ジャンクメタル 攻略


 「破壊,抗争,略奪,すべてが『JUNKMETAL』の世界では正義となる」。そんなキャッチフレーズ通りのJUNKMETALに,当初は戦々恐々,雨に濡れる子猫のように震えながらプレイしていた筆者。しかし連載&プレイを重ねるにつれ男に磨きがかかり,「f○○k!」だの「d○○n!」だのと現実世界で叫びながら(あくまでロールプレイです),撃破したりされたりのPvPを楽しめるようにまで成長した。もっとも,プレイヤースキルのほうにはさほど磨きがかかってないため,撃破1:被撃破9という感じの戦績なのだが。

 しかし,本作におけるPvPには「憎しみ」が付随しない。敵機に撃破されればもちろん悔しい。下品な単語を連呼してしまうくらいに悔しいのだが,その悔しさは実にすがすがしいものである。悔しがっているが,半笑いなのである。
 以前にも何度か書いたことだが,本作はFPSタイプの戦闘システムが採用されているため,MMORPGであるにも関わらず,実に競技性の高いPvPが楽しめる。装備依存が比較的少なく,ある程度の装備さえ持っていれば,PvPの勝敗を決するのは「プレイヤースキル」「戦術」「チームワーク」なのだ。今回で最終回となる当連載だが,「JUNKMETAL」にちょっとでも興味のある人は,ぜひ一度プレイしてみるといい。従来のMMORPGでは味わえないような,とても気持ちのいい対人戦が楽しめること請け合いである。


 前回の記事で企業ランク2に昇格した筆者だが,PvPミッションはいまだ経験なし。何度かミッションを受けようとしたのだが,企業ランク2ミッションには人数制限があり,いわば早い者勝ちなのだ。今回もPvPミッションを受けられなかったので,PvPメンバー募集のカンパニーチャットを待ちながら,ウォームアップすることにした。

 まず最初はウェスタンオアシス。ゲート前がPOF機群に封鎖されていたゼキショウ草原へ。無限の先輩方のカウントダウン&ゴーサインに合わせ,ゼキショウに突入。6〜8くらいの敵機を予想していたのだが,レーダー上にはその半分程度の敵影しか確認できない。それにひきかえこちらは7機という兵力だったため,敵機が可哀想になるくらいの圧勝だった。
 敵機にダメージは与えたものの,とどめをさせなかった筆者は,退却するPOF機を追撃することに。しかし,追撃に熱中するあまり味方機の撤退に気づくのが遅れ,自分よりもランクが下の相手に撃破されてしまった……。

 その後,気を取り直してデルデ砂漠へ。グールとの戦闘を繰り返し,COMレベルが6まで上がった。引き続きグールハントをしていると,PIIゲート側からPOF機が散発的な突入を仕掛けてきたので,迎撃に参加。運良くトドメを刺せただけだと思うのだが,なんと3機のPOF機を撃破することに成功したのである! これほど調子がいいのは,我がJUNKMETALプレイ史上初めての快挙であった。
 調子に乗りまくった筆者は,装備変更&弾薬補給のためシンヤマトに帰還。準備を整えたあと,単騎ヴァストネス平原へと突入。ここでは何度か撃破されてしまったものの,POF機一機をゲット。被撃破数よりも撃破数のほうが多いとは,筆者にしてはえらく幸運なことだ。だけど,"それなりに"JUNKMETALを遊んでいて,ジャンクの操縦テクニックも"それなりに"向上したのかもしれないなぁと,少しだけ自分を褒めてやりたい気分になったのも確かだ。
 前述したように本作では,プレイヤーのテクニックさえ優れていれば,敵機に十分な脅威を与えることが可能。ブースト付きカーゴ&Mマシンガン2丁程度の装備でもPvPを楽しめるので,ゲームを始めたばかりの人も,ぜひがんばって戦場で活躍してほしい。

カウントに合わせて大勢で突入すれば,味方の火力が増大するだけではなく,敵の攻撃を分散させることにもつながる

珍しくPOF機撃破しまくりの筆者の勇姿。一対一での勝利ではないので,実は運が良かっただけなのだが……


先ほどの勝利がやはり運だったと理解した瞬間。COMレベル13,総撃墜記録1669の猛者だったとは……
 シンヤマト第1階層で一息ついていると,ヴァストネス平原でのPvPミッションメンバーを募集するカンパニーチャットが表示された。PvPミッションは初めてなのでやや躊躇したが,ものは試しとばかりにTellを入れてみると,快くグループに迎え入れてくれた。
 また準備を整え早速ヴァストネス平原へ出撃。戦場は無限機優勢で,敵影がほとんど見えない状況だったが,PIIIゲート前で待ちかまえていると,POF機が散発的突入を行ってきた。焦りまくる筆者(誤射だけは避けようと,攻撃も控えめだった)とは対照的に,余裕を持って敵機と戦うグループメンバー達。一機,また一機と撃破数を重ねていき,あっというまにミッション条件をクリアしてしまった。

 一度シンヤマトへ帰還したグループは,準備を整えたあとシノクPvPミッションを受け,シノク草原へ突入。リーダーの指示で筆者を含む2機がゲートを守り,3機が戦場へと進撃した。ここでも,攻撃組3機が圧倒的な強さを見せつけ,POF機を次から次へと撃破していった。正直,火力を分散させたら不利なんじゃないだろうか……,などと思っていたのだが,グループメンバーの強さの前にはまったくの杞憂だった。

 シノクPvPミッションもサクッとクリアし,ほとんど何もしなかった(できなかった)筆者も高額な報酬を得た(グループ編制中は,撃破数,取得経験値などが共有される)。ここでタイムアップとなり,筆者は(もう少し遊ばせてもらいたかったが)ログアウト。グループバトル・PvPミッションを初めて経験したわけだが,グループバトルの面白さとPvPの奥深さを十二分に満喫することができて,大満足。また,中級〜上級プレイヤーの射撃の巧みさや戦術にも,初心者同然の筆者は感動しっぱなしであった。

 8回に渡ってお送りしたJUNKMETAL連載はこれでお開きとなるが,無限大公社所属のジャンク乗りとしての「仕事」は,個人的にまだ続けるつもりだ。いつか筆者も,仲間から「スゲー!」と感動されるような強さを身につけて,POF機を苦しめてやりたいものだが……,それはもうちょっと先の話となりそうだ。
 なお近日中に,恒例の「ゲームに役立つデータ」の総集編的なもの(?)を掲載する予定なので,そちらのほうもお楽しみに。

PvPミッションメンバー募集にTellを入れると,快く了承してくれて一安心。優しい人達で良かった

味方の的確な射撃により,POF機達が次々と鉄屑に変えられていく。誤射しないことが筆者の精一杯の行動でした

シノクPvPミッションでは攻撃組と守備組に分かれてプレイ。グループとしてミッション条件を満たせばいいので,こういう作戦も有効だ

シノクPvPでも役に立てなかったが,ミッションの報酬はしっかりといただきました。さまざまな意味で,グループは楽しい!

(C)2003 METRO/BrainNavi/SQUARE ENIX All Rights Reserved.