第三回:戦闘時のテクニック

 前回はゲーム開始時の注意点とバトルルームへの入室方法を解説した。今回はいよいよ実戦編だ。戦闘時の具体的なテクニックを紹介していこう。これらはゲームに慣れていない人を対象とした,ごく基本的なテクニックの解説だ。これからNAVYFIELDに参戦したいと考えている人には特に役立つはずだ。

 

まずは前進しつつ試し撃ち

 バトルルームに入り,挨拶を交わし,全員の準備が整ったら戦闘開始。まずはFキーでエンジンを始動しよう。エンジンの出力はFキーを押し続けることで徐々に上がっていく。ポンと一度押しただけだと,取り残されてしまうので注意しよう(とはいっても初めてのプレイでは誰もが取り残されがちだが)。
 進み始めてすぐに,敵の姿もないのに味方が弾を撃ち始めることに気がつくはずだ。これは試し撃ちである。砲弾は放物線を描いて飛ぶので,その着弾点にターゲットを捉えないとダメージが与えられない。一度砲弾を発射すれば,射線上に着弾ポイントのマーカーが残るので,敵と出会ったときに素早く狙いがつけられる。そのためにみなゲーム開始直後には試射を行うのだ。もちろん,自分でもやっておこう。AキーもしくはDキーですべての砲の向きを艦のどちらか一方の側面に揃え,SキーとZキーで仰角を調節し,Ctrlキーで弾を発射する。このとき誤って味方を撃たないよう,射線は隊列の外側に向けるとよい。

 着弾点には青いマーカーが残る。マーカーは自艦の動きや砲塔の回転にあわせて移動する

 

味方の位置を把握して動く

 味方同士で密集して前進を続けていると,画面右下のレーダーに敵艦の反応が現れる。さあ砲撃戦のスタートだ。戦いの最中に注意したいのは,とにかく味方から離れてはいけないということ。とくに慣れないうちは敵艦に弾を当てることに夢中になってしまい,気がつくと自分だけが孤立して敵に囲まれているということが多々ある。最前線で孤立すると,敵の集中砲火の的になり,あっという間に沈められてしまう。とりあえずの操作を把握したあとは,砲撃に対して集中力を使うのと同じくらいの比重で,位置取りにも力を注いだほうがベター。まずは味方についていくこと,そして味方が狙っている艦を自分も狙うことを心がけよう。この連携の重要さが分かると,NAVYFIELDのプレイは一段と面白くなってくる。

 艦船を右クリックするとその船を自動追尾できる。慣れるまではこの機能を利用するのもよい

 

装備のグレードアップを忘れずに

 何度か戦闘と船の修理を繰り返していると,船員のレベルが上がり,クレジットも貯まってくる。プレイヤーが保有できる艦船や,搭載できる装備は船員のレベルが上がるごとに増えていく。少しレベルが上がったら,ドックで搭載可能な装備などが増えていないかチェックしよう。もしあれば積極的に購入だ。自分のプレイスタイルとの相性なども考慮したほうがいいのだが,初めのうちはいろいろとと試してみるのが面白いはずだ。
 覚えておきたいのは,兵器の価格表にある値段が,そのまま導入コストとして必要になるわけではないこと。兵器を乗せ換えるときには,現在の装備を売り払い,新たなものを購入するという手順になる。NAVYFIELDでは,各武装は購入額に近い価格で売却できるので,序盤のうちはローコストでいろいろな兵器を試せる。乗せ換えながら戦っていれば,次第に自分に適した装備も分かってくるだろう。

 リストには利用可能になった武装が次々に追加される。使えない武装は表示されない

 

画面の拡大/縮小機能を使う

 より射程の長い砲を搭載すると,弾を画面の外にまで飛ばせるようになってくる。そうなると自艦と味方艦の様子を見つつ,遠くの敵を狙う技術が必要になる。表示地域をあちこち移動させながら戦うのは難しい。そんなときには,メイン画面の拡大/縮小機能を利用しよう。F11キーを押してから,マウスホイールを操作することでより広い範囲を画面内に収められるようになる。当然,広範囲が見渡せれば周りにいる味方艦との連携もとりやすくなる。この操作だけでかなり戦いやすくなるので活用しよう。

 最大まで引けば,隊列の状況や周囲の艦数なとどいった重要な要素がグンと把握しやすくなる

 

Spaceバーで砲塔を素早く旋回

 戦闘中はSpaceバーを押すことで,砲塔の旋回スピードを上げることが可能だ。艦船の火力は通常,片方の側面に集中させることになる。そのため,反対側から敵に迫られた場合,とっさに応戦するのが難しい。混戦時にはそのような状況が避けられないこともあるので,このテクニックで対応しよう。高速旋回機能はSpaceバーを押すたびにオンとオフが切り替わる。どちらの状態になっていても砲の精度に変化はないようだが,オンだと細かな方向調整がしづらいため,状況に応じて切り替えて使っていくのが効果的だ。

 素早く砲塔を旋回させることも大事だが,そもそも敵に回り込まれないことも重要だ

 

座礁してしまったら……

 マップによっては,戦域内に島などの陸地が配されている。この陸地に近づきすぎてしまうと船は座礁する。座礁状態でさらに前進させようとすると,船にはどんどんダメージが蓄積されていってしまう。もちろん動けなければ敵のよい的になってしまうので,速やかに脱出したい。
 座礁してしまったときは,まずあわてずにVキーを使って機関の出力を低下させる。そしてそのまま押し続けることで船を後退させれば,脱出が可能だ。「艦を反対方向に進めてください」というメッセージが出るので,進行方向をそのまま船尾側に設定すればよいような気がするがそうではない。後退のスピードは前進に比べると非常に遅いのでついあせってしまうが,確実に後退してから次のアクションをおこすようにしよう

 しっかり後退してから再び前進する。慌てていると再び引っかかってしまうので注意

 

戦闘を最後まで見届けることの利点

 あえなく敵に撃沈させられてしまった場合,バトルルームから退出するかどうかの確認メッセージが出る。素早く修理を済ませ,次の戦いに臨むのもよいが,このまま観戦を続けるのも面白い。自分が戦っているときにはそれだけで精一杯になってしまい,周りの状況を把握できないことも多いものだ。戦いを観察することに集中すれば,上級者のプレイから操艦や位置取りの技術を学ぶことができるだろう
 さらに,戦いを最後まで見届けると,途中で抜けたときよりも若干多くのクレジットとポイントが入手できるようだ。ポイントは不足しがちなので,このような形で手堅く稼いでおくのもよいだろう。

 撃沈されてしまったときに出る確認メッセージ。"いいえ"を選べばそのまま観戦できる

 

 

 さて,三回に渡って解説を続けてきたが,これまでに紹介できた部分はNAVYFIELDのほんの一部分でしかない。水兵のクラスチェンジや"国籍"と呼ばれる陣営の選択,魚雷や艦載機の使用など,本作にはまだまだ多くの魅力的な要素が用意されている。どんなタイトルでもそうだが,ゲームの楽しさはやってみなければ分からない。もし興味がわいたのであれば,無料サービスを大いに利用して,まずはプレイしてみることをお勧めする。

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