ジャンクメタル 攻略


 前回のプレイで,シンヤマト→リトリ砂漠→ウェスタンオアシス→デルデ砂漠→プロメキアII→RETREATでシンヤマト……,というお使いミッションルートを発見した筆者は,バーニア付きのカーゴ「キットバッグJM-A(12800sol)」の購入を目指し,黙々とお使いミッションを繰り返していた。
 そんな中伝わってきたオープンβテスト終了/正式サービス開始のNews(「こちら」)に一瞬とまどったものの,solや装備,経験値などのキャラクターデータはすべて継承されるとのことなので,ホッと一安心。「戦場で敵機と戦うベテランパイロットも通った道なのだ」と自分に言い聞かせつつ,ただひたすらにお使いミッションを繰り返した。

バーニア付きカーゴ「キットバッグJM-A」を装着すると,ジャンクの機動力が大きくアップ
 まさに機械のような正確さ(たまにグールにちょっかいを出したりもしたが)でもってお使いをこなす筆者に,ブサイクな愛機もよく応えてくれる。なんというか,シンクロ率120%というやつである。そんな状態であるから,時を忘れてお使いミッションに徹することができ,いつの間にやら所持金は15000sol以上になっていた。
 前回立てた計画では,お使いミッション一周につき1600solほど稼げる計算だったが,グールとの戦闘や太っ腹な先輩ジャンク乗りのおこぼれにあずかっていたせいか,思いのほかsolの貯まりが早かった。

 シンヤマトのパーツショップで早速キットバッグJM-Aを購入,装備してリトリ砂漠に出撃してみたのだが……,速い,速すぎる! あのノロマな愛機が見違えるように機動性を増した!
 これでお使いミッションにかかる時間が大きく短縮されたし,前方へのダッシュだけではなく左右へのステップにもブーストを利かせられるので,グールからの攻撃を回避するのも実にラクになった。「無駄な買い物をしなければもっと早く買えたんだよなぁ……」という後悔も忘れ,バーニアをふかしまくる筆者。お使いミッションのタイムが短縮され,余裕を持ってグール戦をこなせるようになったため,sol稼ぎの効率はグンとアップした。そうして得たsolで今度はヘッドパーツやソフトウェアを衝動買いし,愛機もだんだんと頼もしくなってきた。
 ……楽しい。キットバッグJM-Aを買っただけで,ゲームの面白さが文字通り倍増した。それ以前がつまらなかったわけではないのだが,やはりジャンク移動速度の遅さがストレスになっていたのだろう。もし新米ジャンク乗り諸君の中に「JUNKMETALってちょっとしんどいよね」などと思っている人がいるなら,せめてキットバッグJM-Aを購入するまでゲームを続けてみてほしい。移動速度が向上するだけで,「JUNKMETAL」から受けるストレスが大きく軽減されること請け合いだ。

ヘッドパーツとレーダーソフトの組み合わせは,倒すべきグールを素早く探すのに便利 ある程度装備が揃えば,「トリッカーテスト」ミッションでsolを稼ぐのもたやすい

 育ち盛りの愛機により良質なパーツを買い与えるため,ミッションやグールハントに精を出す筆者。リトリ砂漠やデルデ砂漠だけではなく,ときにはゼキショウ草原などにも出撃し,ハウンドタイプのグールを狩りまくったりもした。
 そんな中,Mサイズのハンドガンとマシンガンをそれぞれ購入したのだが,これが強い! ベテランジャンク乗りから見たらオモチャのような代物なのかもしれないが,長い間初期武装で戦ってきた筆者からすれば劇的なパワーアップである。射程距離の長いマシンガンでファーストアタックをとり,近寄ってきたグールをハンドガンで攻撃……,という攻撃パターンでハウンド系のグールをサクサク狩る。
調子に乗りすぎて初心者保護期間終了! 以降,補給や修理が有料になってしまう

 そんな調子で連戦していたら,システムメッセージの欄に「COM LEVEL UP 3 初心者保護期間が終了しました。ガレージでの修理,補給が有料になります」との一文が。しまった,調子に乗りすぎてCOMレベル3まで上げてしまった! 初心者保護期間終了のデメリットは,システムメッセージの通り。これまでは無料だった燃料補給やパーツ修理,今後有料となってしまうのだ。
 幸い,ハウンド系グールの乱獲によってそこそこのsolを得ていた筆者だが,今後は気を引き締め,財布のヒモを締めていかなければ,軍資金不足で身動きがとれなくなる可能性もあるわけだ。そんなつらさは現実の世界だけで十分である。……とは理解しているのだが,初心者保護期間が終了したことと,戦闘力が強化されたことで,「俺ってもう結構戦えるんじゃねーの? POF機狩りまくり?」などという思いが生まれた。
 まあ実際問題,筆者の実戦経験といったら,お使い途中のPOF機(非武装)を先輩の陰に隠れながら攻撃した程度のものである(ひどい話だ)。そんな初心者が戦場で戦力になるのだろうか? それ以前に,生き残れるのだろうか?

 ともあれ,シノク草原へ出撃。カンパニーチャットで聞いた通りここでは無限大公社陣営が優勢で,筆者が前線に到着したときには,POF機群はすでにプロメキアIIIゲートまで押し戻されていた。
 プロIIIゲートを半円陣で包囲し,POF機が出現した瞬間を一斉砲火で叩く無限所属機達。時折その猛攻に耐え,特攻を仕掛けてくるPOF機もいたが,無限所属機の圧倒的な量の前には,POF陣営の散発的な特攻はあまりにも無意味だった。
 シノク草原ではPvP見物しかできなかった筆者は,続いてヴァストネス平原に出撃。こちらもシノクと同様,プロIIIゲート付近まで無限陣営が押していたが,POF陣営の反撃が先ほどよりも激しい。筆者も少なからず攻撃を受けたが,キットバッグJM-Aのおかげでマシンガンの弾がかする程度の被害しか受けなかった。
 己の操縦テクに自信をもった筆者は,生意気にも攻撃に加わることを決意。先輩方の邪魔をしないようポジション取りをしつつ,こちらに気づいていない(というか相手にしてないのかも)POF機にMマシンガンとMハンドガンを連射。さすがに相手もむかついたのだろう,筆者に狙いを定めてきたが,ほかの無限所属機達にその隙を突かれ,蜂の巣状態で瞬殺。先輩方の火力の強さと射撃の正確さに驚きつつ,「俺ももっと強くならねば」と心に誓ったのだった。

筆者愛機初出撃の瞬間。ゲーム内での時間帯が夜だと,視界がこうも悪くなるとは……。しかし,これくらいの悪条件のほうが,緊張感があって楽しかったりもする

大規模な戦闘に突入する直前の第1階層には,味方のジャンクが集まり,待機していることがある。その流れに乗って戦場に突入すれば,無駄死にの危険性も軽減できる

 ジャンクのカスタマイズやグールとの戦闘も魅力的だが,やはりPvPの面白さは桁外れだ。FPSタイプのバトルを採用していることで,「JUNKMETAL」でのPvPはレベル依存,装備依存の傾向が薄く,どちらかというとプレイヤーのテクニックが重要視される。なので強いジャンク乗りを見ると,敵味方を問わず素直に「強い!」「スゴイ!」と思えるのだ。
 また,無限大公社とPOFという二大企業の対立が,PvPにつきまとうネガティブなイメージを払拭している点もいい。以前にも書いたが,本作では対人戦の理由や意味がしっかりとシステムに組み込まれているので,従来のMMORPGに比べ,実に気持ちのいいPvPが楽しめるのである。
 武装に関しても,攻撃や移動を効率化するソフトウェア群や,サーチライト,レーダー,スモークといった「戦争」に役立つ装備も用意されているので,集団戦における自機の役割を明確にでき,容易に個性付けができる
 従来のMMORPGに慣れ親しんだ人にとってはやや刺激の強いゲームであることは確かだが,その刺激こそが,本作をより深く楽しむためのキーワードでもある。「必要以上のレベル上げ」や「必要以上の馴れ合い」があまり好きではない人,FPSが好きな人,そしてなにより「刺激」がほしい人には,「JUNKMETAL」は大きなの楽しみを提供してくれる。

 4月12日の正式サービス開始後からでも遅くはないので,興味のあるゲーマーはぜひ本作で遊んでみてほしい。初心者保護期間が終了した筆者が,「JUNKMETAL」の魅力と新米ジャンク乗りに役立つ情報を今後もお届けしていこう。

 さて,前回約束したとおり,今回は武器データを
「こちら」に掲載した。次回にはボディーパーツデータを掲載する予定なので,お楽しみに。

PvPには常にジャンク大破の危険がつきまとう。操作ミスや一瞬の気のゆるみが,こうした無惨な状況を生むのだ。ジャンクの性能よりも乗り手の腕が重要というわけですな

高所に陣取って長距離射撃に徹する者,危険を顧みずサーチライトで敵機を照らす者。煙幕弾を発射して戦況を混乱させる者。シブい活躍をするジャンク乗りは,敵味方を問わずカッコイイ!

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