経験値と修得度:道場での対人戦

 前から「なんだか首がスースーする」とは思っていた。レベルふた桁に近い今でも,首部分の装備スロットがカラのままなのだ。
 以前ザーッと甲府の町中を探したときに首装備を売っている商人がいなかったので,そのままにしておいた。敵が落としたり,PCが作ったりしたものを手に入れるしかないのかなぁなどと勝手に考え,まあ,そのうち機会があるだろうとか思いつつ,そのまんまここまで来てしまった。

 我が忍者は防御力不足にちょっと悩んでいる。防御力を上げるには,現在何もないこの首スロットに防具を装備するのが一番手っ取り早そうだ。
 そう思って調査していたら,新事実を発見した! 基本的な首装備は"宝飾屋"という商人が販売しているらしい。そして,甲府には宝飾屋がどこにもいないようなのだ。
 となれば隣の国まで買いに行くしかない。今川領は駿河の国,駿府まで足を伸ばしてみようと決心。国境をまたぐほどの長距離移動は初めてだ。

 お気に入りの技能"疾風"(早足)を使いながら,駿府方面へとドンドン進んでいく。途中何度か攻撃的な敵に絡まれるが,なんとか逃げ切りさらに進む。すると海が見えてきた。初めてみる海のほうへふらふらと引き寄せられていくと,今度は船着き場に大きな船を発見。
 何人かのプレイヤーキャラクターがすでに乗船しているようだったので,興味本位で乗ろうとするが,うまく乗船できない。跳ねたりしゃがんだりと試していたら,すでに乗船している人から「そこで切符買わないと乗れないよ〜」と教えてもらえた。
 すでに,恥ずかしい行動を繰り返したあとに付近の優しい人に正しいやり方を教わることには慣れていたので,軽やかにお礼を言い,切符売り場へ。船代は500文だった。買って乗ってしまうと帰りの切符が買えないうえに多分餓死するので,見なかったことにして駿府への道を急ぐ。うまく宝飾屋を見つけて,首装備を購入することができた。

 首が暖かくなったので,早速徒党を組んでの狩りに出かける。先々で少しずつメンバーを入れ替えながら"ゆさぶり坊主"や"夜盗"などを倒し,後半は駿府城のそばにいる"人面蛙"に挑んだ。
 ようやく,いかにも「人外のもの」といった外見の敵とも戦えるようになってきた。(戦国時代らしいかはともかく)やはり戦闘はこうでなくっちゃ。

 最近になって気づいたのだが,信Onでは狩りに行った先でのメンバー募集がしやすいように思える。その理由は,"修得度"の仕様によるもののようだ。
 本作では敵を倒すと"経験値"とは別にこの修得度が手に入る。経験値はレベルを上げるために必要で,修得度は技能を修得するために必要なものだ。どちらが足りなくてもキャラクターの成長は滞ってしまう。しかし修得度を多めに獲得できれば,新しい技能が早く使えるようになるため,経験値より修得度が欲しいと考えるプレイヤーは多いようだ。

 徒党を組んで敵を倒した場合,経験値はメンバー間で分けられてしまうが,修得度はその敵を一人で倒したときと同じ量が手に入る。なので,経験値が欲しい場合は強い敵に挑み,修得度が欲しい場合は徒党を組んで少し弱めの敵を数多く倒したほうが効率がいい。この仕様によって,ゲーム内には「修得度が欲しい多くのプレイヤーが,常に徒党参加を希望している」という状態が生まれるというわけだ。

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 さて,信Onの世界での生活にも,とりあえずの終わりが近づいてきた。オープンβの終了日(1月7日)が迫ってきたのだ
 ゲームの仕組みが分かるたびにどんどんプレイが面白くなり,個人的にも充実した体験ができたβプレイであった。共にプレイしてくれたみなさん,どうもありがとう。

 このβプレイレポートを続けてきて,一つだけ残念だったのは,信Onのウリの一つである大規模な対人戦"合戦"を体験できなかったことである。合戦に参加するには,身分をある程度まで上げるか,レベル20に到達しなければならない。今回はそこまでいけなかったのだ。
 その代わりというわけではないが,有志のプレイヤーたちのおかげで,道場における"双方合意のうえでの対人戦"をする機会に恵まれたので,その様子をお伝えしてβプレイレポートを締めくくりたい。

 最終日近くに町中を歩いていたら,「道場で対人戦大会をやります」という広範囲チャットが聞こえてきた。オフィシャルなアナウンスではなく,プレイヤー主催のイベントのお知らせだ。多人数でのPvPを体験するチャンスであり,もちろんプレイヤーの手によるイベントというだけでも面白そうだ。指定の時間に道場に行ってみることにした。

 開始時間の30分前に道場まで来てみると,すでに人が集まり始めている。中には開始まで待てずに戦い始めている血気盛んなプレイヤーもいるようだ。集まったプレイヤーはレベル20から30程度の人が多かった。ちなみに,筆者の忍者はレベル11……。
 なんとなく申し訳ない気持ちもあったが,「誰でも参加OK」というお言葉に甘えて参加させてもらうことにした。時間になると主催者が登場し,グループ分けを開始。戦力がなるべく偏らないように徒党を編成するのは本当に大変そうだった。時間はかかったが,なんとか徒党分けも終わり,いよいよ試合開始だ。


 これがもう凄かった。まず道場の中が凄い。これだけのキャラクターが1か所にひしめいている状態は初めてだったので,眺めているだけでも,なんとなくおかしくなってくる。
 そして戦闘も凄い。見たこともない全体攻撃術が雨あられと周囲に降り注ぎ,効果の高そうな強化術が敵味方を次々と包んでいく。ほぼフルメンバーの徒党同士の戦いなので,術や技能の種類も実に多様だ。
 信Onの戦闘システムだと,ほかの徒党同士の対戦を見ることができないのが残念だが,そのぶん自分の戦いではそれぞれの技能や術のエフェクトを焦らずに満喫できるので,とても興奮する。無論,作戦も重要だ。飛び道具で敵の術詠唱を妨害したり,ターゲットを絞ったりといった頭を使った戦い方が要求される。

 双方の力を尽くした技の出し合いの中で,うちの忍者くんもがんばりました。が,レベルのせいか,それともプレイヤーに何か問題があったのか,戦いの行方に影響を与えるような貢献はできなかった模様……。
 おそらく「武士の情け」というやつで,真っ先に狙われるようなことはなかったものの,全体攻撃術でコロッとイってました。……それでも,非常に楽しかった! 参加したみなさん,とくに主催者さん,本当にお疲れ様でした。

 

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