| 第一回:ゲームの概要
手軽に楽しめるオンライン海戦アクションゲーム
NAVYFIELDは,1930年ごろの大規模な艦隊戦をテーマとしたオンライン専用のアクションゲームだ。プレイヤーは自分好みにカスタマイズした艦船を操り,チームメイトと連携を取りながら,相手チームの撃破を目指すことになる。
"軍用の艦船"と聞くと,歴史考証や細部にこだわったマニア好みの世界がまず思い浮かぶ人も少なくないだろう。しかし,このNAVYFIELDがそのような側面を持つ,いわゆる"マニアック"なゲームかといえば決してそんなことはない。もちろん兵器に関する深い知識を持っていれば,その仕様に納得したり,ツッコミを入れたりという面白さが味わえるが,本作は艦隊戦をリアルに再現することに主眼を置いた作品ではなく,懐の深い艦隊戦というテーマで,手軽に楽しめるゲームを目指したタイトルとなっている。
1プレイにかかる時間はおよそ10分。これならば気が向いたときにサラリとログインしてプレイできる(アツくなってくるとついつい連戦してしまうのだが)。操作のコツをつかむためには練習が必要だが,思いどおりに動けるようになるまでに数日を要するゲームも少なくないことを考えれば,十分シンプルなものだといえる。ノートPCでもプレイできるような仕様なので,これからオンラインゲームを始めたいという人にも,安心してオススメできるタイトルだ。
必要なのは反射神経ではなく予測と連携
通信対戦を楽しむアクションゲームと聞くと,forGamerの読者ならまずFPSを思い浮かべるだろうか。スポーツなどもオンライン対戦が面白いゲームジャンルだ。NAVYFIELDもアクションゲームであるが,欧米産の高度なテクニックやシビアなタイミング取りが勝敗を分けるゲームとは趣が異なっている。この作品のプレイ感は,それほど展開の速いものではなく,どちらかといえばゆったりとしている。「素早いアクションが苦手」という人でも,すんなりとゲームに入っていけるはずだ。
ゲーム中にプレイヤーは,艦自体の操作と攻撃手段である砲の操作をリアルタイムで同時に行わなければならない。ここにNAVYFIELDの面白さの理由の一つがある。本物の軍用艦もおそらくそうだと思うが,船というのは構造上,火力を前・後方よりも側面に集めやすい。本作でも,一度一方の側面に集めた射線を反対側に振りなおすにはそれなりに時間が必要であり,また着弾ポイントを把握するには何度か試射をしなければならない。そのため,あらぬ方向から敵に接近された場合はうまく自艦の進路を変えつつ,急いで砲塔を旋回させ,仰角の見当をつけて……といった作業を大急ぎで行わなければならなくなる。この「速くはないが忙しい感覚」は,ほかのタイトルにはあまり見られない,本作ならではの魅力といえるだろう。
無論,そのような忙しい状態に陥らないことも大切だ。そのためには敵の動きを予測しつつ,それに合わせて行動していくことが求められる。さらに,単独で行動していると敵に包囲されて沈められてしまう可能性が飛躍的に高くなってしまうので,チームメイトと連携することも重要となってくる。このような仕組みによって,本作は優れた反射神経よりも抜かりのない操作と先を読む力,そしてチームワークが問われるゲームに仕上がっている。
成長に連れて艦をグレードアップしていく喜び
プレイヤーが操作するのは艦隊ではなく一隻の艦艇だ。ゲーム中にはフリゲート艦,駆逐艦,航空母艦,そして戦艦などさまざまな艦船が用意されているが,初めからそのすべてが使えるわけではない。プレイを続けて条件を満たしていくことで,徐々に大型の船や強力な武器が使用可能になっていく。つまりNAVYFIELDは,アクションゲームでありながら"成長"の要素が用意されているのだ。
弾や各部装甲,エンジン,射撃管制装置など変更可能な部分は多い。船の乗員をレベルアップさせ,次第により強力な艦船やパーツを使用可能になっていくところには,RPGにおけるアイテム収集のような面白さがある。もちろん各兵装には“射程は長いが威力はそこそこ”“スピードは速いが耐久力はいまひとつ”などといった個性があるので,自分の戦い方に合わせてカスタマイズしていくのも大きな楽しみの一つとなるだろう。プレイを進めれば複数の艦を所有できるようになるので,船を集め,改造していく楽しみはさらに広がっていくというわけだ。
今回は連載一回めということで,ゲーム概要を簡単にお伝えしたが,次回以降はゲームの攻略法やヒントなどを盛り込んだ記事を展開していく予定だ。ぜひとも楽しみに待っていてほしい。
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