルについても教えていただけますか?

  前田
 現在,「三国志英雄伝」以外に「現代大戦略2003〜テロ国家を制圧せよ〜」「太平洋の嵐IV」「ホワイトダイヤモンド2」の3タイトルを制作中です。

4G
 では,順に聞かせてください。「現代大戦略2003」は,実際にありそうなシチュエーションをテーマにしたストラテジーですよね? 昨年は「2002」がリリースされて,かなり好評だったと聞いていますが。

  前田
 「現代大戦略」シリーズは30〜40代といった世代にも人気があるんですよ。ここ最近の国際事情では"戦争"というテーマが注目されたせいではないかと思います。これは余談ですが「現代大戦略2001〜海外派兵への道〜」「現代大戦略2002〜有事法発動の時〜」でテーマにしていたことが,タイトル発売の翌年には実現したり,話題になったりしているので,今回の「2003」のテーマが来年に実現するかもしれません(笑)

4G
 たしかにサブタイトルの"海外派兵への道"とか"有事法発動の時"は,ここ1,2年で話題になっています。なんだか予言書みたいですね。ちなみに「現代大戦略」は,初心者でもプレイできると聞いていますが,初心者を対象にするにあたって苦労した点は?

  前田
 大戦略はマップと兵器を用意して,ボードゲームのようにあとは好きにプレイしてください……といったスタンスが強いのですが,「現代大戦略」はシナリオにもこだわっています。というのは初心者の人は,マップと兵器で勝手にプレイしろといわれても困ってしまうらしく,最初に戦況など解説などを入れて,自分がどういった感じで敵国を攻略していくかを教える必要があるんです。

4G
 なるほど。シナリオ性が求められるんですね。ところで,発売日などは?

  前田
 10月24日にはリリースできると思います。今回は海外派兵をテーマに過激なシナリオが用意されているので,期待してくださいね。

※「現代大戦略2003」シナリオなどについては「こちら」をどうぞ。

4G
 「太平洋の嵐IV」はどうですか?

  前田
 こちらはまだお見せできる段階ではないですね。少し紹介しておくと,今回は太平洋を全部フォローしているので,がんばればアメリカ本土まで侵攻できます。また,これまでのゲームモードとは別にリアルタイム処理のゲームモードも搭載予定だったりします。

4G
 「太平洋の嵐IV」は,コテコテのタイトルですね。パッケージといい,ゲーム内容といい,マニア専用! みたいな。

  前田
 マニアの人は結構細かいですよ。パッケージに戦艦大和のイラストを使ったことがありましたが,主砲が別の方向を向いていたんです。これは機構上ありえないんですが,構図的にかっこいいということで,採用したんですね。そうしたら,ファンの人から猛烈な抗議が……。最終的には納得してもらえたんでよかったですけどね。

4G
 それだけ真剣にゲームを見てもらえるんだから嬉しいことじゃないですか。

  前田
 そうですねぇ……。最後に「ホワイトダイヤモンド2」について簡単に紹介しておきたいと思います。こちらも動くものはまだなんですが,恋愛要素を盛り込んだRPGとして製作中ですね。forGamerの読者向きではないかもしれませんが,戦闘シーンなどはウチらしいしっかりとしたものに仕上がる予定です。

4G
 戦闘システムはシミュレーションっぽくなるようですが,なにか特徴的なシステムはありますか?

  前田
 剣,魔法,弓矢などの飛び道具を使って戦闘しますが,行動ポイントという数値があって,それによって連続攻撃などが可能になっています。また,敵を倒すことで行動ポイントを入手できるので,戦略しだいでは1ターンで数多くの敵を倒すこともできます。また,ヒロインとの組み合わせによっては特殊な攻撃が可能になっています

4G
 かわいい画面からは予想できないシステムですね。正直,もっと簡単なものだと思ってました。発売日はいつごろですか?

  前田
 一応,秋から冬を予定しています。今紹介した3タイトルについては,近日詳しく紹介できると思うので,ぜひとも楽しみにしていてくださいね。

4G
 今回は「三国志英雄伝」の話がメインになってしまいましたが,近いうちにまた色々と話を聞かせてくださいね。今日はどうもありがとうございました。

 

 今回は「三国志英雄伝」+3タイトルという形になったが,前田さんの口ぶりから察するに,どうやらほかにも開発中のタイトルがあるようだった。そういう意味では,秋から年末商戦にかけて,かなりのタイトルが登場しそうな感じである。そういう意味では,しばらくシステムソフト・アルファーから眼が離せなくなりそうだ。
 ちなみに取材当日は悪天候のため飛行機が福岡空港に着陸できないなどのアクシデントが発生。到着が遅くなったにもかかわらず夜遅くまで話を聞かせてくれた前田さん,ありがとうございました。