第二回:対戦前の予備知識

 2003年10月から正式サービスが始まったNAVYFIELDは,課金開始後の現在でもクライアントをダウンロードすれば,誰でも最大一か月の無料プレイ(体験プレイ)が楽しめる(ただし途中で水兵のレベルが15になると終了)。よって本作が気になるという人は,とりあえず体験プレイでゲームを楽しんでみてはどうだろうか。もちろん,気に入ったら正規会員の手続きを行い,じっくりと海戦を楽しんでほしい。
 今回は初体験の人がとまどいやすいポイントを中心に,NAVYFIELDのプレイの始め方を解説しよう。

艦船作成時には水兵の選択が重要

 NAVYFIELDの世界にログインして最初にすることは,自分が操る艦船の作成だ。船体の選択,水兵の募集,射撃管制装置の購入,艦砲の装備などを行うのだが,このあたりはゲーム内に丁寧なチュートリアルが用意されているので,それに従って進めればほとんど問題はない。ここで一つ気をつけたいのは水兵の選択である。艦載装備や砲弾はプレイを始めたあとでも比較的容易に変更できるので,最初はなんとなく選んでもよい。しかし水兵には成長の要素があるので,最初の段階で優れた水兵を手に入れ,じっくりと育てることが重要なのだ。水兵はあとで交換できるが,経験値を獲得してしまってから変更するというのは利口とはいえないだろう。

艦船の購入 水兵の選択

 水兵の雇用にはゲーム内の通貨であるクレジットではなく,"ポイント"と呼ばれる値を消費して行う。プレイ開始時に与えられているポイントは10000で,これを使って水兵を雇用する。水兵1ユニットの雇用には3000ポイントかかるので,ここでは9000ポイントを使って3ユニットの水兵を雇用することになる
 さて,水兵探しといってもそれほど難しくはない。求める能力値を持った水兵を探し出すには,New(水兵徴集)とCancelを繰り返すだけでいい。キャンセルすると10ポイントを消費するが,ゲーム開始時の所有ポイントは10000もあり,3ユニットの水兵を雇用するポイント(9000ポイント)を差っ引いても,キャンセルは100回もできる計算になる。この100回を有効に使って,能力の高い水兵を見つけ出そう。
 ゲーム開始時に雇う3ユニットの水兵は,艦橋に1ユニット,前後の砲に1ユニットずつ配置することになるので,配置場所と能力の兼ね合いを考えて雇用していこう。艦橋配置の水兵は将来の"艦長"候補であり,艦長に必要な能力は"統率"である。ちなみに水兵から艦長にクラスチェンジすると,"潜在"能力が"統率"になる仕組みなので,ここではできるだけ"潜在"の能力に注目して選びたい。砲を担当させる水兵には,将来"兵器兵"に転職させることを見込んで"命中"や"射撃"の優れた人物を選ぶようにしよう。

 ちなみに,水兵雇用時にNewを押すと表示される"総合値"は,ランダムで決定された能力値。レベルアップのたびに,この値に対して今後"増加値"が単純にプラスされていく。この仕様では増加値が重要であることは間違いなく,水兵選びには増加値のみを判断材料としてもかまわないだろう。

ゲーム用語と入室の手順

 艦の準備が整ったら戦場に繰り出そう。戦闘は"バトルチャンネル"と呼ばれる海上を模したマップ上に作られた"バトルルーム"で行われる。初めてバトルチャンネルに足を踏み入れたときには"トレーニングミッション"を試してみよう。初心者用のエリアには二つのトレーニングミッションが用意されており,そこでは画面の見方と基本的な操作を学べる。艦船作成時と同じようにヘルプを参照しながら進めれば問題はないはずだ。

 トレーニングが終わったらいよいよ実践(実戦?)である。プレイヤーが作成したバトルルームには,大抵そのルームの性質を示すルーム名がついている。このルーム名の表記には,略語やプレイヤーの間で使用されているNAVYFIELD用語が使われることが多いので,ここではそのいくつかを説明しよう。
 まず"FF""DD"。これは艦種の略称でFFはフリゲート艦DDは駆逐艦を指す。始めたばかりのプレイヤーが乗っている船はすべてフリゲート艦のはずだ。駆逐艦はフリゲートの次に乗れるようになる船である。「FFDD初心者」などという名前のついたルームは,初心者もしくはもう少しプレイしている人を対象とした部屋,ということになる。
 "砲撃"「魚雷使用不可」という意味で使われることが多い。魚雷はフリゲートにも搭載可能だが,操作が複雑になるので初心者には扱いづらい。また敵に使われると回避が難しい。そのため「魚雷を禁止にして,初心者同士で楽しみましょう」という意味でルーム名に"砲撃"と付けることが多いわけだ。また,純粋な砲撃戦を楽しみたい場合にも使われる。


 自分のレベルにあったバトルルームが見つかったら,クリックして入室しよう。NAVYFIELDは事前にチャットで戦略や方針を決めないと先に進まないような性質のゲームではないので,まだ慣れていないからといって心配する必要はない。誰でも初めは初心者なのだから気軽に飛び込んでいこう
 入室するとほかのプレイヤーが挨拶を交わしているのが目に入る。もちろんこちらからも挨拶をしたい。手慣れたプレイヤーは「46」や「よろー」などと言って「よろしくお願いします」の挨拶に代えているようだ。挨拶が済んだら,自分の所属するチームを決める。大抵のルームはアルファチーム対ブラボーチームの2チーム設定になっているので,画面上部で確認できる艦のバランスを見つつ,チームの旗をクリックして自艦を移動させよう。慣れないうちは,ほかのプレイヤーがバランスを取ってくれるのをおとなしく待っていてもいいだろう
 チームを決めたら"Ready"ボタンを押してゲーム開始を待つ。"Ready"を押していないプレイヤーがいるとルームマスターがゲームをスタートできないので,押し忘れには注意しよう。

バトルチャンネルでルーム探し プレイ開始前のチャット

ドックでの修復と補充のポイント

 1プレイが終了したら"ドック"で傷ついた艦を修理する。修復は画面左上にあるボタンを押すだけで自動的に行われる。ここで覚えておいてほしいのは,砲弾の購入だ。弾の補充は修復ボタンでは行われないので,砲ごとに手動で行う必要がある。先を急いでこれを忘れると,次の戦いでは一発も撃てずに海上をウロウロ……という情けないことになるので注意したい。

 もう一つ忘れがちなのは兵員の補充だ。NAVYFIELDにおける一つの水兵ユニットは,画面上では一人の兵のように見えるが,実際はその部署を担当するチームのような扱いになっている。各水兵の左下に見える"RCT"ボタンを押すと兵員の内訳が表示される。各チーム(=一つの水兵ユニット)の兵員数は戦闘を重ねるたびに減っていく。兵員数が減った水兵は能力を100%発揮できなくなってしまうので,ドックで兵員の補充をする事を心掛けよう。兵員の補充は,先ほどの兵員の内訳のウインドウから行えるほか,RCTボタンを右クリックすれば一発補充もできるので覚えておこう

 艦の修理と補給が完了したら再び出撃だ。プレイを繰り返すうちに水兵のレベルは上がり,ポイントやクレジットも貯まってくることだろう。そうなれば艦船や艦載装備のアップグレードが可能になり,NAVYFIELDの面白さはより増していくのだ。
 今回はスタートガイドという感じでお伝えしたため,戦闘時のテクニックは紹介できなかった。次回はいよいよ戦闘の奥深さについて紹介していくとしよう。

砲弾の購入 兵員の補充

 

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